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CT第9戦『Quiksilver Pro France』R2 ウィルコが残りジョーディが去る


PHOTO:© WSL/Cestari

フランス、ポルトガルと続くヨーロッパレッグのファーストイベントCT第9戦『Quiksilver Pro France』は現地時間10月7日に3日目を迎え、敗者復活戦のR2が終了。

ここで負けたらタイトルレースからの脱落が濃厚となるウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真最上部)はワイルドカードのジョアン・ドゥルー(FRA)と対戦。
スタートから十八番のバーディカルなバックハンドのリップで7.83をスコアしたウィルコ。中盤〜後半はローカルナレッジを活かしてスコアを重ねたジョアンに追い込まれていましたが、ジョアンが狙っていたレフトの波で6.73のバックアップスコアをマーク。僅かな差で逆転に成功してR3進出を決めました。

「ここに住んでいるジョアンが最も手強い相手だというのは分かっていた。それでもリッパブルな波を楽しめたよ。お互いに2本の良い波に乗り、彼を上回ることが出来てストークしている。何よりホッとしたね。序盤に良い波を与えてしまったから、それを取り返して勝てたことに満足している」

2戦連続ワイルドカードに敗れてトップから3位までランキングを落としていたウィルコ。
カレントリーダーのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、2位のガブリエル・メディナ(BRA)が前日にR1を勝ち上がっていただけに絶対に負けられない勝負。
三度目の正直。ファンとしてはヒヤヒヤしたヒートながら、なんとか次に繋げることが出来ました。


PHOTO:© WSL/Poullenot

カリフォルニア・ローワー・トラッセルズでの第8戦『Hurley Pro at Trestles』で優勝してタイトルレースに加わったジョーディ・スミス(ZAF)は、ルーキーのライアン・カリナン(AUS・写真上)と対戦。

ジョーディのリードから始まったこのカードが動いたのはラスト3分。
バックハンドでパワフルなターンからアグレッシブなフィニッシュで6.93をスコアして逆転。ライアンと同じポジションからすぐにライトの波をキャッチしたジョーディはニード5.77のシチュエーションで5.33。
このジャッジの判定はビーチに上がってからコールされたため、ファンのサインを断って控え室へ。ジョーディには珍しく、激しい怒りを表しながらロッカールームに姿を消していました。


PHOTO:© WSL/Poullenot

タイトルレースに絡む緊迫した2ヒートの後、ケリー・スレーター(USA) vs ワイルドカードのレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA・写真上)はギャラリーが最も注目したカードだったでしょう。

国籍はイタリアながらフランスに拠点を置いているレオナルドはQSのカレントリーダーであり、来年のツアー入りは確実。
更にヨーロピアンとしてワールドタイトルを狙える実力を持っており、すでに多くのファンを獲得しています。

スローヒート、クロスゲームとなったこの対戦は後半にバックハンドでターンを重ねたレオナルドの勝利。
リプレイスメントで参加したマーガレットリバーでもケリーを倒して5位に入る活躍を見せており、今回の勝負で、「ケリーキラー」の称号を与えられていました。


PHOTO:© WSL/Poullenot

「CTイベントにはプレッシャーがないよ。リクオリファイもワールドタイトルも今の自分には関係ないから楽しむだけさ。特にケリーとの再対戦は最大限に楽しみたかった。勝敗に関わらず、それは凄い経験になる。クオリファイを果たし、来年ツアーに入ることが出来ればその経験が活かされるよ。ケリーとのヒート以外でも、ワールドツアーのコンテストジャージを着ている30分の間は多くのことを学びたいんだ。ケリーは自分にとってのアイドルだし、昔から学んでいる。マーガレットリバーでは一緒に過ごし、フィジーでは多くのことを吸収したよ」

次のR3ではガブリエルと対戦するレオナルド。
順当に行けばガブリエルですが、プレッシャーがないだけに怖い存在になることは間違いありません。

その他にR3進出を決めたのは、マット・バンティング(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ジャック・フリーストーン(AUS)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、コナー・コフィン(USA)、スチュアート・ケネディー(AUS)
五十嵐カノアもジャドソン・アンドレ(BRA)を倒してラウンドアップしてます。


PHOTO:© WSL/Poullenot

『Quiksilver Pro France』R2の後はウィメンズの『Roxy Pro France』R2が進行。
タイラー・ライト(AUS)が優勢のタイトルレースに僅かな可能性を残しているランキング2位のコートニー・コンローグ(USA・写真上・下)を始め、ローラ・エネヴァー(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、アレッサ・クイゾン(HAW)、ココ・ホー(HAW)がR3へ。

「バックハンド向きの波だったわね。潮の動きで変化する少し不安定なコンディションだった。私達はラインナップを観察して15分毎にポジションを調整する方が良いと思ったわ。結構楽しい波だったし、R3に進めてストークしている」

ルーキーのチェルシー・ツアー(BRB)をコンビネーションスコアに追い込んでタイトルレースを続行させたコートニー。
タイラーのタイトルを阻止するためには、一つでも上の順位でフィニッシュする必要があります。

ネクストコールは現地時間10月8日の午前8時(日本時間の同日午後3時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると前半はサイズダウン、後半は新しい西北西ウネリが入る予想。
9日以降はサイズダウン傾向となる予想なので、引続きイベントは進行する可能性が高そうです。


PHOTO:© WSL/Cestari

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