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キングケリーが魅せた! 『Hawaiian Pro』はファイナルデイを戦うベスト16が決定!

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PHOTO:© WSL/Keoki

ハレイワ、サンセットビーチ、パイプラインと続くトリプルクラウンの初戦『Hawaiian Pro』

公式12-15ftレンジの西北西ウネリが入った現地時間11月21日に再開され、ファイナルデイを戦うベスト16が決定!
トレードウィンドが強めながら、セットでは20ftオーバーと過去10年間で最高のコンディションとなり、冬のノースショアらしい見応えある戦いが繰り広げられていました。

ケリーが5' 3"のサーフボードで離れ業を披露

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ケリー・スレーター
PHOTO:© WSL/Heff

今イベントの目玉であり、この日の主役となったのは、現役最後の出場になるかもしれないケリー・スレーター。

ハワイのレジェンド、マイケル・ホーに並ぶ2度のトリプルクラウン獲得の記録を持つケリーはオープニングヒートとなったR3のH9でマイケル・フェブラリー(ZAF)などを抑えて1位通過。

R4ではルーエル・フェリーペ(BRA)、ジェイコブ・ウィルコック(AUS)、カイオ・イベリ(BRA)と対戦。後半まで4位と追い込まれていましたが、7.00をスコアして3位に浮上してチャンスを広げると終了間際に乗った最後の波を腹這いのままテイクオフ、ボトム付近で立ち上がってそこから一気にトップに駆け上がり、パワフルなレイバックをメイク。
この離れ業に1マニューバーで6.93がコールされ、ルーエルに続く2位でピンチを切り抜けたのでした。

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誰よりも短いボードを抱えるケリー
PHOTO:© WSL/Keoki

「ハレイワは世界中でもお気に入りの波の一つさ。だから、このイベントで優勝したいし、今日の勝利で近づいたね。ある年にサニー(ガルシア)に続く2位になった経験はある。でも、まだ優勝したことはないんだ。なんだかおかしなことだよね。自分の波のカテゴリーの順番では、一番がパイプライン、二番がここで、三番目がサンセット。パイプラインが一番好きで、次は僅差でハレイワなんだ。とりあえず、勝てて良かった。ここ数年、ハレイワではフリーサーフィンを沢山しているよ」

およそ冬のノースショアで乗るようなサーフボードではない5' 3"、5フィンを使用していたこの日のケリー。
宮崎県木崎浜での『2019 ISA World Surfing Games』で使用していたツインフィン然り、今回のサーフボードも1ヒート勝ち上がる毎に注目度が増すことでしょう。

クオリファイを賭けた戦いがヒートアップ!

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バロン・マミヤ
PHOTO:© WSL/Keoki

今イベントはQSで最もグレードが高い10,000。
CTのリクオリファイ、QSからのクオリファイを狙う選手にとって非常に重要な試合でもあります。

QSのクオリファイのライン下にいるバロン・マミヤ(HAW)を始め、マシュー・マクギリヴレイ(ZAF)、カルロス・ムニョス(CRI)
クオリファイのライン上では8位のコナー・オレアリー(AUS)がベスト16入り。
その他の選手もここで優勝すれば一気にクオリファイ圏内に入る可能性が十分にあります。

「ジャック、あの危険なジャックを相手にしたんだよ。彼を倒すには何もさせないこと。さもなければ負けてしまう可能性があるのさ。アウトで彼がプライオリティを失ったと知った時、’あなたがどれだけ危険か知っているから、波に乗らせるもんか’と思ったね。彼は最後まで追い込まれても、簡単にリードを奪うことが可能なんだ。最後に自分の波が入った時、ベストを尽くしてサーフィンしたよ」

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ハレイワのラインナップ
PHOTO:© WSL/Heff

R3でライアン・カリナン(AUS)と共にラウンドアップしたバロン。
このヒートは他にジャック・ロビンソン(AUS)、タナー・グダスカス(USA)と強豪揃い。バロンはヒート開始直後にローカルナレッジを活かしてクセがあった波をフィニッシュまでメイクして7.33をスコア。プライオリティを上手く利用してジャックにポテンシャルがない波を乗らせ、自身は最後に最も良い波を捉えて駄目押しの9.60をマーク。トータル16.93で圧勝。
続くR4でも勢いを維持して8ポイント台を2本まとめて2013年のチャンピオンでもあるミシェル・ボウレズ(PYF)を従えてQF進出を決めていました。

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CT返り咲きなるか?コナー・オレアリーの強烈なバックハンド
PHOTO:© WSL/Heff

その他、ウェイド・カーマイケル(AUS)、ジャック・フリーストーン(AUS)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、イーサン・ユーイング(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)、フレデリコ・モライス(PRT)、ミッチ・クルーズ(AUS)、ビューリック・デ・ヴィリス(ZAF)がQFへ。

CTのタイトルコンテンダーの一人、ジョーディ・スミス(ZAF)が肋骨を痛めてしまいR4を棄権。
パイプラインの出場はまだ明らかにされていません。

QSランキング21位の稲葉玲央、37位の大原洋人は共にR2で敗退。
次のサンセットビーチでの活躍に期待しましょう!

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PHOTO:© WSL/Heff

オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると現地時間11月22日は西北西ウネリのピークが過ぎてトレードウィンドが強まる予想。
残り7ヒート、朝の内にゴーサインが出されれば一気にファイナルまで進む可能性が高いでしょう。

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト



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