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CT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』波乱の幕開け!


PHOTO:© WSL/Poullenot

現地時間10月18日、ヨーロッパレッグのセカンドイベント『Meo Rip Curl Pro Portugal』がウェイティングピリオド初日に開幕。
フランスでの『Quiksilver Pro France』終了から6日、選手達は僅かな休暇の後、ポルトガルの首都・リスボンから車で約1時間のペニシェで次の戦いをスタート。
舞台の「Supertubos」は3-4ftレンジのワイドブレイク。バレルがメインとなる本来の波にはならず、難しいコンディションでR1の12ヒートを消化しました。

ポルトガルでのイベントはまだ歴史が浅く、2009年『Rip Curl Pro Search』としてスタートし、2010年にはスペイン・ムンダカに変わってヨーロッパレッグのセカンドイベントとして正式に登録。
現在はウィメンズCT、QSのハイグレードも開催されるヨーロッパサーフィンの中心地になっています。


PHOTO:© WSL/Poullenot

R1は3人ヒート。1位はR3にスキップして2位と3位はR2の敗者復活戦へ。
大半が1ターンでショアブレイクが迫るアクションのスペースが少ない波に番狂わせが続出。
フランス戦を終了した時点でほぼ二人に絞られてきたタイトルレースの主役、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ガブリエル・メディナ(BRA)が共にR2に回ることに...。

そんな中、気を吐いたのは、すでにタイトルレースから脱落したケリー・スレーター(USA・写真最上部・上)で、フロントサイドでの高さのあるフルローテーションをメイクして9.00のハイエストスコアをマーク。
マット・バンティング(AUS)、リプレイスメントのスチュアート・ケネディー(AUS)の二人をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝。

「南側でピークを探していたら、良い波(レフト)を発見したんだ。バレルを狙ったんだけど、3本乗ってそれは難しいと気付いたのさ。その後見つけたライトの波は速過ぎてエアーしかないと思った。だから、出来るだけスピードを出して飛んだんだ。フランスで数日過ごし、今はリラックスしているよ」

2010年にはポルトガルでの優勝経験もあるケリー。
ヨーロッパ滞在で気持ちに変化があるのか、珍しく髭を蓄え、どことなくヨーロピアンらしい風貌でインタビューに応えていました。


PHOTO:© WSL/Cestari

現在のポルトガルで最強のワイルドカードと言えるフレデリコ・モライス(PRT・写真上)は、ガブリエル、コナー・コフィン(USA)を相手に序盤からスコアを重ねて主導権を握り、二人の追い上げをかわしてR3へ。

「ここでは失うものがない。今日はクローズアウト(ダンパー)する波が多く、とても難しいコンディション。出来るだけ波に乗ってその中で良い一本を探す必要があったね。QSからこのツアーに入るのがいかに難しいか、みんな知っていると思うけど、自分は成し遂げたい。現在38位で残り3イベント。大きな波でサーフィンが出来るハワイは大好きさ。あそこで良い結果を残し、今度こそはクオリファイしたいよ」

2013年、2015年、そして今年とポルトガルで3度のワイルドカードを得たフレデリコ。
2013年はR2でケリーを倒し、2015年はR3でタイトルレースに絡んでいたミック・ファニング(AUS)を抑え、QFにも進出。
そして、今年はガブリエルを敗り、「ジャイアントキラー」の称号に値する仕事をすでにこなしています。


PHOTO:© WSL/Poullenot

エアリアルが勝負の鍵となった初日に強さが際立ったのはブラジリアンでしたが、ベテランのジョシュ・カー(AUS・写真上)もランプセクションを探して2本のビッグエアーをメイク。
イタロ・フェレイラ(BRA)と並ぶ15.90のハイエストヒートスコアでラウンドアップを決めていました。

「少しでも’ウェッジ’になるピークがあったら迷わず乗ってフリーサーフィンのように飛ぶ。そんなゲームプランしか考えていなかったよ。ヒートでは何本乗っても制限はないし、とにかく波に乗りまくった。様々なタイプの波があったから、沢山乗った方がチャンスは広がると思ったのさ。バレル、ターン、エアー。波に合わせてサーフィンしたよ」

エアリアルからビッグウェーブまでこなすオールラウンドのジョシュ。
最近では9歳の娘シエラがインドネシアのメンタワイでリップする姿が話題になっています。
ジョシュのボードキャリーも務めている彼女は、同時に世界トップのサーフィンを生で見ており、恐るべき速さで上達。
すでにインドネシアのリーフで綺麗にバレルに入り、エアリアルまでメイクしていることを付け加えておきます。

その他にR1で1位通過を果たしたのは、カイ・オットン(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ミゲル・プーポ(BRA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)


PHOTO:© WSL/Cestari

フランスでCT初優勝を決めたキアヌ・アシング(HAW)、五十嵐カノア(写真上)、ディフェンディングチャンピオンのフィリッペ・トレド(BRA)などはR2の敗者復活戦行きを強いられています。
R2のジョン・ジョンの相手はワイルドカードのミゲル・ブランコ(PRT)、ガブリエルの相手はルーキーのライアン・カリナン(AUS)

ネクストコールは現地時間10月19日の午前8時(日本時間の同日午後4時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によるとハリケーンからトロピカルサイクロンに変わった「Nicole」からの西ウネリが入る予想。
本来の「Supertubos」が姿を現す可能性も!

WSL公式サイト

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