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2017年のQSも大詰め!ポルトガルのQS10,000を制したのは?


PHOTO: © WSL/Masurel

2017年に用意されているクオリファイに重要なQSで最もグレードが高い10,000は全5戦。
すでに終了した南アフリカの『Ballito Pro』はジョーディ・スミス(ZAF)、カリフォルニアの『Vans US Open of Surfing』は五十嵐カノア(USA)が優勝と2戦共に自国の選手が制しています。
第3戦目となるポルトガルの『EDP Billabong Pro Cascais 2017』もホームのフレデリコ・モライス(PRT)が優勝を期待されていましたが、SFで敗退。
そのフレデリコを倒したジークことエゼキエル・ラウ(HAW)がファイナルでイタロ・フェレイラ(BRA)と僅か0.80ポイント差のクロスゲームを演じて優勝。
身体を覆うほどの特大のスプレー、フルローテーションエアーと素晴らしいパフォーマンスでギャラリーを沸かせていました。

「今年初のファイナル進出。ここでもファイナルは初めてだし、更に優勝出来るなんて最高だね。みんなのサポートに感謝している。もちろん、ホームのみんなにもね。自分自身やコンペティションについて今年は学ぶことが多い。フリーサーフィンでもジャージを着ている時も毎日が勉強さ。自分はコンペティションが好きなので、全てが面白いよ」


PHOTO: © WSL/Masurel

2013年、ハワイのサンセットビーチでの『Vans World Cup』以来、4年ぶりのQS優勝を決めたジーク。
CTでは25位とリクオリファイには厳しい位置ですが、今回の結果によってQSの方は一気に93位もランクを上げて12位に浮上。
QS10,000の残り2戦はホームのハワイとジークにとって良い流れになっています。

ちなみにジークと3位に入った五十嵐カノアは「Quiksilver」のチームメイトで世界中を共に旅する仲間。
ジークの優勝を自分のことのように喜び、ビーチ凱旋では彼の左足を抱えて大観衆の中を練り歩いていました。


PHOTO: © WSL/Masurel

ゴールドコーストでの開幕戦の後、フリーサーフィン中に右足首の靭帯を損傷する大怪我をして3戦連続で欠場。
復帰した後もなかなか結果を残せずにランキング23位と低迷しているイタロ(写真上)ですが、2015年にCTのファイナルに残った相性の良いポルトガルでようやく長い迷路を脱出。
これから始まるCTでのヨーロッパレッグに向けて希望の光が灯ってきました。

「今年は怪我のために3ヶ月は大人しくしていた。やっとこの舞台に戻れてストークしているよ。ジークにはおめでとうと言いたい。彼は素晴らしいサーフィンをしていた。ポルトガルでは世界ジュニアで最高の思い出があるんだ。ポルトガルの雰囲気は大好き。集まってくれた観客やサポートしてくれた人に感謝するよ。この場所もCTの舞台のペニチェも来る度にワクワクするのさ」


PHOTO: © WSL/Masurel

生まれ育ったハンティントンビーチでの『Vans US Open of Surfing』で優勝、今回のポルトガルで3位とQS10,000で2度の好成績を重ね、QSランキングで2位にアップしたカノア(写真上)
彼もまたCTでは前半戦の悪い成績が響いてランキング24位と厳しい位置にいますが、QSでのリクオリファイを固め、2018年もワールドツアーでステップアップする姿を見ることができそうです。

「今日は目覚めるのが少し遅くて、完璧な状態でヒートを戦えなかった感じがした。それにちょっと風邪気味で、気分も悪かったんだ。SFに進めたのは嬉しい。このイベントまでにリクオリファイを確実にするのが目標で、達成出来たと思う。これでフランスとペニチェをもっと楽しむことが出来るよ。この二つは大好きなビーチブレイクなんだ」

なお、R3で敗退した大原洋人は5つランキングを下げて18位。
大きな影響を与えるハワイでのQS10,000が2戦とまだ可能性は残されています。

今イベントを終了した時点でのクオリファイ圏内のQSランキングトップ10は以下の通り。

1: ジェシー・メンデス(BRA) 25,400pt
2: 五十嵐カノア(USA) 21,990pt
3: ヤゴ・ドラ(BRA) 19,610pt
4: ウィリアン・カルドソ(BRA) 17,550pt
5: トーマス・ヘルメス(BRA) 17,000pt
6: キアヌ・アシング(HAW) 16,950pt
7: グリフィン・コーラピント(USA) 16,930pt
8: マイケル・ロドリゲス(BRA) 15,090pt
9: ウェイド・カーマイケル(AUS) 14,750pt
10: マイケル・フェブラリー(ZAF) 14,750 pt

『EDP Billabong Pro Cascais 2017』結果
1位 エゼキエル・ラウ(HAW)
2位 イタロ・フェレイラ(BRA)
3位 五十嵐カノア(USA),フレデリコ・モライス(PRT)

WSL公式サイト

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