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東京オリンピックでのサーフィンは人工プール?それとも海?



9月末に発表された2020年の東京オリンピックの追加種目にサーフィンが選ばれたというビッグニュース。
正式な決定は2016年8月のIOC総会後ですが、一番の争点であった会場について新たな動きがあったので、お伝えします。

IOC(国際オリンピック委員会)と関係が深い世界最大のアマチュアサーフィン組織、ISA(インターナショナル・サーフィン・アソシエーション)は、2020年の東京オリンピックにサーフィンが選ばれた場合、人工プールではなく、自然の海での開催を推薦するとのこと。

ISA会長のフェルナンド・アギーレは、「私達は2020年の東京オリンピックのプログラムに認められた場合、自然の波でサーフィンが行なわれることが喜ばしい。サーフィンは日本で絶大な人気があり、多くの国の選手を招いた国際大会も美しい場所で開催されている。オリンピック競技のために理想的な広いビーチがあるスポットも存在する」

「私達は東京オリンピック、IOCと力を合わせ、ユニークなスタイルとサーフィンカルチャーをゲームに取り入れ、世界中の選手、観客、メディアが忘れられない思い出になるような“ビーチパーティー”の雰囲気を目指している。
新しい人工プールの技術はサーフィンのこれからの課題になるであろう次世代の人工プールパークのために発展途上にある。サーフィンの更なる向上に繋がる素晴らしいことだと思うし、このスポーツにとって心踊る時代になってきた」

以上の声明を発表しています。

9月末の追加種目の最終決定後のNSA(日本サーフィン連盟)による記者会見では、会場について具体的なことは何も決まっていなく、人工プール建設については、土地抜きで約15億円という予算を提示。
もし、人工プールが建設された場合のオリンピック後の利用方法もいくつか例をあげていました。

モデルになっている「Wavegarden」は進化型の人工プールと言われ、スペインでの成功事例を元にアメリカ・テキサス州のオースティンで新たなパークを建設中。更に最近ではオーストラリアのパースで構想が持ち上がっている一方、8月にオープンしたばかりのイギリスの『Surf Snowdonia』はトラブルによって一時閉鎖(来春再開予定)という現実もあります。

もし、自然の海が会場になる場合、記者会見で選択肢としてあげられていた千葉、東京(新島)、神奈川。
特に過去に「東京国体デモンストレーション競技」を開催した実績がある新島が注目されますが、オリンピックの開催期間である7月24日〜8月9日を考えると台風が接近しない限り、競技には難しい波、新島の場合は地形の問題も浮上してきます。

なお、ISAが主催してカリフォルニアのオーシャンサイドで開催された『VISSLA ISA World Junior』には、2020年の東京オリンピックでサーフィンが選ばれた場合に選手の候補になるであろう18歳以下のジュニアが世界36カ国から集まり、8日間に渡って戦いが繰り広げられていました。
上位選手にメダルが贈られるオリンピックに近いこのイベントで日本は総合5位。
個人では18歳以下のボーイズで4位に入った村上舜(写真最上部)が最高位でした。

会場の次に注目される選手の選定なども新しい情報が入り次第、お伝えします。

photo:ISA


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