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『Billabong Pipe Masters』のトライアルが素晴らしいコンディションで開催!

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(ジョシュア・モニーツ)
PHOTO:© WSL/Tony

現地時間12月8日、ウィメンズCT開幕戦『Maui Pro』初日から一夜明け、メンズCT開幕戦『Billabong Pipe Masters』がオアフ島・ノースショアのパイプラインでキックオフ!
まずはワイルドカードの2枠を決めるトライアル『Pipe Invitational』が32名の選手によって行われました。

いまやサーフィン界No.1のユーチューバーとして有名になっているJOBことジェイミー・オブライエン(HAW)を始め、昨年の『Pipe Invitational』の覇者ビリー・ケンパー(HAW)、ジョン・ジョンの弟、ネイザン&イヴァン・フローレンス(HAW・イヴァンは初参加)他、強豪が勢揃いしたこの日。
公式8-10ftレンジのエピックコンディションに恵まれ、ジョシュア・モニーツ(HAW)とミゲル・トゥデラ(PER)の二人がそのスポットを獲得しました。

ファイナルはジョシュアの圧勝

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(ジョシュア・モニーツ)
PHOTO:© WSL/Tony

ファイナルに残ったのはジョシュア、ミゲルの他、エラ・スチュワート(HAW)、イアン・ジェンティル(HAW)の4名。
小康状態だったファイナルの均衡を打ち破ったのはジョシュアで、この日最大のパイプラインを抜けて9.60をスコアします。
後半、6.10のバックアップを重ねて勝利を固めたジョシュアは神が味方をしているようにもう一つの最大のパイプラインを最高のラインで抜けて再び9.60。
終了間際、ミゲル、エラが続けてパイプラインのバレルをメイクするものの、ジョシュアのあの二つの波の前では影が薄く、スコアも全く届かず...。
トータル19.20という驚異的なスコアで『Pipe Invitational』のファイナルを圧勝!

「最高の気分だよ。世界で一番好きな波であるパイプでサーフィンし続けられたことは素晴らしいね。ファイナルは今までで最高のヒートだったかもしれない。彼らを相手にサーフィンして育ってきたので、みんなの凄さも知っている。間違いなく緊張したね。でも、上手くやれて良かったよ」とジョシュア。

ご存知の通り、ジョシュアはハワイのレジェンド、トニー・モニーツの息子であり、弟はCT選手のセス。姉はロングボードのワールドチャンピオン、ケリア(第一子が誕生したばかり!)、叔父のカービー・フクナガも含めてモニーツ一家の絆は強く、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにビーチが封鎖されているのにも関わらず、一家総出で祝福していました。

「興奮しているよ。弟のサーフィンも間近で見られるし、あの舞台でサーフィンしてヒートに出れるなんて。二人で上手くやれることを願うよ」

本戦ではR1でガブエル・メディナ(BRA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)と対戦するジョシュア。
二人のワールドチャンピオンを相手にどんなサーフィンをするのかに注目しましょう。

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(ミゲル・トゥデラ)
PHOTO:© WSL/Bielmann

今回トライアルに参加した32名の内、30名はハワイアン。
国を跨ぐ移動が難しい状況の中、「Billabong」からのオファーでペルーから飛んできた異色のグーフィーフッター、ミゲルはCT初出場になります。

「数週間前にビラボンから連絡が来るまでハワイに来るなんて考えてもいなかったよ」とミゲル。

コンテストよりもビッグウェーブでのフリーサーフィンに定評がある25歳の若き南米のチャージャー。
コロナ禍のチャンスをまずは一つものにした次の挑戦はイタロ・フェレイラ(BRA)、ルーキーのマシュー・マクギリヴレイ(ZAF)との本戦R1です。

『Pipe Invitational』結果
1位 ジョシュア・モニーツ(HAW)
2位 ミゲル・トゥデラ(PER)
3位 エラ・スチュワート(HAW)
4位 イアン・ジェンティル(HAW)

マイキーvsレオナルドのワイルドカード争い

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(レオナルド・フィオラヴァンティ)
PHOTO:© WSL/Brent

本来ならオーストラリアレッグ3戦での勝負だったマイキー・ライト(AUS)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)によるワイルドカードの枠争いでしたが、パンデミックにより幻のシーズンとなった2020年の影響でそれは白紙となり、新たに『Billabong Pipe Masters』前の直接対決によって枠を決めることに。

マンオンマンによる30分3ヒートで先に2勝した方が勝ちという分かりやすい勝負。
『Pipe Invitational』のQFの前にまずは1ヒート行われ、0.21ポイントの僅差でマイキーが1勝。
2ヒート目はファイナル前に行われ、またしてもクロスゲームの末、今度は0.20ポイント差でレオナルドが勝利してゲームは1対1の引き分け。

残るヒートは本戦前の1度のみ。
どちらか勝った方が2021年のワイルドカードを手に入れることになります。

この日、23歳の誕生日だったレオナルドは「2ヒート目の勝利は誕生日プレゼントだね。明日には勝負が決まる。このために1年間ずっとトレーニングしてきたし、自分の場所を得るために全てを捧げるよ」と話していました。

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(マイキー・ライト)
PHOTO:© WSL/Brent

なお、本戦ではオーウェン・ライト(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS)の欠場が発表。
リプレイスメントはマイキー、レオナルドのどちらか負けた方とセバスチャン・ズィーツ(HAW)です。

ネクストコールは現地時間12月9日の朝7時(日本時間の10日午前2時)
北北西ウネリのピークは過ぎるものの、十分なサイズが残り、イベントも開催される可能性が高いでしょう。

ちなみに五十嵐カノアはR1のH1、つまり開幕戦のオープニングヒートにクレジット。
対戦相手はピーターソン・クリサント(BRA)、ルーキーのモーガン・シビリック(AUS)です。




『Maui Pro』はシャークアタック発生によりオフ

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(シャークアタックによりファイナルデイが流れ、無人のラインナップに...)
PHOTO:© WSL/Keoki

メンズより一足先にマウイ島・ホノルアベイで開幕していたウィメンズCT開幕戦『Maui Pro』
前日にQFのH3まで一気に進行、残り4ヒートで終了というところながら、翌日の朝にホノルアベイでシャークアタックが発生...。

ウェイティングピリオド中の波予報を見ると期待出来ず、今後はWSLのアップデートを待つことになりそう。

WSL公式サイト



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