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『Rip Curl Pro Bells Beach』は20ヒートをこなすマラソンデイ!



現地時間4月5日、イースターサンデーのオーストラリアでWCT第2戦『Rip Curl Pro Bells Beach』が再開。
夏時間から冬時間に変わり、一時間時計が早まったこの日。メンズのR2からスタートしてウィメンズのR2。さらに日没間際までにR3の2ヒートを消化。沢山のギャラリーの前で20ヒートをこなすマラソンデイになりました。

会場のビクトリア州・ベルズビーチはクリーンなフェイスに十分な南西ウネリが入ったグッドコンディション。
朝は手前のボウルズ、潮が上げてきた時間帯は奥のリンコンに移動。潮が引いてきた午後は再びボウルズに戻っていました。

メンズのR2ではR1を取りこぼしたミック・ファニング(AUS)、タジ・バロウ(AUS・写真最上部)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)などトップシード並びに過去にベルズを制したことがある選手達が順当にラウンドアップ。
特にタジはここまでのハイエストスコアとなる9.50をマーク。ルーキーのリカルド・クリスティ(NZL)をニード9.28のシチュエーションに追い込んで勝利。

「ボウルズの波は面白い。あの波に乗るためにオレ達はいるようなものさ。リカルドはとても上手いし、良い奴なんだ。彼がツアーに留まり、他の場所の良い波でサーフィンするところを見てみたいよ」とタジ。

2007年にアンディ・アイアンズ(HAW)とファイナルを戦い、激しいバトルの末に優勝してベルを鳴らしたタジ。
インタビューでは遠い目をしてその時の思い出を話していました。



開幕戦で見事にツアー初優勝を飾ったフィリッペ・トレド(BRA・写真上)は、今回も熱狂的なブラジリアンサポーターの前で彼らしい派手なパフォーマンスを披露。マニューバーの一部としての大きなローテーションエアーをベースにカービング、フィニッシュにもエアーリバースを綺麗にメイクして9.17をスコア。
返り咲き組のダスティ・ペイン(HAW)を敗り、R3進出を決めました。

「今年は優勝からという特別なスタートになった。大きな自信、とてもいい気持ちでここに来たよ。ファーストヒートはトリッキーな波で厳しい戦いだったけど、今度は勝った。プレッシャーも無くなったし、気持ちを入れ替えて次のラウンド3に向かうよ」

サーフィンはもちろん、インタビューの時でもその表情は自信に満ち溢れているフィリッペ。
ヤングブラジリアンの中でも最も若い19歳。もうすぐ20歳になるとは思えない堂々とした立ち振る舞いは世界中のサーファーから選ばれているという自信と誇りから生まれるものなのでしょう。

その他にR2を通過したのは、コロヘ・アンディーノ(USA)、アダム・メリング(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、マット・ウィルキンソン(AUS)、フレッド・パターチア(HAW)、セバスチャン・ズィーツ(HAW) 
ルーキーではキアヌ・アシング(HAW)、マット・バンティング(AUS)が勝ち上がっています。



ウィメンズのR2はタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、シルヴァナ・リマ(BRA)、タイラー・ライト(AUS)、アレッサ・クイゾン(HAW)、コートニー・コンローグ(USA・写真下)、ココ・ホー(HAW)がラウンドアップ。
R1で今シーズン2度目のパーフェクト10をマークしたシルヴァナはパワフルで安定したライディングで9.50。
コートニーはそれを上回る9.60をスコアして返り咲き組のセージ・エリクソン(USA)をコンビネーションに追い込んで圧勝。

続くR3の3人ヒート(1位はQF、2位と3位はR4へ)はサリー・フィッツギボンズ(AUS)と開幕戦で優勝したカリッサ・ムーア(HAW・写真上)が1位でQFへ。

「今年は最高の滑り出し。自分のペースを保つことに専念するわ。ヒートではベストなサーフィンが出せたとは思っていないけど、通過出来てストークしている」

シルヴァナとジョアン・ディファイ(FRA)を相手に序盤から素晴らしいレールワークでスコアを重ねていったカリッサ。
中盤にはプライオリティを利用してジョアンの波を強引に奪い、この日最大のスプレーを飛ばして9.67!
2度のワールドチャンピオン。そして、2013年、2014年と2年連続で今イベントを制しているのはこのサーフィンがあるからこそでしょう。



オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると週明けもウネリは続く予報。
ネクストコールは現地時間4月6日の朝7時00分(日本時間の同日6時00分)

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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