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今シーズン初のQS6,000を制したのは?



シーズン序盤の重要な鍵を握るオーストラリアレッグ。
QSは1月中旬のNSW・マルーブラから開幕して最もグレードが低い1,000が5イベント行なわれ、ニューキャッスル、マンリーと6,000が2イベント。
その後にCT開幕戦が3月10日からゴールドコーストで開催され、ベルズ、マーガレットリバーと4月までは世界のトップ選手がオーストラリアに滞在することになります。

ニューキャッスルの6,000からはCTのウォーミングアップとしてトップ34のメンバーも目立ち、只でさえレベルが高いオーストラリアレッグのハードルが更に上がることに!
ワイメアの『The Quiksilver In Memory of Eddie Aikau』と同じ31年の歴史を持つニューキャッスルのイベント「Surfest」が2月21日から1週間に渡って行なわれ、ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真下)が優勝!
昨シーズンの怪我からようやく復帰したステファニー・ギルモア(AUS)を始め、トップ17が多数エントリーしていたウィメンズはサリー・フィッツギボンズ(AUS)が優勝しました!



「ストークしているよ。もう、最後に優勝したのが何時だったか思い出せない。2位か3位なら結構あるけど、やはり優勝の喜びは格別さ。ニューキャッスルには何年も仲の良い友人達と一緒に通っている。いつも快適に過ごしているよ。今日は良い波に恵まれ、最高だった。何本か良いライトの波に乗れたし、スナッパーを前に良い練習になったよ」

ファイナルではレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)を相手に9.00を含むトータル17.83をスコアして2012年のブラジルでのプライム(現在のQS10,000)以来の勝利を得たウィルコ。
ファイナルデイは公式4-6ftレンジのクリーンなコンディションに恵まれた会場の「Merewether Beach」
彼の十八番であるバックハンドでのバーディカルなターンが映え、今イベントのナンバー1シードにふさわしい活躍を見せていました。



昨年は年初の『Volcom Pipe Pro』で大怪我を負ってシーズンを棒に振ったレオナルド(写真上)でしたが、その実力は多くの関係者が認め、イタリア人として初のCT選手誕生を期待されています。
6,000で2位に入り、4,500ポイントを得てランキング3位。2016年は幸先良いスタートを切っています。

「優勝出来なかったのは残念だったけど、2位でも満足さ。イベントを通して凄いサーフィンをしていたウィルコに’おめでとう!’と言いたい。ニューキャッスルには何度か来たことがある。いつも友人と楽しくサーフィンをして良い時間を過ごしているよ」

なお、今シーズンからワールドツアーの舞台に立つ五十嵐カノアはイベント中盤に前線の影響で風が強く吹いたまとまり無いコンディションに翻弄され、R4敗退。
日本人選手として最高位となった安井拓海と共に17位でフィニッシュしています。



同時開催のウィメンズで優勝したサリー(写真上)も今イベントのナンバー1シード。
ステファニーとの35分のファイナルでは、パワフルなレールワークで序盤から主導権を握り、7.83を含むトータル14.73で圧勝。
「Surfest」では2度目の優勝を手に入れていました。

「とても良い気分、素晴らしいシーズンのスタートになったわ。年初に勝つのは大きな自信に繋がるし、CTの開幕に弾みがつくわね。素晴らしいサポートやエネルギーを持つこの地域のローカルコミュニティのイベントに参加出来たことが何よりも良かったと思う。ニューキャッスルには何年も通い、今はホームのように感じる場所になった。この1週間はスナッパーの良い準備期間になったわ」

昨年はフィジーで左耳の鼓膜を破りながらも優勝し、その後のイベントはヘッドギアを着用しながら好成績を重ね、ハンデを全く感じさせなかったサリー。
すでに完治してヘッドギアを外した今年。私生活でもラグビー選手と結婚するなど充実した日々を送っており、初のワールドタイトル獲得に向けて良い流れを掴んでいます。



惜しくも優勝を逃したものの、SFでは他を圧倒する美しいカービングターンでトータルパーフェクト10を含む19.50をマークするなど完全復活を果たしたステファニー(写真上)
9年のキャリアで初めて怪我に悩まされた昨年。歯がゆい思いもしたでしょうが、それが逆にモチベーションとなり、今年は大暴れしてくれるのでは?

「とても良い一週間だった。このイベントでは本当に楽しい波に恵まれたと感じたわ。私のピークはセミファイナルで、ファイナルは波に見離されてしまったの。でも、この結果は凄い嬉しいし、今年は良いスタートになったわね。セミファイナルでは、身体もサーフボードも全てが最高の感じだった。スナッパーを前にそれは間違いなく自信に繋がるわ。久々のコンテストに興奮したわね」

メンズと共に日本人選手が多数エントリーしていた今イベント。
R4敗退の大村奈央、野呂玲花が最高位。
前田マヒナは9位でフィニッシュしています。

次の『Australian Open of Surfing』は2月29日〜3月9日にシドニー近郊のマンリーで開催。
カリフォルニア・ハンティントンビーチの『US Open of Surfing』をモデルにスケートボード、ライブなどをミックスさせた夏のオーストラリアのお祭り的イベントです。

日本からも大原洋人、新井洋人を始め、多くの選手が参加する予定。
同時開催のウィメンズ『Aussie Bodies Women’s Pro』には橋本恋、田代凪沙、庵原美穂、須田那月、大村奈央、野呂玲花、前田マヒナがクレジットされています。

『Maitland and Port Stephens Toyota Pro』結果
1位 マット・ウィルキンソン(AUS)
2位 レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
3位 マット・バンティング(AUS)、パトリック・グダスカス(USA)

『Taggart Women’s Pro』結果
1位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 
2位 ステファニー・ギルモア(AUS) 
3位 ジョアン・ディファイ(FRA)、マリア・マニュエル(HAW)

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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