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ウィメンズ第8戦『Cascais Women’s Pro』終了!


PHOTO: © WSL/Poullenot

シーズンの重要な鍵を握るヨーロッパレッグのファーストイベント、ウィメンズCT第8戦『Cascais Women’s Pro』がポルトガルの首都リスボン近郊のカスカイスで開催され、現地時間10月4日に終了。

SFでカレントリーダーのサリー・フィッツギボンズ(AUS)、ファイナルで3Xのカリッサ・ムーア(HAW)とビッグネームを倒したニッキ・ヴァン・ダイク(AUS・写真最上部・下)がCT初優勝!
2014年にCT入りしてから今年で4年目となるニッキは22歳。ルーキーイヤー、2016年にはCTのランクが10位以下となり、QSからのリクオリファイを強いられていました。
今回の優勝でランキングは5位にアップ。
また、今シーズン苦戦していたカリッサは9位から7位浮上しています。

「疲れて足の感覚がないわ。本当に疲れた。でも、最高に嬉しい!最後は僅差だったけど、私が勝ったと思った。凄い難しい波だったわ。ファイナルではカリッサの必要なスコアが僅かだと知っていたので、最後は彼女をマークして自分もベターなスコアを出せる波を待った。カリッサはこんな状況でも8や9ポイントを出せるけど、最後はとても厳しかったようね。優勝した気分は最高。この感覚を持ち続けて楽しみたいわ。文字通り、’これが私の人生を賭けているもの’よ」


PHOTO: © WSL/Masurel

2014年からのキャリアでSF進出は2度(2016年のトラッセルズ、2017年のブラジル)ありますが、ファイナル進出は初。
QSでは毎年上位に入っており、世界トップレベルの実力だということは変わりありませんが、CTでの争いはそんな彼女でさえ難しいレベルなのです。

「最高よ。本当に信じられない。8歳の頃に見た夢が今現実になっている。どんな感じなのか想像でも出来なかったけど、とても良いわね。夢見ていた優勝が達成した今、私はもっとハングリーになっているわ(笑)」


PHOTO: © WSL/Poullenot

2010年から毎年タイトル争いに絡み、3度のワールドタイトルを獲得した経験があるカリッサ(写真上)ですが、今シーズンはキャリア最大のスランプに...。
しかし、トラッセルズでの第7戦ではエアーリバースを安定したマニューバーの一つとして取り入れ、結果は5位ながら目立つ存在。
今回のポルトガルでもリズムは崩れず、ストレートでシーズン初のファイナル進出を果たしていました。

「今年はアップダウンが激しいから、QFを通過しただけでストークしていたわ。更にファイナル進出を果たせるとは、なんて素晴らしい日なの。波は急変して2つのスコアを出すのでさえ難しかった。次のフランスが待ち遠しい。楽しみたいわ」


PHOTO: © WSL/Masurel

今イベントを終えてフランス、最終戦のハワイと残り2戦になったタイトルレース。

難しいコンディションが続いた今年のポルトガル戦は番狂わせが多く、R2でステファニー・ギルモア(AUS)、ランキング2位のタイラー・ライト(AUS)、R4では2年連続でポルトガルを制したランキング2位のコートニー・コンローグ(USA)さえも敗退。
タイラーはイベント開始2日前にMCL(膝の内側側副靭帯)の70%が骨から剥がれるという状態で次のフランス戦、その後のハワイの最終戦の出場も怪しいそうです。
トップ3はサリー(写真上)、コートニー、タイラーと変わりないものの、3位まで僅か400ポイントだった差がポルトガルの結果によって5,150ポイントまで広がり、ここまで全てQF以上のサリーが頭一つ抜けて有利な展開になっています。

次のフランス戦、ウィメンズCT第9戦『Roxy Pro France』はメンズのCT第9戦『Quiksilver Pro France』と併催で10月7日〜18日に開催。
なお、ポルトガルではQS10,000『EDP Billabong Pro Cascais 2017』がSFまで進み、五十嵐カノアが残っています。


PHOTO: © WSL/Poullenot

『Cascais Women’s Pro』結果
1位 ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)
2位 カリッサ・ムーア(HAW)
3位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)、マリア・マニュエル(HAW)
5位 レイキー・ピーターソン(USA)、キーリー・アンドリュー(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、セージ・エリクソン(USA)

2017 Women’s Championship Tour
『Cascais Women’s Pro』終了後のランキング
1位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 51,600pt
2位 コートニー・コンローグ(USA) 48,100pt
3位 タイラー・ライト(AUS) 46,450pt
4位 セージ・エリクソン(USA) 42,350pt
5位 ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS) 42,000pt

WSL公式サイト

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