早くも波乱含みの『2021 ISA World Surfing Games』2日目 | サーフィンニュース BCM | コンテスト

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早くも波乱含みの『2021 ISA World Surfing Games』2日目

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(五十嵐カノア)
PHOTO: ISA / Sean Evans

現地時間5月31日、東京五輪の最終選考を兼ねた『2021 ISA World Surfing Games』は2日目を迎えてメンズ・ウィメンズ共にR1の残りヒートとR2が進行。
舞台となっている中米・エルサルバドルの二つのメインブレイクを使用している今回の大会。
初日はメンズがライト、レフト共にある「ラ・ボカナ」、ウィメンズはライトオンリーの「エル・スンザル」でヒートが進行していましたが、R2はそれが逆転しました。



日本代表「波乗りジャパン」は明暗を分ける

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(前田マヒナ)
Photo: ISA / Ben Reed

日本代表「波乗りジャパン」で唯一R1が2日目に持ち越されていた五十嵐カノアはトータル14.00で余裕のラウンドアップ。
「エル・スンザル」でのR2でもドイツの強豪マーロン・リプケなどを完璧に抑えてR3進出。
大原洋人、村上舜も1位通過で次に進んでいます。

女子は前田マヒナが1位通過でR3進出を果たした一方、松田詩野、都筑有夢路は3位で敗者復活戦のリパチャージR2行きを強いられています。

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(五十嵐カノア)
PHOTO: ISA / Sean Evans

強豪ブラジルも明暗を分ける

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(フィリッペ・トレド)
Photo: ISA / Ben Reed

初日に行われたR1ではイタロ・フェレイラ、ガブリエル・メディナ、タティアナ・ウェストン・ウェブが世界トップのライディングで他を圧倒していたブラジル代表。
この日はフィリッペ・トレドがR1で爆発。17.70のハイエストヒートスコアでラウンドアップを果たし、続くR2でも1位通過。

「世界中で様々なことが起こっている中、笑いながら楽しい時間を過ごすのは良いことだと思うよ。ここに来て、様々な国のサーファーの才能を目の当たりにして驚いている。ロシアのような国の人とサーフィンで対戦するなんて想像もしなかったさ。幸福感に満ちた環境で、みんなが本当に楽しい時間を過ごしている。本当に素晴らしいことだよね」

R2ではイタロも1位通過を決めましたが、ガブリエルとタティアナはヒートに姿を現さず、リパチャージ行きに...。
また、アメリカ代表のキャロライン・マークス、カリッサ・ムーア、コスタリカ代表のブリッサ・ヘネシーがR2のヒートを戦わず、リパチャージR2にクレジットされています。

その他、CT選手ではオーストラリア代表のジュリアン・ウィルソン、サリー・フィッツギボンズ、ポルトガル代表のフレデリコ・モライス、フランス代表のジェレミー・フローレス、ミシェル・ボウレズなどが勝ち上がった一方、オーウェン・ライト、レオナルド・フィオラヴァンティなどはリパチャージ行きを強いられています。

セネガルが一歩を踏み出す

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(セネガル代表)
Photo: ISA / Ben Reed

参加することに意義があるというオリンピック精神と同じくISAではメダル獲得を目指す選手の一方で国際的なイベントに参加すること自体に重きを置いている国があります。
アフリカのセネガルもその一つ。

セネガルのウィメンズとして一人だけ参加している22歳のイマネ・シグナートはリパチャージ行きを強いられたものの、前向きなコメントを残しています。

「この世界選手権に参加することは、とても重要なことよ。セネガルでは女性のサーフィン人口が少なく、また女性のスポーツとして認識されていないため、女性がサーフィンをすることは必ずしも容易ではありません。この大会に参加出来たことは、セネガルの女性がこれから活躍することを示すものであり、とても良いことだわ。まだ私一人だけど、将来的には多くの女性が活躍することでしょう。サーフィンは、セネガルの発展に大きく貢献している。私達がここにいるだけで、人々はセネガルについて考えるようになる。サーフィンをする場所として、セネガルが注目されるでしょう。世界最高のサーファー達と競い合うことは、私にとって本当に素晴らしいこと。多くのことを学び、次のヒートでより良い波を得るために応用したいと思うわ」

また、男女平等を推進しているサーフィン界で今大会は過去最高の121名の女性選手が参加しています。
ISAでは大会での平等な出場枠、奨学金制度、女性のために無料ジャッジングコースなどの取り組みを通じて女性選手の参加数が3大会連続の記録更新。
サーフィンの将来にとってこれは大きなことであり、近い内に現在の47%の女性比率を50%にしたいとISA会長のフェルナンド・アギーレ氏は話しています。

コンテスト3日目の注目選手

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PHOTO: ISA / Pablo Franco

現地時間6月1日のコンテスト3日目のスケジュール。

ヒートは朝8時より開始予定。

「ラ・ボカナ」ではメンズ、ウィメンズ共にR3が行われた後、メンズリパチャージR1がヒートを分けて進行予定。
「エル・スンザル」ではウィメンズのリパチャージR1が行われた後、メンズリパチャージR1がヒートを分けて進行予定。

メンズR3ではH3で村上舜がブラジル代表のイタロ・フェレイラ、南アフリカ代表でCTルーキーでもあるマシュー・マクギリヴレイなどと対戦。
大原洋人はH5でインドネシア代表などと対戦、五十嵐カノアはH7でブラジル代表のフィリッペ・トレド、フランス代表のミシェル・ボウレズなどと対戦。
ウィメンズR3では前田マヒナがH5でニュージーランド代表の元CT選手ペイジ・ハレブなどと対戦します。

日本とエルサルバドルの時差は−15時間。
現地時間6月1日の朝8時は日本時間6月1日の夜23時です。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/


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