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CT第7戦『Corona Open Mexico』開幕!

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(五十嵐カノア)
PHOTO: © WSL

2006年のリップカールサーチイベントでA.Iことアンディ・アイアンズがテイラー・ノックスとのファイナルを制したCTファンには感慨深い場所メキシコの「Barra de la Cruz」が再びCTの舞台に復活!

全8戦で争われる2021年のワールドツアー、7番目のイベント『Corona Open Mexico』がウェイティングピリオド初日の現地時間8月10日に開幕しました。

無事閉幕した東京オリンピックのサーフィン競技で世界中の人々に注目されることになったサーフィン競技。
中には始めてサーフィン競技、そしてサーフィン自体を見た人も世界にはいるでしょう。

オリンピック、それも史上初のメダリストという憧れからすでに全ての選手はCTでのワールドタイトルと来年もリクオリファイ出来るかに気持ちを入れ替え、メキシコに集結。
初日はメンズ、ウィメンズ共にSeeding Roundの全てのヒートが終了しました。

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PHOTO: © WSL

コロへが五輪のリベンジを果たす

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(背番号24に変えたコロへ)
PHOTO: © WSL/Heff

記念すべきオープニングヒートは五十嵐カノア(JPN)、ケリー・スレーター(USA)、コロへ・アンディーノ(USA)とWSLがスーパーヒートと称するほどのビッグカード。
オリンピアン、それもカノアはメダリスト。その二人と11度のワールドタイトルを持つキングとの勝負はバレルとエアーでスコアを出したコロへとケリーが勝利。
カノアは敗者復活戦のElimination Round行きを強いられることに...。
東京オリンピックではQFでカノアに敗れていたコロへがリベンジを果たしたことにもなります。

「ツアーに戻れてとても興奮しているよ。今年は自分にとって本当に奇妙な年さ。最初のヒート、特に彼らを相手に良いパフォーマンスができたことを嬉しく思う」

4月1日からのオーストラリアレッグ前のトレーニング中、今年2月のバレンタインスウェルが入ったノースショアで痛めた足首を再び悪くしてしまい、高位足関節捻挫と診断されたコロへ。オーストラリアレッグを欠場してアメリカに戻った後、4月に手術をして7月のオリンピックに間に合ったものの、CTの方は5戦欠場しているため、来シーズンはワイルドカードがなければ出場できないことになりそうです。

ちなみにコロへはNBAレイカーズの故コービー・ブライアントに敬意を表して背番号を24に変更。
また、ウィメンズではマリア・マニュアル(HAW)が同じカウアイ島で今イベントのディフェンディングチャンピオンでもあるA.Iことアンディ・アイアンズに敬意を表して「AI FOREVER」の文字を名前の変わりに入れ、A.Iが乗り移ったような素晴らしいライディングを披露していました。



「WSL Final」に向けての熾烈な戦い

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(イタロ・フェレイラ)
PHOTO: © WSL/Heff

2021年シーズンの一番のフォーマット変更は全8戦のトップ5が最後にローワー・トラッセルズで「WSL Final」を行い、そこでワールドタイトルを決める方式になったこと。

すでにメンズはガブリエル・メディナ(BRA)、ウィメンズはカリッサ・ムーア(HAW)が出場権を得ていますが、他は残り2戦の結果次第。
現在のトップ5の中ではイタロ・フェレイラ(BRA)が今イベントでのファイナル進出、フィリッペ・トレド(BRA)は3位以上になれば「WSL Final」進出が決まります。
ガブリエル、イタロ、フィリッペ共に、Round of 32進出。
また、ランキング4位のモーガン・シビリック(AUS)が今日のヒート勝利によってトップ5入りに大きく前進しています。

「今年の初めの目標は2022年の出場権獲得とトップ10に入ることだった。今の目標は100%WSLファイナル5に入ること。これまでの自分のパフォーマンスにはとても満足していて、サーフボードも調子が良い」

オーストラリレッグで2位、3位、5位と好成績を重ねたモーガン。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーは確実な上、タイトル争いに絡む活躍をシーズン前に誰が予想したでしょう?

その他、Round of 32行きを決めたのはリプレイスメントで参加の和井田理央、グリフィン・コラピント(USA)、オーウェン&マイキーのライト兄弟(AUS)、今シーズン限りで事実上の引退を表明したジェレミー・フローレス(FRA)、フレデリコ・モライス(PRT)、イーサン・ユーイング(AUS)など。
なお、マイキーはメキシコ戦を最後にCTから退き、フリーサーファーへの道に戻ると公表しています。

ウィメンズはオリンピアンがトップ争い

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(サリー・フィッツギボンズ)
PHOTO: © WSL/Heff

ウィメンズサイドは今イベントの結果によってトップ5の内、3名が「WSL Final」進出を決める可能性があります。
サリー・フィッツギボンズ(AUS)は優勝、ジョアン・ディファイ(FRA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)はファイナル進出が条件です。
すでに出場権を得ているカリッサも「WSL Final」で有利に戦うためにトップを維持する必要があり、全ての選手が最初のSeeding Roundを通過しています。

「ツアーには素晴らしい女性が沢山いる。最後の5人のイベントに進出することはもちろん、ヒートに勝つこと本当に難しいわ。でも、私にはその能力があると信じているし、自分が何をしなければならないかも理解している。だから、これからも努力を続けて、来月にはそこに立てるようにしたい」

ウィメンズのファースヒートでリプレイスメントのシルヴァナ・リマ(BRA)、キーリー・アンドリュー(AUS)を抑えてトップ通過を果たしたサリー。
無冠の女王と言われ続けたサリーが念願のワールドタイトルを獲得するのか?
世界中のサリーファンがその瞬間を待ち望んでいることでしょう。

その他、コートニー・コンローグ(USA)、ステファニー・ギルモア(AUS)、キャロライン・マークス(USA)、タイラー・ライト(AUS)などがRound of 16行きを決めています。



ネクストコールは現地時間8月11日7時(日本時間8月11日21時)です。
新しい南ウネリが入り、オフショアの予報。
ウェイティングピリオド期間の予想を考慮すると前半に一気に進行する可能性が高いでしょう。

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