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『Volcom Pipe Pro』エピックコンディションの素晴らしい一日に!



世界中のエキスパート達が集結する冬のノースショア。
その中でもパイプライン/バックドアは特別なステージとなり、コンディションが整えば常にラインナップは混雑して一本の波を掴むことさえも貴重に...。
そんな価値のあるこのブレイクを4名だけで独占出来るのは一年に数戦だけ開催されるコンテストの時だけに限られてきます。
ボディーボードのイベントを除くと年初に行なわれる『Da Hui Shoot Out』、『Volcom Pipe Pro』、年末の『Billabong Pipe Masters』がパイプライン/バックドアのコンテストの三本柱。

『Volcom Pipe Pro』はQSのローグレード(3,000)に抑えられているために参加可能な選手の枠が大きく、上位入賞は『Billabong Pipe Masters』のトライアルの出場権にも繋がる大きなチャンス。
1月28日〜2月7日という長いウェイティングピリオドを設けて本当に良いバレルが姿を現した時だけを狙ってイベントは進行。
現地時間2月1日にはトップシードが登場するR3のH13まで消化しました。



公式8-10ftレンジの北西ウネリがトレードウィンドによって整えられ、パイプライン/バックドア両方のバレルが開いていたこの日。
エゼキエル・ラウ(HAW・写真上)がバックドアでパーフェクト10をマークしたのを始め、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)がパイプラインで9.57を含むトータル18.84のハイエストヒートスコア、ブルース・アイアンズ(HAW)、クリス・ワード(USA)、ジャック・ロビンソン(AUS)とスター選手が9ポイント台を次々と叩き出すなど贅沢なまでの素晴らしいショーを目の前にして会場はまるでファイナルデイのような盛り上がりを見せていました。

昨年を含め、4度も今イベントを制したことがあるジョン・ジョン(写真最上部)はヒート終了後のインタビューで、「とても楽しいヒートだったね。今日は一日コンテストを興奮して見ていたよ。朝から徐々に波は良くなっていて、素晴らしいコンディションさ。’弱いオフショアに美しいバレル’自分のヒートまでそれが変わらないでくれって祈っていたんだ」とコメント。

自宅の目の前で割れる、まさにホームブレイク。それが日常でも、この日のようなエピックなコンディションがいつもあるわけではなく、ジョン・ジョンにとっても特別な一日だったことがコメントから伺えます。



5日前にワイメアで人命救助をして大きな話題になっていたケリー・スレーター(USA・写真上)もQSながら毎年このイベントに参加。ジョン・ジョンが落とした2014年にはその隙間を埋めるように初優勝を決め、昨年もファイナルに残って3位に。
『Billabong Pipe Masters』での7回の優勝はもちろん最多記録で、今のところこの偉大な記録を上回る選手が出ることは考えられません。
R3ではリズムに乗れず、クリスに1位を譲ったものの、ミドルスコアをまとめて2位でR4へ。

「今年の中ではベストのパイプと言えるね。特にこの数時間は信じられないような波になっている。アドレナリンが出過ぎてしまい、興奮を抑えるのが難しいほど良い波が次々と入っているよ。自分の最初の波はとても良く見えたんだけど、少し位置が深過ぎた。バレルが開いた時にはすでに遅かったんだ。すぐにワード(クリス)が凄いバレルを抜けるのを見てしまい、あれが頭に残って再びヒートを組み立てるのが難しくなってしまった。数本の波に乗ったスコアで助かったけどね。自分達のヒートはとても良い波ではなかったと考えている。明日から数日間はもっと良いコンディションになるだろうから、チャンスも巡ってくるかな」

パイプライン/バックドアは一日の中にオンとオフがあり、ケリーのヒートではクリスの波を最後にオフになってしまった形。更にコメントにある通り、余りの波の良さに興奮し過ぎたのがリズムに乗れなかった原因かも...。



昨年の『Billabong Pipe Masters』にリプレイスメント(代理)として参加。鳥肌もののバックドアのバレルを披露していたブルース(写真上)でしたが、R3ではその場面を彷彿させるようなライディングを土壇場で披露。3位から見事に1位にジャンプアップしてR4進出を決めています。

「最高のコンディションだね。間違いなく、今冬のベストデイさ。8-10ftのオフショア。他に何を求めるんだ?って感じだよ」

その他にR3を通過したのは、コア・スミス(HAW)、トリー・マイスター(HAW)、グリフィン・コーラピント(USA)、ネイザン・ヨーマンズ(USA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、トム・ウィタカー(AUS)、アリッツ・アランブルー (ESP)、ダスティ・ペイン(HAW)、マカイ・マクナマラ(HAW)など。

R3の残りヒートにはパイプライン/バックドアのもう一人の最強の男、JOBことジェイミー・オブライエン(HAW)を始め、昨年の『Billabong Pipe Masters』で活躍したメイソン・ホー(HAW)、ミッチ・コルボーン(AUS)、ビリー・ケンパー(HAW)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)などの強豪が控えています。

スケジュール的には残り一日でファイナルまで進む予定。
ネクストコールは現地時間2月2日の早朝7時30分(日本時間の3日午前2時30分)です。



なお、今イベントには多くの日本人選手が出場していますが、R3では脇田貴之と怪我で欠場した大原洋人の代理、村上舜がラウンドアップを果たしています。
一方、大橋海人、昨年SF進出を果たした大野修聖、仲村拓久未、安井拓海、稲葉玲王はR2、辻裕次郎はR3で敗退。

次のR4で脇田貴之はケリー、エゼキエル、ジャック・ロビンソンと対戦。
「North Shore Surf Shop」で働く44歳の日本人に多くのメディアが注目しています。

気になる大原洋人の怪我ですが、現地にいる「カラーズマガジン」の吉田“yoge”憲右氏によるとOTWでのフリーサーフィン中にワイプアウト。腰を強打して歩行も困難となり、救急車で病院送りに...。
大原洋人のTwitterによると腰の捻挫的な感じで骨折はしていないそうです。

WSL公式サイト

『Volcom Pipe Pro』公式サイト



photo: WSL Covered Images

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