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CT第8戦『Oi Rio Pro』フィリッペが歴史に残る勝利!

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PHOTO: © WSL/Thiago Diz

現地時間6月28日、ブラジルの大都市、リオデジャネイロから東へ73km離れたサクアレマで開催されていたCT第8戦『Oi Rio Pro』が終了。

エルサルバドルを制したグリフィン・コラピント(USA)、ステファニー・ギルモア(AUS)を始め、日本の五十嵐カノアまでもが最下位となるなど序盤は荒れていた今イベント。

3年ぶりに開催されたブラジルでのCTはコロナ前にも増して盛り上がり、メンズはベスト4が全てブラジリアンという記録も生まれ、ブラジル一色に。
最後はフィリッペ・トレド(BRA)が4度目となる母国でのタイトルをパーフェクト10の花を添えて獲得。
更にフィリッペはトップ5でワールドタイトルを争う「The Rip Curl WSL Finals」進出も一番乗りで確定させています。

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(ファイナルデイも凄い数の観客が集まった)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

ウィメンズはカリッサが今季初優勝

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(カリッサ 今季初のビーチ凱旋)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

ファイナルデイもメイン会場の「Itauna」を使用して公式4-6ftレンジのパワフルなブレイクにハイスコアが続出。

ウィメンズはシーズン序盤からブリッサ・ヘネシー(CRI)との激しいトップ争いの末、G-Landからカレントリーダーの座を守り続けているカリッサ・ムーア(HAW)がジョアン・ディファイ(FRA)とのファイナルでパーフェクトに近く、ウィメンズではイベントのハイエストとなる9.50をバックハンドで獲得。トータル15.43で圧勝していました。

カリッサはCT通算25勝目でランキングでもトップの座をガッチリと固め、ウィメンズでは最初に「The Rip Curl WSL Finals」進出が決定。

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(このバックハンドが勝負の決め手になった)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

「親友のジョアン・ディファイとの対戦はいつも厳しいわ。彼女はG-Landで優勝したし、今年一番の強敵だと感じているの。ファイナルも彼女に抑えられていたのでまた2位かと思っていたのよ。でも、私のものになったわ。この1週間は友人たちと一緒に過ごす素晴らしい時間を持てた。最高の観客から沢山の愛をサポートを感じ、この優勝が更に特別なものになったわ」

「The Rip Curl WSL Finals」進出については、「ここで確定の可能性があるなんて知らなかったわ。でも、本当に嬉しい。なんと言ってもプレッシャーから解放されることが最高ね」と話していました。

フィリッペが4度目の最多優勝記録に並ぶ

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(弟のようなサミュエルとビーチ凱旋を満喫するフィリッペ)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

2016年までのリオデジャネイロから2017年にサクアレマに会場を移して以来、全てブラジリアンが制しているブラジル戦。
2017年はエイドリアーノ・デ・スーザ、2018年、2019年はフィリッペ。

コロナ禍で2年中止の後、今年もフィリッペが制して2015年の優勝と合わせると4度目のタイトル制覇となり、「キング・オブ・リオ」、「キング・オブ・サクアレマ」の称号が与えられていました。

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(泣きながらインタビューに答えるフィリッペ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

「トップというポジションにいることや、この瞬間を家族、友人、そして素晴らしい観客と分かち合えること。完全に祝福されていると感じているよ。SFに進出したサミュエル、ヤゴ、イタロにもおめでとうと言いたい。我々ブラジル人アスリートにとって歴史的な瞬間であり、観客も一流だった。ツアー参加者全員に愛情を注ぎ、これまでで最も素晴らしいイベントの一つになった」

「Itauna」での勝負の鍵は数少ないバレルのチャンスを外さず、常に大きなエアーを狙うことに尽きます。

ルーキーのサミュエル・プーポ(BRA)とのファイナルでフィリッペはバックサイドのフルローテーションで10ポイント。バレルとエアーリバースで8.67とこのブレイクで可能な全てのことを限られた時間内にやり遂げたのです。

ブラジルでの4度目の勝利は1986年、1988年、1989年、1993年のデイブ・マコーレー(AUS)に並ぶ記録。
3連勝という記録はフィリッペのみです。

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(パーフェクト10)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

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(もはやワールドタイトルを獲得したようなフィリッペファンの熱狂ぶり)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

マノ・ジウルに捧げるアワード

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(「Mano Ziul Award」を獲得した二人)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

優勝と共にイベントのハイエストヒートスコアも出したカリッサとフィリッペにはASP時代にデジタルのスコアリングシステムを開発。現在は当たり前になっているライブ中継の先駆者となったブラジルのマノ・ジウルに敬意を表した「第1回Mano Ziul Award」が贈呈。

彼の家族が二人にトロフィーを授与。
フィリッペは「この勝利は今まさに私たちを見守ってくれているマノ・ジウルに捧げたい。彼がサーフィンというスポーツのためにしてきた全てのことのために、私たち全員が祝うべきものさ。世界中のサーフィンファンに世界最高のサーフィンを届けた英雄のご冥福をお祈りします」とスピーチしていました。

2022年CTも「The Rip Curl WSL Finals」を除くと残り2戦。
次は南アフリカのJ-Bayを舞台とした第9戦『Corona Open J-Bay』が7月12日〜21日に開催。
このイベントも3年ぶりとなります。

CT第8戦『Oi Rio Pro』結果
1位 フィリッペ・トレド(BRA)
2位 サミュエル・プーポ(BRA)
3位 イタロ・フェレイラ(BRA)、ヤゴ・ドラ(BRA)
5位 マテウス・ハーディ(BRA)、ミゲル・プーポ(BRA)、コナー・オレアリー(AUS)、カラム・ロブソン(AUS)

ウィメンズ
1位 カリッサ・ムーア(HAW)
2位 ジョアン・ディファイ(FRA)
3位 ガブリエラ・ブライアン(HAW)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
5位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)、キャロライン・マークス(USA)、イザベラ・ニコルス(AUS)

『Oi Rio Pro』終了後のランキング
1位 フィリッペ・トレド(BRA) 50,040pt
2位 ジャック・ロビンソン(AUS) 40,225pt
3位 イタロ・フェレイラ(BRA) 34,385pt
4位 グリフィン・コラピント(USA) 33,480pt
5位 イーサン・ユーイング(AUS) 30,970pt

ウィメンズ
1位 カリッサ・ムーア(HAW) 46,840pt
2位 ジョアン・ディファイ(FRA) 42,865pt
3位 レイキー・ピーターソン(USA) 36,395pt
4位 ステファニー・ギルモア(AUS) 35,540pt
4位 ブリッサ・ヘネシー(CRI) 35,540pt

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/



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