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『Drug Aware Margaret River Pro』ウィメンズのベスト8が揃う!



レギュラー版のタヒチ・チョープーと称される「The Box」で多くのヒートを進行させた昨年と比べるとウネリには恵まれていない今年のCT第3戦『Drug Aware Margaret River Pro』ですが、メイン会場の「Surfers Point」は連日コンテストには十分なコンディションが続き、現地時間4月11日の4日目はウィメンズのR3とR4が進行してQFを戦う8名が決定しました。

前日に眩しいほどだった太陽が姿を消してどんよりとした雲が広がったこの日。
朝の内は程良いオフショアで整ったクリーンなコンディションで、日中は風が強まる傾向。インド洋からの南南西ウネリはゆっくりと弱まってきたため、ライトの波が中心。
8ポイント台が数多く、スコアされ、ハイエストはビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)の9.40。番狂わせはほとんど無く、順当なメンバーがQFに揃っていました。



R3ではサリー・フィッツギボンズ(AUS)、コートニー・コンローグ(USA・写真最上部)、カリッサ・ムーア(HAW)、タイラー・ライト(AUS・写真上)とランキング上位の選手が1位通過でQFへ。
昨年の怪我から復活はしたものの、まだ結果が出せないステファニー・ギルモア(AUS)や、バックハンドでビッグターンを重ねて9.40をマークしたビアンカはバックアップスコアが足らずにR4へ。

「R3は予選だと考えている。QFに先に進むか、’サドンデス’のR4か。R4で負けた方は大人しく荷物をまとめて立ち去るだけよ。ワールドタイトルのことを考えると9位は避けたい。だから、R4行きを免れたのは大きいわ」

ベルズで優勝してカレントリーダーだけが着用を許されるイエロージャージを着用。ディフェンディングチャンピオンでもあるコートニーは、2011年、2012年とこのイベントがQSの時代にも優勝経験があり、得意とする場所。

マリア・マニュエル(HAW)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)とのカードでは、アグレッシブなファーストターンからカットバック、インサイドのドライリーフに乗り上げる前にキックアウトして7.00をスコアすると、後半には数少ないレフトの波にテイクオフしてバックハンドで3つの大きなドライブターンを重ねて8.33。
他の二人に比べると波の選択、アプローチは明らかに勝っており、見ている方も負ける気がしないような試合運びでした。



敗者復活戦のR4ではステファニー、ビアンカが危なげない勝ち方でQF進出。
その他にタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、開幕戦から最下位が続いたローラ・エネバー(AUS・写真上・下)が今シーズン初のヒート勝利を飾っていました。

「危なかったけど、最後に逆転に必要なスコアを出してヒートに勝ててストークしている。QFは久々ね。素晴らしいサーフィンをしている全てのガールズ、特に良いリップをしているマリアやコートニーにインスパイアされているわ」

昨年のフィジー戦での5位を最後にCTでは6戦続けて最下位の13位だったローラ。
コメントでも言っていましたが、ホームのシドニーやブラジル。つまりビーチブレイクの方がタイプでマーガレットリバーのようなリーフブレイクは苦手とのこと。
昨年はQSからのリクオリファイで、過去のランキングを見ても常にQS上位にいる結果がそれを物語っています。



ローラの今回の勝利の理由の一つにコーチのマイクロことグレン・ホールの存在があげられます。
ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)、タイラーの右腕として脚光を浴び、’スーパーコーチ’として注目されている彼はローラについて、「彼女に必要なのは自信を持つことなんだ。私達が一緒にやり始めてからは、それが改善され初めている。ヒートに負けた時には自分を見失うこともあるだろうけど、彼女は殻を破ろうとしているんだ。だから、今回の勝利は間違いなく’ターニングポイント’になる。きっとストークしているだろうね」と話していました。

QFの組み合わせは、サリーvsタティアナ、コートニーvsローラ、カリッサvsビアンカ、タイラーvsステファニー。



ネクストコールは現地時間4月12日の7時00分(日本時間の同日8時00分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると13日にかけてサイズダウン傾向となり、オンショアが吹き込む見込み。
次のウネリは14日から入り始め、15日の金曜〜16日の土曜にピークを迎えて風も改善する予報。
サブ会場の「The Box」、今年から登録された決まるとキラのような長いバレルが姿を現す「North Point」への移動も期待したいところです。

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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