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「2019年スリランカ20周年の旅⑫」

日本から飛行機で約13時間。
遠いようで近い国、スリランカ。

20年前にこのスリランカに初のサーフショップをオープンしたハルさんによるとスリランカ人は日本人にやさしく接してくれる印象だったとか。
それは当時の日本人サーファーのマナーやルールの良さもあったそうですが、スリランカと日本の国同士の歴史にも関係していたのです。

今回はとても「深イイ話」
こんな時期だからこそ海外との関係を知り、世界が良い方向に向かった時に何をするべきなのかをゆっくり考えてみては?




スリランカから見た日本


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(美しい南西部ヒッカドゥワのポイント)

ヨーロッパから来るサーファー達のほとんどが1ヵ月ほど滞在するのに対して日本から来るサーファーは8日間というのが一般的。
その内の1泊は飛行機の中だ。

シーズンを通して現地にいるとそれが凄く儚く感じてしまう。
1ヵ月もいれば波を外すことはまずないが、1週間たまたま波のない週にハマり、スリランカは波が良くないという印象を持って帰る人だっている...。

長期滞在するヨーロピアン達はガイドなどを使わずに自分達でポイントや宿などを探して最安値でサーフィンを楽しんでいる人が多い。
日本人の僕達とは1日の重さが違うのだ。

日本のサーファーはとにかくサーフィンをしまくる。

1日3ラウンド以上やるから夕食を食べたら翌日のサーフィンのためにさっさと寝てしまう。

かたやヨーロピアン達は海に入るのは朝夕の2ラウンドのみで昼は昼寝をしたりして体力を温存しておいて夕食後のパーティに挑むのだ。

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(パーティー風景)

ヨーロピアンやイスラエリー達は波に乗りまくる人が多い。

乗る度にピークに陣取り、ひたすら乗りまくって前乗りまでしてトラブルになっている輩も必ずと言っていいほどいる...。

日本人はピークにいても順番を守るか、ピークを外して周りをよく見てサーフィンをしている。
誤って前乗りをしてしまったら慌てて「Sorry」ときちんと謝るので、トラブルになることも少ない。
みんな航空券を買ってスリランカの波を楽しみに来ているのになぁと思うのは僕だけでなく、ローカル達もそれを良く分かっている。

昨年 宮崎のコラムを書いたときに登場したチャンディカ(今は日本に住んでいる)も当時は海の番人だった。
日本人には優しいが、ルールやマナーを守らない外国人に対してはよく注意していた...。

また、日本人は気風の良い人が多い。

スリランカ人の子供達に自分の使っていたサーフボードや、着ていた物などをプレゼントしていくサーファーが沢山いる。
僕の波乗りの先輩でもある千葉のウェットスーツブランド「SackOut」の開田さんは、今まで100本以上のサーフボードを提供してきたし、JPSAの大会で来た沢山のプロサーファー達。
そして、一般のトラベルサーファー達もだ。

みんなスリランカのサーファーの育成に賛同してくれた人達だ。
スリランカ人は自分から物を求めることは少ない。だから余計にプレゼントしたくなってしまうのだ。
(同じような話をバリでも聞いたことがある)

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(海の番人チャンディカ)

スリランカ人も特に日本人にはやさしく接してくれる印象だ。

ある日、スリランカの銀行へ両替に行ったのだが、ほとんど閉店の時間に駆け込んだので窓口で「もう閉店だよ!」と言われ、仕方なく出口に向かおうとしたところ、「君は日本人か?」と聞かれた。
「Yes」と答えると彼は急に笑顔になって手招きをされて対応してもらったことがあった。

理由を聞くと日本がスリランカに沢山援助してくれているからだと言っていた。

また、お客さんを空港に送った帰り道に橋の上で車を停めて休憩していたら、反対側から歩いてきたおじさんにいきなり「この橋は日本が作ってくれた友好の懸け橋だ。日本人ありがとう!」と握手を求められたこともあった。

日本は世界銀行という機関を通して途上国に対して多大な援助をしている。
このコラムの最初の方で紹介させていただいた松永さんの仕事がそれなのだ。

それは戦後の1951年、世界が厳しく日本を制裁しようとするサンフランシスコ講和会議において、当時のスリランカ大統領が「憎悪は憎悪によって消え去るものではなく、ただ慈悲によって消え去るものである」という仏陀の言葉を引用し、対日賠償請求権を放棄したそうだ。

日本はその言葉によって平和を取り戻すことができたそうで、スリランカは日本にとっての恩人でもあるのだ。

そういった相互関係のもとに僕達は快適に旅をさせてもらっている。
僕は海外行き始めの頃、日本人を避ける習慣があったが、海外で出会う日本人の心の優しさに沢山触れるようになってからは、そんな概念を捨て沢山の人と交流するように心がけている。

続く。

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