ウィメンズCT第9戦『Roxy Pro France』終了! | サーフィンニュース BCM | コンテスト

TOPNEWS > コンテスト
NEWS / BCMサーフィンニュース

コンテスト

ウィメンズCT第9戦『Roxy Pro France』終了!



メンズよりも更に熾烈なタイトル争いとなっている2015年のウィメンズワールドツアー。
ヨーロッパレッグはメンズと順番が違いすでにポルトガルは終了しているため、フランス、ハワイと残り2戦で全てが決まることになります。

たった一つのタイトルを争っているのは2Xのカリッサ・ムーア(HAW)と初のタイトルを狙うコートニー・コンローグ(USA)の二人。
ハンティントン、ローワー・トラッセルズ、ポルトガルと3戦続けてトップが入れ替わり、フランスではコートニーがR4で敗れて9位、カリッサがSF進出の3位。
この結果でまたしてもトップが変わることになり、カリッサがカレントリーダー、コートニーが2位でポイント差は2,300から900に縮まり、最終戦のハワイへ。

そのフランス戦はメンズの『Quiksilver Pro France』と併催で現地時間10月15日に終了。
すでにSFを戦う4名に絞られていたため、ファイナルデイは僅か3ヒートのみが行なわれていました。
SFは朝の潮が引いている時間帯に進行。舞台のフランス南西部・ホセゴーの「Culs Nus」は数日で地形が変わってしまい、クローズアウト(ダンパー)中心。
スコアに結び付く波も少なく、ロースコア勝負。そんな中、H1ではタイラー・ライト(AUS)がセージ・エリクソン(USA)に追い詰められながらも、後半に辛うじて逆転。
続くH2ではルーキーのタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)が波選びに苦戦したカリッサを見事に抑えて初のファイナル進出を決めていました。





ファイナルはメンズ同様に潮が上げる午後まで待って再開。バックウォッシュが入っていたものの、朝よりも切れた波が増えてコンディションは向上。
中盤にはタイラーがライトの波でバレル(写真上)からレイバックスナップ、フィニッシュまでメイクして8.67をスコア。タティアナをコンビネーションに追い込み、更に後半にはオープンフェイスで美しいカットバックを重ね、8.43。
終了間際、タティアナはバックハンドでパワフルなターンを披露して8.30を返しますが、時すでに遅し...。
タイラーが今シーズン初優勝、フランスでは昨年に続き2度目の優勝を手にしました。

「ヒート前から波を見ていて、良くなると思ったの。それでも基本はトリッキーだったから、慎重に波を選んだわ。今年はとても楽しい。注意するべき選手とそうでない選手との違うが分かるようになった。オーウェンとマット(シェイパーのマット・バイオロス)、家族無しでこの勝利は考えられない。とても嬉しいわ」

シーズン序盤の成績を振り返ると3位が2回に5位が2回と決して悪くは無かったものの、共に優勝を分け合っていたカリッサとコートニーが良過ぎたため、早くからタイトル争いからは脱落。
シーズン中盤には悪い結果が重なってしまい、ツアーでも目立たない存在になってしまいましたが、今回の優勝をきっかけに最終戦でも良い意味で暴れてきそうです。

優勝した後、ビーチから上がった後は兄のオーウェンが自分の優勝のように喜び、笑顔で彼女を担いでビーチ凱旋をしていたのが印象的でした。





R1ではオープニングヒートで数少ないレフトのバレルをメイクしてウィメンズでは唯一の10ポイントをスコアしていたタティアナ(写真上)
カウアイ島出身の19歳、グーフィーフッター、ブロンドヘアーが特徴の彼女は日本のサーフボードメーカー「ジャスティス」を乗る唯一のツアー選手でもあります。

「フランスでは良い時間を過ごし、幸運を得ることが出来た。ルーキーでファイナルまで進めただけでも大きな成果だし、興奮しているわ。タイラーは良いサーフィンをしていたし、彼女の優勝を祝いたい。今シーズンのハワイは楽しみだわ。だって、4ヶ月も大好きなホームを離れたんだもの」

ビーチでは母親が一番の応援団となって彼女を応援。
最終戦のハワイは彼女が最も慣れしたんだ場所でもあり、活躍も期待出来そうです。

最終戦は11月21日〜12月4日にマウイ島・ホノルアベイで開催される『Target Maui Pro』

WSLが発表したシチュエーションによると...。
もし、カリッサが13位か9位でフィニッシュした場合、コートニーはSF進出がタイトルの条件。
カリッサが5位でフィニッシュした場合、コートニーは優勝がタイトルの条件で、2位の場合は同率となり、サーフオフが行なわれる。
カリッサが3位でフィニッシュした場合、コートニーは優勝がタイトルの条件。
カリッサが2位の場合、コートニーは優勝してもタイトルは獲得出来ない。



『Roxy Pro France』結果
1位 タイラー・ライト(AUS)
2位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)
3位 セージ・エリクソン(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)
5位 ジョアン・ディファイ(FRA)、ココ・ホー(HAW)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)

2015年WSL Women’s Samsung Galaxy Championship Tour
『Roxy Pro France』終了後のランキング
1位 カリッサ・ムーア(HAW) 59,500pt
2位 コートニー・コンローグ(USA) 58,600pt
3位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 51,200pt
4位 レイキー・ピーターソン(USA) 47,000pt
5位 タイラー・ライト(AUS) 45,200pt

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

BCM の Facebook に「いいね!」をしよう

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。