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『Hawaiian Pro』2日目 五十嵐カノアがR3通過!



現地時間11月19日、オアフ島・ノースショアのハレイワで開催中のQS10,000『Hawaiian Pro』は2日目を迎え、R2の残りヒート全てとR3のH4まで進行。

前日に入った北西ウネリのピークは夜中となり、ゆっくりとサイズダウン傾向。前半は6-8ftレンジ。オフショアで整った会場のハレイワはトリプルクラウンにふさわしいグッドコンディションに恵まれていましたが、後半は波数が大分減ってしまい、波運にも左右されたヒートが多くなっていました。

R1でジェイミー・オブライエン、メイソン・ホーなどの強豪を倒して見事1位通過を果たしていた喜納海人(写真最上部)
R2でも快進撃を続け、2014年の『Volcom Pipe Pro』でジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を抑えた経験もあるエヴァン・ゲイセルマン(USA)らを相手にヒート開始直後に大きなターンを重ね、8.33をスコア。主導権を握り、終了間際には6.37のバックアップスコアを重ねてトータル14.70で1位通過!

「ここでは良くサーフィンしているし、子供の頃から鍛えられた波でもあるから自信はある。波の特徴も知っているよ。まだヒートは残っているけど、ファイナルまで進めれば良いね」

ハワイ育ちらしい大きなマニューバーは見ているだけでも気持ち良く、ジャッジも高く評価。
更に同じハワイアンのエゼキエル・ラウに’ウェーブマグネット’(波を引寄せる力)だと言われるほどの運も持っており、トップシードが登場するR3でも活躍が期待されていましたが、波数が極端に少なかったこの日の最終ヒートで残り時間僅かまで一本も乗れず。
やっと手に入れた波も5.00。ジェレミー・フローレス(FRA)、アレックス・リベイロ(BRA)が通過し、4位敗退に...。

ライト中心のハレイワでレフトの波まで手を出して次々とスコアを重ねていったアレックスのような戦い方もあれば、喜納海人同様に最後まで辛抱強く波を待ち、終了間際に猛チャージを仕掛けたジェレミーのような戦い方もあり。
喜納海人、今回は残念な結果に終わったものの、キャリア最大の舞台に上がったことは、きっと来年に繋がると思います。



今夏の『Vans US Open of Surfing』で優勝し、一躍時の人になった大原洋人(写真上)
しかし、その後は結果を残せず、13位まで上昇したQSランキングをブラジリアンレッグの後に28位まで下げてしまい、クオリファイにはトリプルクラウンでの上位入賞が必至。
セカンドシードとして登場したR2のH12では、ネイザン・ヨーマンズ(USA)、ヒズノメ・ベッテロ(BRA)、ティム・レイズ(USA)と対戦。
波数が少ないヒートに重なり、波とのリズムも合わず、ロースコア止まり。残念ながらファーストヒートで姿を消すことに...。

大原洋人にとって次のサンセットでの『Vans World Cup』が今シーズン最後の勝負になります。

補欠から繰り上げの参加、R1を1位通過でR2のH15でコナー・コフィン(USA)、コア・スミス(HAW)、ソリ・ベイリー(AUS)と対戦した新井洋人は、序盤こそミドルスコアで健闘していたものの、9.40をスコアしたコナー、8.00をスコアしたソリに逆転され、3位敗退に終わっています。



トリプルクラウンを6度も獲得し、デレク・ホーの記録に並ぶ29度目のトリプルクラウン出場を果たしたサニー・ガルシア(HAW・写真上)は彼らしい波を破壊するようなパワフルなターンでスコアを重ね、インサイドセクションでのバレルライドまで披露してR3へ。

「とても楽しかったよ。西からセットが入り、ベターになっていたよ。もう30年もトリプルクラウンで戦い、ターン出来るだけで嬉しい。とにかく、この場所に立てるだけで最高さ」

バレルライドでは4.00とスコアが伸びず、現役時代ならジャッジにクレームをつけてもおかしくないような場面もありましたが、そこは年を重ねたことで性格が丸くなり、何事もなく進行していました。

その他、R2を通過した主な選手は、ジャック・ロビンソン(AUS)、アリッツ・アランブルー (ESP)、タナー・グダスカス(USA)、カルロス・ムニョス(CRI)、クーパー・チャップマン(AUS)、ウェイド・カーマイケル(AUS)など。

ハワイアンでは、セス・モニーツ、エゼキエル・ラウ、カラニ・デイヴィッド、ジョエル・センティオが勝ち上がった一方、R1でハイエストスコアの9.70をマークしたビリー・ケンパーは早くも姿を消しています。



R3からはQSランキング上位とCT選手による32名のトップシードが登場。
ファーストヒートではQSランキング6位の五十嵐カノア(USA・写真上)が今シーズンのCTで大活躍中のイタロ・フェレイラ(BRA)などと戦い、8.67を含むトータル13.84でラウンドアップ!
すでに来年のツアー入りはほぼ確定していますが、このラウンドを勝ち上がったことで更に可能性が高まりそうです。

4ヒートだけ進行したR3では、エイドリアン・バッカン(AUS)、ティアゴ・ピレス(PRT)、カイ・オットン(AUS)、喜納海人を下したジェレミー&アレックスなどが勝ち上がった一方、長引いた怪我の復帰戦となったジョーディ・スミス(ZAF)は4位敗退。
イタロ、アダム・メリング(AUS)もR4進出は果たせませんでした。

R3の残りヒートには、今シーズンのワールドタイトルを争っているガブリエル・メディナ、フィリッペ・トレド、エイドリアーノ・デ・ソウザの「ブラジリアン・ストーム」一行、2011年、2013年にトリプルクラウンを獲得したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)などスター選手が控えています。
元JPSAプロの柄沢明美の長男でQSランキング9位のコナー・オレアリー(AUS)もH16に登場します。

ネクストコールは現地時間11月20日の早朝7時(日本時間の21日午前2時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると北西ウネリは弱まる傾向と予想されています。

WSL公式サイト

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト



photo: WSL Covered Images

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