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『Rip Curl Newcastle Cup』初日 JJF、カノアR3へ

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(ライアン・カリナン)
PHOTO: © WSL/Miers

現地時間4月1日、ニューキャッスル、ナラビーン、マーガレットリバー、ロットネスト島で構成されるCTオーストラリアレッグの初戦『Rip Curl Newcastle Cup pres. by Corona』が開幕!

パンデミックによってキャンセルされた2020年シーズンを経て久々にCT選手がオーストラリアに集結。
初戦の舞台はNSW州のニューキャッスル「ミアウェザービーチ」
ニューキャッスルでCTが開催されるのは30年ぶりのこと。
初日はスモールコンディションながらメンズ、ウィメンズ共にR1(Seeding Round)の全てのヒートが終了しました。

R1はほぼ番狂わせなし

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(五十嵐カノア)
PHOTO: © WSL/Dunbar

イベント開催前から予想されていた通りのスモールコンディションだった初日。
選手達は難しい戦いを強いられたものの、開幕戦の『Billabong Pipe Masters』&『Maui Pro』を終えてから続いていたフラストレーションを爆発させるように素晴らしいライディングを披露。

番狂わせなしはほぼなく、メンズでは『Billabong Pipe Masters』で優勝したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を始め、この手のスモールウェーブに強いブラジリアン、イタロ・フェレイラ、ガブリエル・メディナ、フィリッペ・トレドなどが揃ってラウンドアップ。
特にイタロは新たなスポンサー「Red Bull」の作用か、30分で17本も波に乗るエネルギー溢れるショーでギャラリーを魅了。
オープニングヒートに登場した五十嵐カノア(JPN)もデイヴィッド・シルヴァ(BRA)に続く2位ながらR3(Round of 32)行きを決めていました。

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(ジョン・ジョン・フローレンス)
PHOTO: © WSL/Miers

「復帰第1ヒートはいつも緊張するけど、正直、開催数日前の方が緊張していたよ。昨日はウォームアップで良い波に乗れたので、今日はとても落ち着いて挑めたかな。波が小さいと確かに難しい。でも、自分のボードはこのような力の弱い波でも機能するし、小波はここ数年で取り組んできた分野でもあるんだ。正しい考え方で臨むことも重要さ。今日のような波は、今までとは違った面白さがあるので楽しいよ」

初の『Billabong Pipe Masters』制覇に加え、ニューブランド『Florence Marine X』も立ち上げるなど心機一転、3度目のワールドタイトルを狙うジョン・ジョン。
真っ黒なカーボン製のサーフボードはこのような小さな波に有効であり、R1ではヤゴ・ドラ(BRA)、マイキー・ライト(AUS)を相手に7ポイント台を2本まとめてトータル14.56。
この日2番目のトータルスコアで快勝していました。

ローカルヒーローが活躍

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(ライアン・カリナン)
PHOTO: © WSL/Dunbar

ニューキャッスル出身のローカルヒーロー、ライアン・カリナンはローカルナレッジを活かして得意のバックサイドで7.93を含むトータル15.26のハイエストでグリフィン・コラピント(USA)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)をノックアウト。

「世界各地で素晴らしい観客がいつも応援してくれるけど、それがホームの観客であれば、更に特別なものになる。今日のような波を求めてここに来たわけではないけど、コンテストが再開され、スコアも出すことが出来て楽しかったよ。ファンの皆んなが来てくれてとても嬉しい。例え、コンディションが悪くてもファンがいるとイベントが良い雰囲気になるよね。自分にとっては地元で開催される特別な経験なので、楽しんでいるよ」

ニューキャッスル出身の選手では、他にもルーキーのモーガン・シビリック、ワイルドカードのジャクソン・ベイカーとフィリッパ・アンダーソンが勝ち上がった一方、ニューキャッスルに移住して2020年のパンデミック直前にこの場所で開催されたQSを制したジュリアン・ウィルソンはイーサン・ユーイング(AUS)、ウェイド・カーマイケル(AUS)に抑えられて敗者復活戦のR2(Elimination Round)行きを強いられています。

ウィメンズも番狂わせなし

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(サリー・フィッツギボンズ)
PHOTO: © WSL/Dunbar

開幕戦の『Maui Pro』ではタイラー・ライト(AUS)が優勝していたウィンメンズサイド。
このタイラーを筆頭にサリー・フィッツギボンズ(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)、キャロライン・マークス(USA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)とレッドジャージを着る全てのトップシードがラウンドアップ。

ハイエストスコアを出したのはPCR検査の偽陽性で一時は出場が危ぶまれたキャロラインで、コートニー・コンローグ(USA)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)を相手に8.00をスコア。
6.93のバックアップも重ねて余裕でR3(Round of 32)進出を決めています。

「約2年ぶりにオーストラリアに戻り、試合に出場できることがとても嬉しいわ。ここに来るまでは確かにストレスがあったけど、健康で自分の好きなことができるのは嬉しい。コンテストが待ち遠しかったわ」

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(キャロライン・マークス)
PHOTO: © WSL/Dunbar

なお、現地時間4月2日はコンテストがオフ。
ネクストコールは次のウネリが入る予想の4日。
ファーストコールは7時15分(日本時間の同日5時15分)です。

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