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『Drug Aware Margaret River Pro』 R2でカノアがミックを倒す!


PHOTO: © WSL/Sloane

現地時間3月30日、WA(ウェスタンオーストラリア)のマーガレットリバーで幕を開けたCT第2戦『Drug Aware Margaret River Pro』は2日目を迎え、R2の12ヒートとウィメンズのR1の3ヒートが進行。
シーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)が信じられないような長いバレルでイベント初の10ポイントをスコアした「North Point」での初日から一夜明けたこの日は南南西ウネリのピークが過ぎたため、メイン会場の「Surfers Point」へ移動。
(「The Box」の開催も検討されましたが、波数が少なく、見送られました)
ライト・レフト共にあるオープンフェイスのサンセットのような波質はビッグマニューバーがメイン。波数が少なく、番狂わせも多かった初日と比べ、次々と入るセットで繰り返されるバトルはワールドツアーらしい見応えある戦いでした。


PHOTO: © WSL/Dunbar

R2で最も大きな話題を集めた選手は最終ヒートでミック・ファニング(AUS)を倒した五十嵐カノア(USA・写真最上部・上)でしょう。

徐々に風の影響が入り始めた後半のヒートはバンピーで難しいコンディション。共に7ポイント台からのスタートとなり、バックアップスコアの争いで中盤に5ポイント台をスコアしたミックがリード。追い込まれたカノアでしたが、後半のエクスチェンジで逆転に成功。
ラスト30秒で波に乗ったミックはニード5.35のシチュエーションで4.93。非常に際どい判定ながら、ジャッジが下した答えは僅か0.01でカノアの勝利。開幕戦で初のR2敗退、最下位の25位になった屈辱を早速果たすことに成功。
ホームでの開幕戦でも早々と敗退したミックがストレスを感じてボードを蹴っていたのが印象的でした。

「ファイナルのつもりでヒートに向かったよ。最初のライディングではミスをした気がした。あれが最初に先行された原因だったね。特にミックとの対戦はナーバスになり、倒すのはとても難しい。彼は素晴らしいコンペティターであり、憧れのサーファーの一人だしね」

次のR3ではまだ記憶に新しい昨年のパイプラインマスターズのファイナルの相手、ミシェル・ボウレズ(PYF)と対戦します。


PHOTO: © WSL/Dunbar

エゼキエル・ラウ(HAW)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、、ジョアン・ドゥルー(FRA)、イーサン・ユーイング(AUS)、フレデリコ・モライス(PRT)と2017年のルーキーが次々と倒される中、QSトップでクオリファイを果たしたコナー・オレアリー(AUS・写真上)がツアー3年目のウィゴリー・ダンタス(BRA)とのグーフィーフッター同士の対戦を制してR3へ。
スナッパーロックスとは違うタイプの波で大きなラインを描いて得た8.00が勝負の決め手になりました。

「今日は全く新しいサーフボードを使用したから、面白いヒートだったね。今朝と比べるとコンディションは大きく変化している。風が強まり、ウネリも弱まってしまったので、サーフボードを変えることにしたのさ。それが功を奏した。風が良くなることを望んでいたけど、当てるセクションは多かったね。CTは楽しいよ。今のところ心理的な変化はない。出来る限りリラックスしてヒート前に構え過ぎないことを心掛けている」

開幕戦ではQF進出の5位とルーキーとして最高のスタートを切ったコナー。
今年からインタビュアーになり、個性的なマイクパフォーマンスで楽しませてくれているオージーのレジェンド、バートン・リンチの前でも屈託のない笑顔でインタビューに答えていました。


PHOTO: © WSL/Sloane

カノアに続くこの日の大金星をあげたのは、ローカルトライアルから勝ち上がってきたジェイコブ・ウィルコック(AUS・写真上)
スロースタートとなったファーストヒートで2014年のワールドチャンピオン、ガブリエル・メディナ(BRA)とのクロスゲームに競り勝ち、ラウンドアップ。
昨年もワイルドカードで出場していたジェイコブでしたが、R2で敗退。今年はQSの方でもまずまずの成績を重ねており、グロム時代から注目されていた才能がコンテストの世界で開花し初めています。

「CTサーファーを見くびることは出来ないけど、ここではローカルナレッジが大きな役割を果たす。WSLのワールドチャンピオンを倒した気分は最高さ。トライアルでの優勝の喜びが吹っ飛んだよ。まだウネリは余っている。’The Box’が舞台となり、バレルを得ることが出来れば素晴らしいね」

2015年、レギュラー版のタヒチ・チョープーと呼ばれる「The Box」でR2が行われた時、ローカルワイルドカードのジェイ・デイヴィスに敗れているガブリエル。
全てのイベントでローカルワイルドカードは危険ですが、特にWAはコンペティションに固執しないサーファーのレベルが非常に高く、過去にも多くのCT選手が痛い目に遭っています。

その他、開幕戦直後のフリーサーフィンのエアリアルで失敗して右足首の靭帯を損傷したイタロ・フェレイラ(BRA)のリプレイスメントとして参加しているナット・ヤング(USA)が開幕戦で2位に入ったマット・ウィルキンソン(AUS)に勝利。
カレントリーダーのオーウェン・ライト(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、フィリッペ・トレド(BRA)、ビード・ダービッジ(AUS)、コナー・コフィン(USA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、ミゲル・プーポ(BRA)がR3進出を決めています。


PHOTO: © WSL/Dunbar

3ヒートだけ行われたウィメンズのR1はマリア・マニュアル(HAW)、コートニー・コンローグ(USA)、タイラー・ライト(AUS・写真上)が1位通過でR3へ。
ディフェンディングチャンピオンのタイラーはメンズ顔負けのパワフルなターンで8.67のハイエストスコアをマーク。
今年もマイクロことグレン・ホールとタッグを組み、2年連続のワールドタイトルを狙っています。

ネクストコールは現地時間3月31日の7時00分(日本時間の同日8時00分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリはダウン傾向ながら十分なサイズが残り、午後には次の南西〜南南西ウネリが入り、週末にピークを迎える予報。

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