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オーウェン・ライトがシーズン前半の欠場を発表



シーズンを棒に振ったジョーディ・スミス(ZAF)、マット・バンティング(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)を始め、怪我人が多かった昨シーズン。
ジョーディは年末のトリプルクラウン、マット、ステファニーは今シーズンのQSで復帰していますが、最終戦のパイプライン、フリーサーフィン中にワイプアウトで頭をリーフにヒットして脳出血という診断を受けたオーウェン・ライト(AUS)とヒート中に骨盤2カ所を骨折して病院送りになったビード・ダービッジ(AUS)は復帰の目処が立たず...。

ビードはやっとリハビリに入ったばかりで、しばらく続いているホームでのエピックコンディションを車の中から寂しく眺めている姿が目撃されています。
開幕戦はライブ中継のコメンテーターとして参加するとのこと。

「今まで健康だけは自信があったんだけどね。幸運にもツアーにいた11年間で、怪我で休んだことはなかったんだ。’Quiksilver Pro’に出場することは出来ないけど、会場で実況をして仲間をサポートするよ。怪我から10週間。3週間前からはプールでの治療に多くの時間を費やすようになり、リハビリにも大きな進歩が出ているんだ。周囲から感謝しきれないほどの大きなサポートを受けている。コンテストに復帰する日が来ることが待ち遠しいよ」とビードは話しています。

オーウェンに関しては開幕戦から7月のJ-bayまでのシーズン前半をキャンセルすると正式に発表。


「シーズン開幕に間に合わなかったことは非常に残念だよ。でも、今重要なのはコンテストに出場可能まで回復した時に100%の健康だと確実に言えることさ。オーストラリアの中でトップの専門家と定期的にリハビリを行なっているんだ。事故が起こる前の普通の状態に戻り、ツアーのレベルでもリスクがなく、同じパフォーマンスが可能になると確信するため、長いリハビリを一緒に行なっている。頭の怪我は回復に要する時間の判断が難しく、今年はコンテストに復帰出来ない可能性もあるよ。家族、友人、ファン、スポンサー、そしてWSL。自分をサポートしてくれている全てに感謝したい」

最終的にエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)がワールドチャンピオンを獲得した昨シーズンのタイトル争いに絡んでいたオーウェンの悲劇。この事故によってタイトルレースから脱落したばかりか、選手生命まで危うい状況になっています。



ワイルドカード時代にケリー・スレーターを2度も倒し、クオリファイを果たした2010年にはQF進出が3回にブラジルでは3位に入り、総合7位でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。
2年目の2011年はタヒチ、NY、カリフォルニア、3戦連続でケリー・スレーター(USA)とファイナルを戦い、最終ランキング3位でフィニッシュ。
昨シーズンのフィジーでは歴史に残る2つのパーフェクトヒートをメイクして注目を浴びるなど、ツアーの中でも中心人物のオーウェン。
その一方で以前から怪我が多く、2013年にはシーズンを棒に振った経験があるものの、今回は場所が脳だけに見通しが立たないのが現状です。

ファンが多いオーウェンの対応にWSLは寛大であり、コミッショナーのキーレン・ペローは、「オーウェンのような素晴らしいサーファーがこのような重傷を負うのを見るのは本当に悲しい。重要なのは彼が回復の途中であることと100%の状態になってからコンテストに戻れるように適切な時間を置いてあげること。サーフィンコンテストと彼のファンには残念なニュースだけど、彼が必要とする時間を考えてフルサポートするし、一日でも早い回復を祈っているよ」とコメントを残しています。

これで「RipCurl」チームは先日2016年のフル参戦を断念すると発表したミック・ファニング(AUS)とオーウェンを失い、ガブリエル・メディナ(BRA)、マット・ウィルキンソン(AUS)の二人のみと寂しい陣営に...。

なお、開幕戦ではその他にレイキー・ピーターソン(USA)がベンチュラでのフリーサーフィン中に左足首を骨折して欠場を発表。
コロヘ・アンディーノ(USA)は1月後半、ラホヤのブラックスビーチでバレルライドをしくじり、ワイプアウト。
turf toe(第1中足指節関節の靭帯損傷)と診断され、完治には3週間から6ヶ月を要するとのことでしたが、まだ正式な発表はありません。

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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