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CS最終戦『Haleiwa Challenger』JJFが完全復活!

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PHOTO: © WSL/Bielmann

現地時間12月5日、CS最終戦『Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger』はいよいよクライマックスを迎え、まずはメンズがQFからファイナルまで一気に進行。

ウィメンズはトップシードが登場するRound of 32から再開され、QFを戦うベスト16が決定。
いよいよ明日がファイナルデイになる予定です。

JJFのパーフェクトゲーム

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(JJFの次元が違うライディング)
PHOTO: © WSL/Heff

この日のオアフ島ノースショアのハレイワは前日に入った北北西ウネリが続き、南よりのコナウィンド。
決して完璧なコンディションではなかったものの、オンショアだった前日と比べるとポテンシャルがある波もあり、イベント初の10ポイントも出ていました。

その10ポイントを出したのはWSLイベントでは5月のマーガレットリバー戦以来の出場となったジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ファイナルで見せたそのライディングは軽めのエアーリバースからスタートしてレイバック、バレル、フィニッシュに高さのあるエアーリバース。
全てを流れるようにメイクした完璧な一本でした。

「この波で試合に戻ることが出来て楽しかったよ。ここ2、3年は怪我が続いたので、この舞台に立てて本当に良かった。妻や家族、支えてくれた全ての人に感謝したい。一緒に沢山の仕事をしてきたロス・ウィリアムスや、チームのおかげで自分はここにいるんだ。ここ2、3年は大変な思いをしてきたけど、再び優勝出来た。素晴らしい気分だよ」

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(ノースショアで9度目の優勝を達成したJJF)
PHOTO: © WSL/Bielmann

ファイナルはクオリファイを決めたサミュエル・プーポ(BRA)とCSランキングトップの五十嵐カノア(JPN)が前半に主導権を握っていましたが、後半はジョン・ジョンとジャック・ロビンソン(AUS)のトップ争いになり、ジョン・ジョンが10ポイントを出した時点で勝負は決まったような雰囲気に。
最後に出したジョン・ジョンのダメ押しの8.03に関しても他の選手とは次元が違うサーフィンで、もう手も足も出ない状態。
久々にゾーンに入った時の凄さをまざまざと見せつけ、2位以下をコンビネーションスコアに追い込んでの圧勝でした。

怪我をおして出場した夏の東京オリンピックでは影が薄かったジョン・ジョンでしたが、これでもう怪我は完治したと言えるでしょう。
ハレイワでは2016年の『Hawaiian Pro』以来、2度目の優勝。
ノースショアでは9度目の優勝となり、これは故アンディ・アイアンズに並ぶ快挙となります。
2022年1月29日〜2月10日にパイプラインで開催されるCT開幕戦も今から楽しみです。

2022年CT選手が揃う

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(クオリファイを決めたサミュエル・プーポ)
PHOTO: © WSL/Heff

今シーズンからWSLの新たなフォーマットとしてスタートしたCS(チャレンジャー・シリーズ)
簡単に説明すると各リージョナルのQSの上位選手を中心にメンズ96名、ウィメンズ64名がカリフォルニア、ポルトガル、フランス、ハワイの4戦を回り、上位3戦の結果と2020年QS最上位1イベントの合計値でランキングを決定。

メンズは上位12名、ウィメンズは上位6名が2022年のCT選手となる仕組み。
その中にCT選手が入っていた場合は繰り上げられることになります。

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(CSランキングトップのカノア)
PHOTO: © WSL/Heff



メンズではジークことエゼキエル・ラウ(HAW)、ナット・ヤング(USA)が返り咲き組みとしてクオリファイ。
コナー・オレアリー(AUS)はCSからのリクオリファイ。

ルーキーはリアム・オブライエン(AUS)、ジェイク・マーシャル(USA)、カラム・ロブソン(AUS)、サミュエル・プーポ(BRA)、イーマイカラニ・デヴォルト(HAW)、ルッカ・メシナス(PER)、ジョアン・チアンカ(BRA)、ジャクソン・ベーカー(AUS)、カルロス・ムニョス(CRI)の9名。

「15歳の時からQSに出場していたので、長い道のりだったよ。親友のチアンカ、兄のミゲルと一緒にツアーに参加するなんて夢みたいだね」とQFを勝ち上がった時点でクオリファイを確定させたサミュエルはコメント。

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(クオリファイが決まった瞬間のジャクソン・ベイカー)
PHOTO: © WSL/Bielmann

また、ビリー・ステアマインド(NZL)の敗退によってクオリファイが確定したジャクソン・ベーカー(AUS)は、「本当に嬉しいよ。この1週間、ポイントの計算ばかりしていたんだ。この快挙は亡き母に捧げる。夢のようさ」と話していました。

サミュエル、ジャクソン同様に長年QSを回っていたカルロスは中米の選手として初のクオリファイ。
コスタリカの選手はウィメンズにブリッサ・ヘネシーがいますが、メンズでは初の快挙です。

「自分を信じて応援してくれた全ての人。一緒に旅をしてくれた全ての人に感謝するよ。とても勉強になったし、この結果には感謝の気持ちしかない。本当に信じられない」とカルロス。

各リージョナルから選手が集まるCSの仕組みが上手く作用され、ペルー、コスタリカも含めて来年は国際色豊かなツアーになります。

残念ながら日本人選手はCSトップとなったカノアを除くとゼロ。
村上舜のCSランキング22位が最高位でした。

都筑有夢路がQF進出

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(都筑有夢路)
PHOTO: © WSL/Bielmann

メンズのファイナルの後、すぐに始まったウィメンズのRound of 32はダイナミックなレールサーフィンを披露したカリッサ・ムーア(HAW)、安定したバックサイドでカリッサを抑えたアリッサ・スペンサー(USA)の印象的なヒートからスタート。

ガブリエラ・ブライアン(HAW)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)、モリー・ピックラム(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)、メイシー・キャラハン(AUS)などが勝ち上がり、最終ヒートには都筑有夢路が登場。

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(見事な逆転劇を見せた都筑有夢路)
PHOTO: © WSL/Heff

すでにこのラウンドで脇田紗良、野中美波が敗退してしまったため、唯一の日本人選手となった都筑有夢路。

母が日本人のベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)がこのラウンドで唯一の8ポイントを出して完璧に主導権を握ったヒートで4位に追い込まれていましたが、終了間際にベティルーの逃した波を幸運にも掴み、際どい2つのターンをメイク。
かなり長い間待ったジャッジのコールは6.13と逆転に必要なスコア5.98を上回り、一気に2位にジャンプアップしてQFに繋げることに成功しました。

なお、ウィメンズのクオリファイは全て確定していませんが、すでに決定しているブリッサ・ヘネシー(CRI)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)の他、この日16歳のケイトリン・シマーズ(USA)がルーキーとしてデビューすることが決まりました。

ネクストコールは現地時間12月6日の早朝7時30分(日本時間の12月7日午前2時30分)で、30分後にスタート予定。

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(メンズファイナリスト)
PHOTO: © WSL

『Haleiwa Challenger』結果
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
2位 ジャック・ロビンソン(AUS)
3位 五十嵐カノア(JPN)
4位 サミュエル・プーポ(BRA)

2021年CSランキング トップ5
1位 五十嵐カノア(JPN) 19,500pt
2位 エゼキエル・ラウ(HAW) 18,600pt
3位 リアム・オブライエン(AUS) 14,900pt
4位 コナー・オレアリー(AUS) 14,250pt
5位 グリフィン・コラピント(USA) 14,150pt

WSL公式サイト

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