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コナー・オレアリーがQS10,000で優勝!



南アフリカ、カリフォルニア、ポルトガル、ブラジル、ハワイ。
今シーズン6戦用意されているQSで最もグレードが高い10,000のファーストイベント『Ballito Pro』が6月27日〜7月3日に南アフリカのダーバンから車で約30分北上した「Ballito」で開催されました。

昨年、長年スポンサーを努めていたアパレルブランドの「Mr Price」から「Billabong」に変わり、集客力もアップ。
CT第6戦『J-Bay Open』の直前に行われたこともあり、多くのトップ34が参加して盛り上がっていましたが、期間中は典型的なQSのトリッキーなコンディションとなり、ベスト8に絞られたファイナルデイに残ったのはジェレミー・フローレス(FRA)、ジャック・フリーストーン(AUS)の2名のみ。

ライトの波がメインの「Ballito」で活躍が目立っていたナチュラルフッター(レギュラーフッター)とは一転してファイナルはコナー・オレアリー(AUS)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、二人のグーフィーフッターがパワフルなバックハンドアタックとエアリアルでハイスコアを出して勝ち上がり、対戦。

序盤からコナー(写真最上部・下)がリードして主導権を握り、後半には9.20をスコア。トータル17.30でジョアンを完璧に抑えてキャリア最高の勝利を決めました!

「QSのサーファーでジョンは好きな選手の一人でサーフィンも良く見ている。そんな彼とファイナルで対戦出来て最高さ」




R5では2016年のルーキー、デイヴィー・キャッスル(AUS)とのクロスゲームを制し、QFでは9.73と驚異的なスコアをマークしたオーストラリアのジュニアチャンピオン、17歳のイーサン・ユーイング(AUS)を逆転。SFではエゼキエル・ラウ(HAW)とのマッチアップでパーフェクトに近い9.57のエアリアルを披露したコナー。

昨年はQSランキング15位とクオリファイの条件であるトップ10に僅かに届かなかったものの、今シーズンは自国オーストラリアのマルーブラの1,000で2位。ニューキャッスルでの6,000で5位に入り、今回の優勝で15位から一気に2位にジャンプアップ!
後半戦の結果次第ではレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)からカレントリーダーの座を奪うことも可能であり、来年のツアー入りの可能性が高まってきました。

「CTに入れることを願いたいね。初のQS10,000での優勝。でも、まだ多くのイベントが残っているし、ランキングに変化もあるだろう。これまでと変わりなく、楽しんでサーフィンするよ」

御存知の通り、元JPSAプロの柄沢明美の長男である彼はシドニー南部のクロヌラ出身で現在22歳。
185cmの長身は父親譲りですが、某サイトのインタビューでは「オーストラリア人とは違うものを自分の中に感じることはある」と話していました。

ちなみに今イベントに参加していた4名の日本人選手の一人、大橋海人と仲が良く、優勝後は担ぎ役に回って喜びを分かち合っていました。



ヨーロッパでは常にトップクラスのコンペティターであり、CTの出場経験もあるジョアン(写真上)
2014年にはQS20位までランキングを上げ、2015年も好調さをキープ。
今シーズンは年初の3,000『Volcom Pipe Pro』で7位。コナーと同じくニューキャッスルの6,000で5位。スペインの1,000で3位に入り、今回の結果を受けて8位から3位へランキングを上げています。

「クレイジーなファイナルだった。コナーはバックサイドで素晴らしいリップを繰り返していたよ。この2年で最高の結果を出すために良い波を探し、一本は乗ることが出来た。コナーがもう一本乗ってからセットが止んでしまったのさ」

2014年のポルトガルでのプライム(現在のQS10,000)の2位以来の好成績を残し、表彰台では笑顔でコナーとシャンパンファイトを楽しんでいました。

なお、今イベントに参加した日本人選手の最高位はR3進出で25位の大原洋人。
ランキングでは80位の仲村拓久未がトップなので、まだ道は険しいと言えるでしょう。



7月6日〜17日は「Ballito」から約1,000km南下した「J-Bay」でCT第6戦『J-Bay Open』が開催されます。
昨年、ファイナルでシャークアタックに遭ったミック・ファニング(AUS)は早くから現地で調整していましたが、足首を負傷したという心配なニュースが入っています。

『Ballito Pro』結果
1位 コナー・オレアリー(AUS)
2位 ジョアン・ドゥルー(FRA)
3位 ジェレミー・フローレス(FRA)、エゼキエル・ラウ(HAW)
5位 クリスティアン・キーマーソン(BRA)、ベイリック・デ・ヴァリス(ZAF)、ジャック・フリーストーン(AUS)、イーサン・ユーイング(AUS)

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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