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2015年WCT開幕戦を制したのは?



異例のコンテストピリオド延長にガブリエル・メディナ(BRA)、ケリー・スレーター(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)のR3敗退。
波乱含みとなったWCT開幕戦が現地時間3月13日にファイナルデイを迎えました。
会場のゴールドコースト・スナッパーロックスは『Quiksilver Pro Gold Coast』のR3からR5までの20ヒートをこなした前日よりもサイズアップしてハイスコアも出やすいグッドコンディション。
『Roxy Pro Gold Coast』のQFからスタートしてラウンド毎に『Quiksilver Pro Gold Coast』と交互に行なわれ、今年最初のウィナーが決定!

『Quiksilver Pro Gold Coast』はイベント前半に活躍していたハワイアンに変わって後半はブラジリアンが強く、SFに残った4名の内、3名を占めていました。

ファイナルはQFで今イベントのハイエストスコアを塗り替えたジュリアン・ウィルソン(AUS)とヤングブラジリアンの中でも最も若い19歳のフィリッペ・トレドの勝負。
熱狂的なブラジリアンサポーターの声援が響き渡る中、フィリッペは前半に8.00と6.00をまとめて主導権を握ります。
積極的に波をキャッチするフィリッペに対して辛抱強くセットを待つジュリアンは後半にエアーリバースを含むライディングで9.10をスコア。
一方、フィリッペは得意のエアリアルを封印してカービングオンリーで9.60を重ね、更にカービングプラス、エアリアル、マニューバーの一部としてのフルローテーションを綺麗にメイクして9.17。トータル18.77でジュリアンをニード9.67まで追い込みます。
勢いが止まらないフィリッペはラスト1分を切ってからも素晴らしいショーを披露。MCのポッツことマーティン・ポッターが軽く9ポイントだろうと話したその波はメンズでは初となるパーフェクト10!



WCT初優勝を最高の形で締めくくったフィリッペ(写真最上部・上)は、「最高の気分だよ!この数ヶ月、とてもハードなトレーニングをしてきた。神様と家族がそれを見守ってくれたのさ。本当に嬉しいし、大きな自信になったよ。まず始めに助けてくれた神に感謝したい。良いサーフボードに恵まれた。もちろん、家族、応援してくれたブラジリアンのみんなにも感謝している」とファイナル終了直後、まだジェットスキーの上で優勝の喜びを話していました。

ビーチを埋め尽くすブラジリアンの元に戻ったフィリッペは、恐らく今までの人生で最も多くの人に囲まれて表彰台までの道のりを担がれ、本人よりも興奮していた父親と熱いハグを交わした後、友人と喜びを分かち合っていました。
昨年末、パイプラインでガブリエルがブラジリアン初のワールドタイトルを獲得した時のようにブラジリアン一色に包まれた会場。ガブリエルが早いラウンドで負けたとはいえ、次のスターが見事にカバーした開幕戦はブラジリアンのために開催されたようなイベントでした。





『Roxy Pro Gold Coast』はディフェンディングかつ昨年のワールドチャンピオン。ローカルでもあるステファニー・ギルモア(AUS)とカリッサ・ムーア(HAW・写真上)がファイナリストに選ばれ、持ち前のパワフルなライディングで9ポイント台を2本重ねたカリッサがステファニーをコンビネーションスコアに追い込んで圧勝!

フィリッペ同様にビーチに戻る前にインタビューを受けたカリッサは、「とてもストークしているわ。ステフとの対戦は本当にヘビーだった」と笑顔でまずは一言。
カレントリーダーだけが着用を認められるイエロージャージをステファニーの地元で奪った気持ちを尋ねられると、「イエローは大好きな色なの。奪回出来てストークしているわ」とコメント。
今シーズンのタイトル争いについては、「今年もとても激しくなると思うわ。ガールズ達は燃えているし、全てのイベントでみんな優勝を狙っている。私はベストのサーフィンをするだけよ。そして、楽しみたいわね」と話していました。

昨年の開幕戦はSFでステファニーと対決して敗退したカリッサ。今回はそのリベンジも果たしたことに。
開幕戦での優勝は2011年以来、4年振り。その年に初めてワールドタイトルを手に入れた縁起の良い勝利でもあるのです。

完璧なエアーリバースをメイクしてパーフェクト10を叩き出した返り咲き組のシルヴァナ・リマ(BRA)、鮮やかなバックサイドでSFまで勝ち上がったルーキーのタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)など2015年のウィメンズは新たな注目選手が加わり、昨年に増して盛り上がりそう。
今年もメンズと併催されることが多いため、刺激を受けて彼女達のライディングはよりハイレベルになるでしょう。

開幕戦から3戦続くオーストラリアレッグ。セカンドイベントは4月1日〜12日にビクトリア州・ベルズビーチで開催される『Rip Curl Pro Bells Beach』です。



『Quiksilver Pro Gold Coast』結果
1位 フィリッペ・トレド(BRA)
2位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
3位 ミゲル・プーポ(BRA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)
5位 ウィゴリー・ダンタス(BRA)、タジ・バロウ(AUS)、ミック・ファニング(AUS)、ビード・ダービッジ(AUS)

『Roxy Pro Gold Coast』結果
1位 カリッサ・ムーア(HAW)
2位 ステファニー・ギルモア(AUS)
3位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、タイラー・ライト(AUS)
5位 マリア・マニュエル(HAW)、シルヴァナ・リマ(BRA)、コートニー・コンローグ(USA)、レイキー・ピーターソン(USA)

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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