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CT第5戦『Margaret River Pro』3日目 サリーがCT脱落...

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(明暗を分けたサリーとコートニー)
PHOTO: © WSL/ Aaron Hughes

現地時間4月30日、前日のビッグスウェルから一夜明けたウェスタンオーストラリアのマーガレットリバーでCT第5戦『Margaret River Pro』が公式4-6ftレンジのメインブレイクで再開。
メンズはR2の敗者復活戦のみ。ウィメンズはR2から一気にQFまで進行してSFを戦うベスト4が決定しました。

この日のトピックはCT歴14年のベテラン、サリー・フィッツギボンズ(AUS)のツアー脱落。
4名のルーキーがCT落ち。
ローカルヒーロー、ブロンテ・マコーレーがワールドチャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)とカリッサ・ムーア(HAW)を倒すなど。



サリーの無念

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(全力を尽くしたサリーだったが...)
PHOTO: © WSL/ Aaron Hughes

2022年のCTフォーマットの大きな変更点であるミッドシーズンカット。

全10戦の中盤となる5戦目の時点のランキングでメンズはトップ22、ウィメンズはトップ10だけ後半戦に進み、残りの選手は5月のゴールドコーストから始まる別のツアー、CSに移行して再びそこでクオリファイを目指すことになります。

ミッドシーズンカットの導入によってツアー前半に緊張感をもたらし、更に選手数が減ることで後半戦は本当に良い波だけでコンテストが行われるというファンにとってポジティブな面がある一方、下位の選手にとってはこれまで以上のストレスとシーズン後半のスケジュールを全て変更する必要があるため、不満の声も上がっていました。
また、今回の結果を見るとツアーに慣れる前のルーキーにとっては酷なフォーマットとも言えます。

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(この日の結果でカットを免れたコートニー)
PHOTO: © WSL/ Aaron Hughes

すでに第4戦のベルズ終了時点でミッドシーズンカットを免れた上位選手、カリッサ・ムーア(HAW)、タイラー・ライト(AUS)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、レイキー・ピーターソン(USA)が発表されていましたが、この日はウィメンズのみ残り2枠を残して他の選手も発表。

ステファニー・ギルモア(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ジョアン・ディファイ(FRA)、コートニー・コンローグ(USA)の4名。
残りの2枠はマリア・マニュエル(HAW)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、イザベラ・ニコルス(AUS)、ブロンテ・マコーレー(AUS)の4名で争われます。

一方、Round of 16でジョアン・ディファイ(FRA)に敗れたサリー・フィッツギボンズ(AUS)のツアー脱落が決定しています。

「ヒート開始時には勢いがあったと思ったわ。ジョアンにチャンスはないと思っていたのに、彼女は8ポイントを出してしまった。これは常に予想出来ないサーフィンには良くあることよ。ここマーガでは良い時間を過ごしたけど、これからは別のことに焦点を移さないとね。頑張るわ」

2010年にツアー入りを果たしてから数年を除くと毎年タイトル争いに絡んでいたサリー。
CT歴14年にしてツアー脱落は初めての経験。アスリートとしては決して若くない31歳の今後の動向に注目したいところです。

サリーの他、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)、ルアーナ・シルヴァ(HAW)、インディア・ロビンソン(AUS)、モリー・ピックラム(AUS)と4名のルーキーが早くもツアーから脱落。
彼女達の多くはまだ10代と若く、5月4日から始まる『Boost Mobile Gold Coast Pro』に出場して来年のクオリファイを目指すことは間違いないでしょう。

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(泣き崩れるルアーナ・シルヴァ)
PHOTO: © WSL/ Aaron Hughes

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(頭を抱えるインディア・ロビンソン)
PHOTO: © WSL/ Aaron Hughes

ローカルヒーローの活躍

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(二人のワールドチャンピオンを倒したブロンテ)
PHOTO: © WSL/ Aaron Hughes

キャロライン・マークス(USA)のリプレイスメントとして出場しているブロンテ・マコーレー(AUS)はRound of 16でカリッサ、QFでステファニーと二人のワールドチャンピオンに勝利してシーズン初のSF進出を決めています。

ご存知の通り、ブロンテの父、デイブは80年代から90年代にかけてツアーで活躍した選手で、マーガレットリバーのローカルでもあります。

「私もそうだけど、ステフもちょっと驚いていると思う。あのヒートはかなり波が少ない展開で、いくつかミスもあったわ。正直、緊張していたの。だから、勝てて嬉しい。SFに進出できたことは素晴らしいことよ。ステフは本当に素晴らしい人で、大好きなサーファーの一人。ツアーでいつも気にしている一人でもある。パドルアウトしている時、メインブレイクで彼女とヒートを共にしたことがどれだけ凄いことか考えていた。ミッドシーズンカットのことはあまり考えていない。ここで戦える機会を楽しんでいるところね」

リプレイスメントとはいえ、すでに4戦目の出場となるブロンテは現在18位で今回の結果によってCT後半戦に正式なメンバーとして出場出来る可能性があります。

窮地を乗り越えたステフ

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(CT後半戦に繋いだステフ)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

サリー然り、今回のミッドシーズンカットでは多くのベテラン勢が危険なラインに立っていましたが、その中でもカットされた場合年齢的に引退の可能性もあると言われていたステファニーがQF進出でカットを免れることに。

SFではブロンテとのクロスゲームに敗退しながらも、「本当にストレスが溜まる状況だったから、カットを免れて嬉しいわ。ヒート前に知ったので、肩の荷を下ろしてサーフィンをしたかったけど、波数が少なくてそのチャンスはなかった。あのようなヒートは笑うしかない。ブロンテとエクセレントなスコアでバトルしたかったのに、そうはいかなかったわ。もう少しブロックすることも出来たけど、最終的に彼女が勝った。ブロンテがここで良い成績を収め、CT後半戦に出場するのを見たいわ。マーガレットリバーは大好きよ。オーストラリア本来の姿を感じるし、ここに戻ってこれて嬉しい」と話していました。

メンズ敗者復活戦

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(R2をクリアしたケリー)
PHOTO: © WSL/ Aaron Hughes

メンズR2ではケリー・スレーター(USA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、カイオ・イベリ(BRA)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、フレデリコ・モライス(PRT)、ミゲル・プーポ(BRA)、サミュエル・プーポ(BRA)、マシュー・マクギリヴレイ(ZAF)が勝ち上がった一方、セス・モニーツ(HAW)と3名のワイルドカードが敗退しています。

ネクストコールは現地時間5月1日の7時15分(日本時間の同日8時15分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリにシフトしながらサイズが残るものの、オンショアの予報。
5月2日はオンショアが強く、3日は風が改善しながら大きな南西ウネリが入り、4日はオフショアでグッドコンディションになる見込み。



WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

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