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『O’Neill Coldwater Classic Santa Cruz』は残り12人に絞られてきた!



パーコことジョエル・パーキンソン(AUS)が優勝してケリー・スレーター(USA)、ミック・ファニング(AUS)の結果次第では最終戦を待たずにパーコのワールドタイトルが決定する可能性があったASPワールドツアー第9戦『O’Neill Coldwater Classic Santa Cruz』ですが、ケリーがR3を勝ち上がった時点でそれは無くなり、イベント自体の興味は誰が優勝するのかに変わってきました。

現地時間11月5日にはR3のH9から始まり、R4の全てのヒートが終了。
ファイナルデイに残る12人のサーファーが決定しました。

R4は敗者無しの3人ヒート(1位がQFへ。2位と3位はR5へ)ながらファイナルデイのことを考えると誰もが1位通過を望みます。
特にタイトル争いをしているパーコ(写真下)とケリーにとっては重要なラウンドでした。



先に登場したパーコはラオニ・モンテイロ、アレホ・ムニーツのブラジリアンコンビを相手に美しいレールワークを披露して9.50をスコア。このヒートは波数が少なく、結局この1本が勝負の決め手となり、ラオニとアレホを抑えてQFへ。
「本当にスローなスタートで、始まってから11分は波に乗れなかったくらい。9.50を得た波は良かったね。あのヒートでは辛抱強く待った。小さい波に下手に乗って時間をロスしたくなかったんだ。誰かが良い波に乗るのを見るくらいだったら、負けた方がマシさ」とヒートを振り返ったパーコ。

今シーズンは優勝こそ無いものの、最低順位が9位で次が5位。残りは3位以上とコンスタントに好成績を重ね、現時点で2位のケリーに5500ポイント差をつけています。
この日、QF進出を決めたことで5位以上が確定し、更に勝ち上がれば最終戦のハワイ・パイプラインでのプレッシャーも少なくなるでしょう。
「このヒートは非常に重要だった。これで9位が今年の最下位になり、ここでの5位以上が確定したからね。明日は気持ちを一新して思い切り仕事するよ。パイプでタイトルが決まるのは素晴らしいことだし、それがベストと言える」といつものパーコスマイルで話していました。



可能性が低くなったとはいえ、12回目のワールドタイトル獲得に望みをつなげたいケリー。
ジェミレー・フローレス(FRA・写真上)、ミシェル・ボウレズ(PYF)とのH3では終始二人に押される形となり、3位敗退でR5行きに...。
スティーマーレーンのフェイスにどれだけ綺麗なカービングを描けるかの戦いとなり、ジェレミーが9.37、ミシェルが8.83とハイスコアをマークした一方、ケリーは6ポイント台止まり。
イベントを通して言えることですが、ケリーはこの波とのリズムが微妙にずれている印象(もちろん、非常に高いレベルの話ですが...)があります。

「1本目はパーフェクトだった。オレ的にはここまでで最高の波と言えるよ。ちょっとおかしなことだけどワックスを変えただけでベターになり、それがヒートでも良い方向に向いたのさ。ここでは波の選択が重要で、良い波さえ乗れば勝てるし、逆なら負ける確率が高いと思う。もちろん、ケリーやミシェルのようにどんな波でも9ポイントを出しちゃう奴もいるけどね。みんなを振り落として勝てたのは気分が良いよ」とこのヒートを制したジェレミー。

エアリアルよりもカービングを得意とするジェレミーにとって上位を狙いやすい今イベント。
今シーズン初のファイナル進出に向けて士気が高まっていることでしょう。



その他にR4を1位通過したのはタジ・バロウ(AUS・写真上)とウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真最上部)
ウィルコは2010年に今イベントを制しており、バックハンドで鮮やかなリッピングを繰り返し、今シーズン最高位となる5位以上を確定。
「この結果はデカイ。今年はラウンド3を通過出来なかったからね。嬉しくて混乱しているよ。オレには本当にポイントが必要なんだ」

海から上がってくるとカメラの前でガッツポーズをして放心状態でインタビューに答えていたウィルコ。
パーコとケリーがタイトル争いをしている裏では、残り2戦の結果次第でワールドツアーから脱落する選手もいます。
現在30位のウィルコもその一人。彼らにとって人生さえも左右する大切な1戦が行なわれているのです。

世界最高峰のサーフィンレースに人間ドラマまで楽しめるASPワールドツアー。
ネクストコールは現地時間6日の朝6時15分(日本時間の同日夜11時15分)
コンディション次第では30分後にスタートします。



なお、オアフ島・ノースショアのサンセットビーチでは10ftオーバーの北北西ウネリが入った現地時間11月4日に4スター『HIC Pro』が開幕。
5日の時点でRound of 96のH11まで進行しています。
勝ち上がっている主な選手は、マイルス・パダカ(写真上)、パンチョ・サリヴァン、ラブ・ホーデル、カヘア・ハート、ロイ・パワーズなど。
日本人では林健太がRound of 96を通過。他にも田中樹、田嶋鉄兵、高橋健人、北田力也、大野修聖が控えています。

『O’Neill Coldwater Classic Santa Cruz』公式サイト

O’Neill Coldwater Classic 2012 - Day 5 Highlights


photo: ASP Covered Images

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