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『Meo Rip Curl Pro Portugal』 ジョン・ジョンのタイトルが秒読み段階に!


PHOTO:© WSL/Poullenot

全11戦で争われる2016年ワールドツアーの第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』は現地時間10月21日に3日目を迎え、メイン会場の「Supertubos」から半島を挟んで北上したサブ会場の「Pico do Fabril」で再開。

新しい北西〜西北西ウネリが入った4-6ftのクリーンなコンディション。ワイドブレイクが中心だった「Supertubos」と比べるとアクションするスペースは多く、スコアも伸びやすい波。
スポットでコンテストディレクターを務めているトラビス・ロギーもファーストコールの時点でR3までの進行を宣言。
その言葉の通り、R2の残りヒートと合わせると19ヒートをこなすマラソンデイ。早ければ残り1日で終了出来るスケジュールの進行にトラビスも胸をなでおろしたことでしょう。

前日のR2を切り抜けたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ガブリエル・メディナ(BRA)はR3で明暗を分け、ジョン・ジョンがR4進出を決めた一方、ガブリエルは早くも姿を消すことに...。
この結果により、ジョン・ジョンは最終戦を待たずに初のワールドタイトルを確定出来る可能性が出てきました。
条件は自身がファイナル進出、ジョーディ・スミス(ZAF)が2位以下。
ジョーディの結果次第ですが、残り3ヒートの秒読み段階に入りました。



「ビーチを歩くと皆が応援してくれ、盛り上がっている。最高の気分さ。海でも波に乗り終える度にビーチからの大きな声援が聞こえたし、もう一本、更にもう一本決めてやろうという気持ちになったよ。フレデリコとの対戦についてはナーバスになった。昨日は彼と一緒にフリーサーフィンをしたんだけど、調子良さそうだったからね。自分のことに集中するしかなかったよ。今後も1ヒート毎を大切にしてこのまま集中するつもり。十分休養して明日に備えるさ」

2013年にはR2でケリーを倒し、2015年はR3でタイトルレースに絡んでいたミック・ファニング(AUS)を抑え、QFにも進出。
今年はR1でガブリエルを抑えて1位通過を果たし、「ジャイアントキラー」の称号にふさわしい活躍をみせていたワイルドカードのフレデリコ・モライス(PRT)を倒したジョン・ジョン。
彼を抑えたことは大きな自信に繋がり、良い流れを作ってくれそうです。


PHOTO:© WSL/Poullenot

ジョン・ジョンのインタビューの最中にジェレミー・フローレス(FRA・写真上)とヒートを戦っていたガブリエル。
1本目でフロントサイドのバレルライド、7.17と好調なスタートを切っていましたが、その後は波とのリズムが少しずれていた印象でワイプアウトが多く、パワフルなターンで攻めてスコアを伸ばしたジェレミーに主導権を握られ、大切なヒートを落とすことに...。

「今年は良いヒートがなかったし、今回は最も厳しいヒートだった。でも、やっと乗り越えて次に進めたよ。今回は波とのリズムが合っているんだ。昨日のウィルコとの対戦もそうだし、今日も良い波に感じたのさ。更に波との呼吸が合っていた。ボトムターンからサーフ。今までは呼吸がずれていたけど、今回は落ち着いて波と一体になれる。今はとても興奮しているね。今年はかなり悪い成績だから、ビッグネームとのヒートを更に勝ち上がり、自信を取り戻したいし、まだこの舞台で戦えるってことを証明したいよ」

R2ではランキング3位でタイトルに僅かな可能性が残っていたウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)、R3ではランキング2位のガブリエルを倒したジェレミー。
今シーズン初のR3通過を果たし、満足げな表情でインタビューに応えていました。


PHOTO:© WSL/Cestari

条件は厳しいものの、フランスでのR2敗退でほぼ消えかかっていたワールドタイトルの可能性が再び灯り始めているジョーディ(写真上)
この日の最終ヒート、カイ・オットン(AUS)との対戦ではバックハンドで彼らしいスムース&パワフルなアプローチでカイをコンビネーションスコアに追い込んで圧勝。

「とても興奮しているよ。一日を通して皆調子良さそうだったし、コンテストを進行させたのは良い決断だったと思う。自分も良いパフォーマンスを披露出来て嬉しい。ポルトガルでのイベントは大好きだし、毎年良い波をスコアしているよね」

2014年にはファイナルに残り、ポルトガルのトリプルクラウンと呼ばれている『Portuguese Waves Series』も獲得した経験があるジョーディ。
波との相性も良く、ジョン・ジョンにとってはまだ嫌な相手が残っていると言えるでしょう。

その他にR3を通過したのは、コロヘ・アンディーノ(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、ミゲル・プーポ(BRA)、コナー・コフィン(USA)、スチュアート・ケネディー(AUS)

フランス戦で優勝したキアヌ・アシング(HAW)はR2で五十嵐カノアに敗れ、その五十嵐カノアはR3でエイドリアーノに敗退。R1でハイエストスコアを出していたケリー・スレーター(USA)もR3で姿を消しています。


PHOTO:© WSL/Poullenot

ネクストコールは現地時間10月22日の午前8時(日本時間の同日午後4時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると北西〜西北西ウネリが更に強まる予想。

WSL公式サイト

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