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コロナ後初のWSLウィメンズイベント『Nissan Super Girl Surf Pro』を制したのは?

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PHOTO:© WSL/Steinmetz

アメリカ、オーストラリア、ブラジル、ヨーロッパで開催されている「WSLカウントダウン」とは別にウィメンズオンリーのイベント『Nissan Super Girl Surf Pro』がカリフォルニアのオーシャンサイドピアで開催。
10月3日〜4日の週末にカリフォルニア、ハワイ、フロリダのトップウィメンズが集結して熱いバトルを繰り広げていました。

参加選手&フォーマット


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(会場のオーシャンサイドピア)
PHOTO:© WSL/Steinmetz

『Nissan Super Girl Pro』はカリフォルニアvsアメリカという特別なフォーマットが用意され、16名のウィメンズサーファーはカリフォルニア8名 vs アメリカ(ハワイ&フロリダ)8名に分かれてそれぞれのカテゴリーでポイントが加算されるシステム。
更にもう一つ、CT選手をリーダーとして二人一組のチーム戦も同時に開催されていました。

参加選手はカリフォルニア代表がレイキー・ピーターソン、コートニー・コンローグ、セージ・エリクソン。
アメリカ代表はカリッサ・ムーア、タティアナ・ウェストン・ウェブ、キャロライン・マークス。
以上のCT選手に加えて、アリッサ・スペンサー、サマンサ・シブレー、ティア・ブランコ、ミーア・コリンズ、ケイトリン・シマーズなどのQSやジュニアのトップ選手が参加していました。

CT個人戦はャロライン・マークスが優勝

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(キャロライン・マークス)
PHOTO:© WSL/Steinmetz

10月3日の初日はハリケーン「Marie」からの南南西ウネリで十分なウネリが続く中、CT、QSに分かれてQF、SF、ファイナルが行われ、CTクラスはキャロライン・マークスがQFで8.50のハイエストスコアを出してセージ・エリクソンを倒し、SFではアリッサ・スペンサー、ファイナルではタティアナ・ウェストン・ウェブを抑えて勝利をおさめていました。

「これまで何度も優勝まであと一歩だったので、やっと優勝出来て嬉しいわ。タティアナが良いスタートを切った後、ダンパーの波にテイクオフしてしまい、自分自身にイライラしていたのよ。でも、ビーチブレイクだから、いつ良い波が入ってもおかしくないと思っていたわ。そして、あの逆転した波。自分の怒りを波にぶつけた感じよ」

『Nissan Super Girl Pro』は通常、『Vans US Open of Surfing』の前哨戦の位置付けで、QSのグレードも高いためにキャロラインは毎年参加。
5位、3位、2位と素晴らしい結果を重ねていますが、優勝したのは初。
得意のバックハンドが一際冴えた一日でした。

QS個人戦を制したのは最年少のケイトリン・シマーズ

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(ケイトリン・シマーズ)
PHOTO:© WSL/Steinmetz

QSは昨年までジュニアで戦い、ISAでも大活躍していた14歳のケイトリン・シマーズがファイナルでゾーイ・ベネデットを倒して優勝。
今回はスペシャルイベントながら、『Nissan Super Girl Pro』では昨年優勝したサマンサ・シブレーの17歳の記録を大幅に上回ることに。
ケイトリンはこの優勝で所属するカリフォルニアにポイントを重ね、チーム戦の勝利に大きく貢献していました。

「自分のパフォーマンスには本当に満足しているわ。良い波にも乗れたと思う。明日はもう少しサイズアップする予想、ここはピーキーで楽しい波なので、良い波を何本か乗れると良いわね。あと、アウトには小さいながらバレルもあったから、ヒート中に入れたら最高ね」とケイトリンはコメント。

初日を終了した時点でアメリカ、カリフォルニアが9ポイントで同率。

二人一組のチーム戦ではチームキャロラインが9ポイントでトップ、以下、チームレイキーが7ポイント、チームタティアナが4ポイントと続いていました。

『Nissan Super Girl Pro』初日のフル動画


最終日 カリフォルニアが優勝

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(表彰台ではマスク着用)
PHOTO:© WSL/Steinmetz

10月4日の最終日。カリフォルニアにはハリケーン「Marie」からの南南西ウネリが南西ウネリにシフトしながら強まり、舞台のオーシャンサイドピアは公式4-6ftレンジの十分なサイズに恵まれていました。
最終日は二人一組のチームで3ラウンドのリーグ戦を行い、レイキー・ピーターソン、ケイトリン・シマーズがタッグを組んだチームレイキーが全てのラウンドで1位となり、15ポイントを稼いで2位のチームタティアナに大差で優勝。
レイキーは9.00、ケイトリンは8.00、7.50をスコアするなどサイズアップした最終日で最高の仕事を成し遂げていました。

「今日はハリケーンのウネリでどんどん波が大きくなって本当に楽しかったわ。ケイトがローカルナレッジを活かして私にどこのポジションが良いか教えてくれたのよ。チャンスが沢山あり、サーファーが多くの波に乗れるコンテストは良いと思う。私達チームは一日中勢いを上げ続けたわ。ケイトの未来はとても明るい。もし、これが彼女のやりたいことならば、驚異的なサーファーだと思うし、世界中が彼女のことを注目しているわ」

今回のメンバーでは最強のチームとなったと言えるレイキーとケイトリン。
10歳以上も年の差がある二人ですが、数年後には同じCTの舞台にライバルとして上がる可能性も十分にあります。

なお、カリフォルニアvsアメリカの団体戦でもチームレイキーが所属するカリフォルニアが24ポイントを稼ぎ、21ポイントのアメリカに勝利しました。

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(カリフォルニアの勝利に貢献したセージ・エリクソン)
PHOTO:© WSL/Steinmetz

『Nissan Super Girl Pro』最終日のフル動画


『Nissan Super Girl Surf Pro』結果
団体順位
1位 チームカリフォルニア 24ポイント
2位 チームアメリカ 21ポイント

チーム戦順位
1位 チームレイキー 15ポイント
2位 チームタティアナ 10ポイント
3位 チームキャロライン 9ポイント

『Nissan Super Girl Surf Pro』公式サイト
https://supergirlpro.com/




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