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『Hawaiian Pro』3日目 コナー・オレアリーが活躍!



オアフ島・ノースショアのハレイワで開催中のトリプルクラウンの初戦、QS10,000『Hawaiian Pro』は3日続けてゴーサインが出され、現地時間11月20日にR3の残りヒート全てとR4のH6まで進行。
どんよりとした曇空から雨も降るあいにくの天候。オフショアでクリーンなフェイスはキープしながらも、コンテスト初日に入った北西ウネリは弱まる傾向となり、本来のライト中心のビッグマニューバーを描く波からライト・レフト共にあるスモールコンディション、エアリアル勝負に変化。
6度のトリプルクラウン獲得、ハレイワでも3度の優勝経験があるサニー・ガルシアを始め、ジョン・ジョン・フローレンス、セバスチャン・ズィーツといったトリプルクラウンの過去のウィナー、2009年のハレイワを制したジョエル・センティオ、今年の『HIC Pro』で優勝したイアン・ウォルシュ、ヤングハワイアンの代表、キアヌ・アシング、セス・モニーツ、カラニ・デイヴィッドが敗れるなど、ハワイアンには不利な展開に...。

その一方で活躍が目立っていたのが、スモールコンディションを得意とするブラジリアンやヤングオージー達。
中でも注目されていたのが、R3のH16でガブリエル・メディナ(BRA)を後半に逆転して1位通過したコナー・オレアリー(AUS・写真最上部・下)でした。



ヒート後半まで4位だったコナーは残り時間10分にバックサイドでバーディカルスナップを繰り返し、9.57をマーク。このスコアで2位に躍り出るとラスト5分を切ってから今度はフロントサイドで「スピード・パワー・フロー」全て揃い、なおかつバリエーション豊かなターンでインサイドまで繋ぎ、8.67を重ねてトータル18.24のハイエストヒートスコア。昨年のワールドチャンピオンであり、今年も最終戦のパイプラインにもつれ込んだタイトル争いに絡んでいるガブリエルを抜いてR4へ。

「最初は波が掴めずに難しいヒートだったけど、ラッキーにも良いライトに乗ることが出来た。それでバックアップも重ねられたんだ。とても楽しかったよ」

今シーズンは優勝こそ無いものの、ブラジルの6,000でファイナルに残るなどコンスタントに上位に入り、現在QSランキング9位。クオリファイの条件であるトップ10に入っており、『Hawaiian Pro』を含む残り2戦の結果次第では来年のワールドツアーのメンバーに選ばれることになります。
100%とは言えないものの、今回の10,000でのR4進出は非常に大きなポイントになり、これから先は一つ勝ち上がる毎にクオリファイの可能性が高まります。

「最後にカットオフされるのは誰か?なんて話ばかりだけど、それは誰にも分からないよ。1ヒート毎が挑戦さ。あと何回かは勝ち進みたいね」

コナーがオージーと日本人のハーフ、元JPSAプロの柄沢明美の長男というのは御存知の通り。五十嵐カノア(USA)のクオリファイがほぼ確実になった今、もう一人日本に関係が深い選手が来年のワールドツアーの舞台に上がってくれれば、更に楽しみは倍増することでしょう。

そのカノアはR4でカイ・オットン(AUS)、ティアゴ・ピレス(PRT)に抑えられ、3位敗退に終わっています。



R3終了後、6ヒート行なわれたR4で最も目立っていたのは、スモールコンディションで世界一の実力を誇るブラジリアンのフィリッペ・トレド(写真上・下)でした。

序盤にバックサイドで2つの7ポイント台をまとめて主導権を握り、後半にはフロントサイドで十八番のエアーリバースをメイク。
マニューバーの一つとしてフローしていたこのエアリアルはジャッジの評価も高く、9.07。トータル16.57。2位のダスティ・ペイン(HAW)に大差をつけてQFへ。

「ヒートが始まってすぐに動き回って3つのスコアを重ねた。最初の5〜10分で良いペースを掴み、後はビッグスコアを出すための良い波を待ったんだ。波に乗りまくったのはそのためさ。

ワールドツアーでは開幕戦、ブラジル、直近のポルトガルで優勝と3勝を決めており、ランキングは2位。カレントリーダーのミック・ファニング(AUS)との差は僅か200ポイント。初のワールドタイトルの可能性も十分にあります。



「ハワイのシーズンは自分にとって常に厳しい。ハレイワで結果を残し、トリプルクラウンも狙いたいね。ハレイワの波は大好きだけど、良い成績はまだ無いんだ。だから、早くからここに来て調整していたよ。最後のパイプに集中するため、次のサンセットは出場しない。毎日、パイプでウネリを待ち、どのように乗りこなすかを考えるつもりさ」

今シーズンの好調の理由を問われると、「ただ楽しんでやっているだけさ」とシンプルな答え。
他の選手のようにコーチを付けているの?との問いには、「コーチは父親。小さい頃からずっとね」と笑顔で話していました。

その他、ブラジリアンではトーマス・ヘルメス、ヒズノメ・ベッテロがR4を勝ち上がり、残りヒートにはガブリエル・メディナ、ジャドソン・アンドレと強敵が控えています。

ファイナルを含め、全て4人ヒートで行なわれるため、残り9ヒート。
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると北西ウネリは更に弱まる傾向となり、ウェイティングピリオドの間に新しいウネリが入る予想は無いため、足早にコンテストは進行する可能性が高いでしょう。

ネクストコールは現地時間11月21日の早朝7時30分(日本時間の22日午前2時30分)

WSL公式サイト

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト



photo: WSL Covered Images

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