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CT第6戦『J-Bay Open』開幕!



現地時間7月6日、南アフリカのJeffreys Bay、通称「J-bay」でCT第6戦『J-Bay Open』が開幕!

昨年、ファイナルでミック・ファニング(AUS・写真上・下)がシャークアタックに遭い、世界的なニュースになった今イベント。
今年はシャークアタックを防ぐための対策を万全にしてミックもあの時のトラウマを克服するために早くから参加を表明していました。

そのミックはイベント前のフリーサーフィン中に足首を負傷して参加が危ぶまれましたが、回復は早く、オープニングヒートに登場。
アレホ・ムニーツ(BRA)、コナー・コフィン(USA)を相手に公式3-5ftレンジ、「J-bay」の完璧なラインナップに見えながらもクセがある波を見事に乗りこなし、7.50を含むトータル13.67でラウンドアップ。幸先良いスタートを切りました。



「大変な一週間だったよ。ここには早くから来ていたんだけど、足首を負傷してしまい、素晴らしい波をただ眺めているしかなかったんだ。でも、メディカルスタッフが良い仕事をしてくれたおかげで、テーピングをすればサーフィンは出来るようになったのさ。それからはテイクオフして波に乗る度に足首の調子を取り戻したよ。今、この場所に戻れたことが本当に嬉しい」

あのシャークアタックの後、引退まで噂されたほどでしたが、次のイベントには復帰してタイトル争いにも絡んでいたミック。境地に立たされた時こそ本当の人の強さが分かり、間違いなく彼が真のチャンピオンだということが証明されたシーズンでもありました。



昨年、ミックとファイナルを戦い、間近で一部始終を見て彼を救助しようともしていたジュリアン・ウィルソン(AUS・写真上)
あの時は全ての関心がミックに集まっていましたが、ジュリアンの方も精神的には辛かったと思います。
ナット・ヤング(USA)、ジャック・フリーストーン(AUS)とのH11では、ダウンザラインで美しいライトの波をフロー。
MCのロス・ウィリアムが「テキストブック・テクニック」と称する完璧なライディングで9.60のハイエストスコア並びに18.77のハイエストヒートスコアで二人をコンビネーションに追い込んで圧勝。

「今日は最高の波だね。初日に豊富なウネリに恵まれた。ここに戻ってくれて本当に嬉しいよ。素晴らしいコンディション、今年のベストヒートだったさ。ただこの波を楽しんだだけなのに、あのヒートは負ける気がしなかったよ」

今シーズンはマーガレットリバーで2位に入ったものの、最下位の25位が3つもあり、ランキングは15位。
R1を見る限り、今イベントが苦しいシーズンを抜けるきっかけになりそうです。



ルーキーイヤーとしてはまずまずの結果を残している五十嵐カノア(写真上)は、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、キアヌ・アシング(HAW)と対戦。
序盤は両者に抑えられていましたが、じっくりと波を待ってセットを掴むとカービングに加え、インサイドセクションではバレルもメイクして8.17をスコア。
後半にはターン、フローターで上手く繋ぎ、7.47を重ねて3位から一気にトップに立ってラウンドアップ!

「6日前から来て時間が許す限りサーフィンしている。ここでの経験が豊富な人が周囲に沢山いて、彼らから自分の足りない部分を補ってもらっているんだ。今年はまだ自分のベストを出せていない気がする。だから、このような良い波で魅せたい。最高のサーフボードに多くのことを学べる環境。本当に良い経験をしているよ。残りのシーズンも楽しみだね」

ちなみにカノアが「J-bay」に来たのは初めてということ。
食べ物、人間、そして波。僅か6日間で多くのことを吸収し、それを結果に結び付けることが出来るのは彼の才能。
ツアー最年少の18歳という若さも大いに関係しているのでしょう。

インタビューの最後では日本語で、「みんな応援してくれてありがとうございます。パパとママも見てくれてありがとう。おじいちゃん、おばあちゃんも応援ありがとう。ラウンド3も頑張ります!」と話していました。



その他にR1を1位通過してR3行きを決めたのは、デイヴィー・キャッスル(AUS)、ケリー・スレーター(USA)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)
トップ5の内に3名が揃った「ブラジリアン・ストーム」では、イタロ・フェレイラ、ガブリエル・メディナ、エイドリアーノ・デ・ソウザ(写真上)、カイオ・イベリがラウンドアップ。

R1の後には敗者復活戦のR2が4ヒートだけ行われ、カレントリーダーのマット・ウィルキンソン(AUS)、ジョン・ジョン、フィリッペ・トレド(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)がR3へ。

ネクストコールは現地時間7月7日の朝7時30分(日本時間同日午後2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリは7日〜8日にかけてダウン傾向。
9日にフェイスで5-8レンジの南西ウネリが入ることが予想されています。

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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