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「2019年スリランカ20周年の旅⑭」カナダ特別編

ハルさんこと福島晴之氏のコラム『One Earth』
今回はスリランカの話から離れ、現在の本職であるスキー関係のお話。
海だけではなく、山も極めているハルさんのカナダでの上級者スキーツアーです。

趣向を変えて山の魅力をお届けします。




カナダ特別編


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皆さん、こんにちは。

新型コロナウィルスのことですっかり世の中が狂ってしまっている。
スリランカにいたときにもSARS、津波、911。そして、バリのテロ爆発という事件が頻発した。
その度にスリランカにくる旅行者は姿を消した...。

つくづく旅行業という仕事は脆弱な産業なんだなぁと痛感した覚えがある。

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(ヘリで山奥へ)

今年はカナダの山奥のロッジにパウダーを滑りに行く予定にしていた。
しかし、3/17出発当日にカナダの国境が閉鎖、目的地だった山奥のロッジも急遽クローズしてしまった。
もし、その飛行機に乗っていたらカナダの空港から出られず、とんぼ返りになるか14日間隔離されることになっていたのだから、どちらかというと運が良い。

ここ数年はサーファーたちの間でも再びスノーボードやスキーがブームになってきている。
パウダーはターンとターンの間に生まれる浮遊感は言葉の通り、宙に浮いているような感じだ。
またピロー(枕)と呼ばれるちょっとしたコブで豪快にジャンプするのも楽しい。
サーフィンでは縁遠いエアーもスノーボードやスキーだったらそれほど難しくない。  

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(オフピステ)

今回は過去数回行ったカナダのパウダー三昧のツアーを紹介します。

東京からカルガリーへ。
空港から3時間ほどレンタカーでロッキー山脈をひたすら走るとバンフという町に着く。
バンフの町からアクセスできるのはサンシャイン、キッキングホース、レイクルイーズといったスキー場だが、そろぞれにオフピステゾーンという管理区域外のエリアがある。

コースの入り口にはブラックダイアモンドと呼ばれる「♦マーク」がある。
このマークが二つあるコースは特に急な斜面で岩も出ていたりして危険が伴う。

転ぶと延々と滑落して運が悪ければあの世へ行ってしまうようなコースだ。
サーフィンで例えると普段のビーチブレイクから海外のリーフブレイクにチャレンジするような感覚に似ている。

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(手付かずの大自然を滑る最高の贅沢)

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(ツアーはおいしい食事付き)


バンフから車で2時間弱のところにあるゴールデンの郊外から更ににヘリに乗り20分。
「ChatterCreek」という世間から隔離された山小屋に泊まり、数日間パウダーを楽しむという特別な場所がある。

サーフトリップで例えるならボートに乗ってモルジブやメンタワイの波を独占するようなツアーだ。

スキー界で有名なフィルムメーカーがプロライダーと撮影している場所でもある。
山にはリフトやゴンドラというものがなく、すべて「Cat」と呼ばれる雪上車でアクセスする。

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(雪上車「Cat」)

広大な敷地には毎日50人くらいのスキーヤー・スノーボーダー達が5台の「Cat」に分かれてパウダーハントをする仕組みになっている。
ガイドの方の話では一度の降雪でこの50人全員がノートラックのパウダーを10日間は楽しめることができるそうだ。

パウダー以外にも豪華な食事、ジャグジーにBarまで完備。
パウダー好きの方には一生に一度は是非行ってもらいたい場所だ。

次回はまたスリランカのストーリーを紹介させていただきます。

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