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一般開放に向けたホリスターランチが一転、カリフォルニア州議会を告訴(WSMコラム)

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Photo: Al Seib/Los Angeles Times

世界的なローカル問題の一つであったホリスターランチ開放という昨年後半に報道されたビッグニュース。

ニュースの概要に触れておくと、アメリカのカリフォルニア州サンタバーバラ郡北部に8.5マイル伸びるホリスターランチと呼ばれるエリアがあります。

ホリスターランチは沿岸であり、ホリスターランチ住民の意向によりこれまで、住民以外が陸路から同沿岸の海へとアクセスすることは認められていませんでした。

しかし、海に関しては誰にも所有権がないので皆のものであることから、カリフォルニア州議会がホリスターランチ開放の法案を通したのが昨年のこと。

その時点においてホリスターランチオーナー組合も納得し、2022年4月からの解放に向けて順調な歩みを進めていたと思われていたのですが待ったが掛かることに。

待ったをかけたのは当然ながら、ホリスターランチオーナー組合であり、同組合のトップを務めるモンテ・ワードは2019年1月16日にカリフォルニア州議会を相手に訴訟を起こしました。

その理由としては以下の通り。

当初の法案に関しては、ホリスターランチオーナー組合としては全く異論はなかった。

でも、法案が通ってからあからさまに内容が書き換えられているんだ。違憲レベルという言うほど度を超えていて、看過することができないほどだったから立ち上がったんだ。


今回の法案作成にあたり、何度となくホリスターランチへ足を運んだモニーク・リモン議員は、今回の告訴に対して以下のコメントを発表。

残念だけど、告訴はサプライズではなかったわ。過去40年に及ぶホリスターサイドの常套手段だから。

彼らは法廷でパブリックビーチへのアクセスの有無について戦うつもりなのでしょう。


さて、ホリスターランチ開放のニュースが報じられた時には、誰もが信じられなかったと思います。

なぜならば、住民たちがビーチへの独占アクセスを手放すことに納得したのですから。

サーファーならば分かると思いますが、独占アクセスなど無いエリアでも、アクセスさせてくれない場所もあるほどの縄張り意識を考えると、信じられないニュースでした。

しかし、予想通りと言える展開となった今回のニュース。決して丸く収まるはずもないケースなので、どのような着地点を見出すことになるのか注目です。

参照記事:Hollister Ranch sues California, calling new public access law unconstitutional

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