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『2019 ISA World Surfing Games』4日目 ウィメンズが終了!メンズがスタート!

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ISA / Pablo Jimenez

2020年東京オリンピックの選手選考も兼ねた『2019 ISA World Surfing Games』は9月10日にコンテスト4日目を迎え、ウィメンズの全てのヒートが終了。

全てのヒートがまるでCTを見ているような興奮に満ち溢れたハイレベルな戦い。
そして、ケリー・スレーター、ガブリエル・メディナ、ジュリアン・ウィルソン、五十嵐カノアなどトップスターが揃ったメンズのR1がスタートするなど会場の宮崎県木崎浜が大いに盛り上がった一日でした。

ウィメンズはペルーのソフィア・ムラノヴィッチが現役CT選手を倒して優勝!

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ソフィア・ムラノヴィッチ
PHOTO: ISA / Pablo Jimenez

前日に入った台風15号のウネリが落ち着き、風の影響が入りながらもまずまずのコンディションに恵まれたこの日。
今年はウィメンズが先行して行われるスケジュール、7日の土曜日から4日連続で進行した熾烈な戦いに決着がつきました。

ウィメンズはメインラウンドのR6、リパチャージR8、R9、R10が行われ、最後にグランドファイナル。
昨日までの2ピーク同時進行から地形が良い北側だけを利用して朝9時からスタート。

ISA特有の敗者復活戦リパチャージのシステム。
R2で敗退していたアメリカ代表のカリッサ・ムーアは実にリパチャージだけで8ヒートも戦ったことになり、まさにマラソンのようでした。

ファイナルまでストレートで進んだのは、ペルー代表のソフィア・ムラノヴィッチ、ブラジル代表のシルヴァナ・リマの2名。
カリッサと南アフリカ代表のビアンカ・ベイタンタグはリパチャージからのグランドファイナル進出。

ファイナルは試合巧者のソフィアが主導権を握り、他の3名は逆転に5ポイント台が必要なシチュエーション。
波さえ入れば簡単に逆転可能で、更にソフィアはリーシュコードが外れてしまいサーフボードを流すハプニングがありタイムロスしたものの、その間にセットが入らず...。
この時点で勝利の女神がソフィアに味方していたと多くの人が思ったはず。
終了間際にはそのソフィアがダメ押しの7ポイント台をスコアして優勝を決めました。

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PHOTO: ISA / Ben Reed

「夢の中にいるような気分だわ。世界最高のサーファーを倒して金メダルを獲得出来て最高よ。2004年にISAワールドサーフィンゲームスで優勝して再び2019年に再び優勝するなんて凄いことだわ。とても長かったけど、魔法の瞬間ね。この金メダルは世界においてのペルーのサーファーを意味している。リマのパンアマゲームでも二人のペルー人が金メダルを獲得したし、南米、ペルーではサーフィンが大きく成長しているのよ」

2004年にASP(現WSL)ワールドチャンピオンとISAのタイトルを獲得していたソフィア。
あれから15年、最年長36歳にしてストレートでグランドファイナルに進み、現役CT選手を倒したことは南米、ペルーのサーファーだけではなく、世界中の同年代の女性サーファーに勇気を与えたと思います。

ちなみにアメリカ大陸に属するペルーは、今イベントで2020年東京オリンピックの選手選考には関係ないため、金メダルを獲得しても枠を獲得することは出来ず、選手選考に関係した2019年パンアメリカン競技大会にソフィアは出場していません。
しかし、来年の『ISA World Surfing Games』で6位以内に入れば出場のチャンスがあります。

国別ではブラジルが暫定首位


個人だけではなく、国別のチーム戦でもあるISAイベント。
ウィメンズが終了した時点でシルヴァナ・リマが2位、タティアナ・ウェストン・ウェブが5位に入ったブラジルが暫定首位。
2位はペルー、3位はアメリカ、4位はオーストラリア。
日本は9位。

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2位 シルヴァナ・リマ
PHOTO: ISA / Sean Evans

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3位 ビアンカ・ベイタンタグ
PHOTO: ISA / Sean Evans

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4位 カリッサ・ムーア
PHOTO: ISA / Pablo Jimenez

『2019 ISA World Surfing Games』ウィメンズ結果
1位 ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)
2位 シルヴァナ・リマ(BRA)
3位 ビアンカ・ベイタンタグ(RSA)
4位 カリッサ・ムーア(USA)

ケリーも登場!メンズR1がスタート

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キング・ケリー
PHOTO: ISA / Sean Evans

ランキング上位のCT選手が勢揃いした『2019 ISA World Surfing Games』
ブラジル代表のイタロ・フェレイラがパスポート紛失でどうなるか?と騒がれていましたが、無事に到着。
驚くことにヒートが始まる10分前に宮崎空港に到着、荷物を受けとる時間も惜しみ、すぐに会場に直行してフィリッペ・トレドのサーフボードを借りてヒートに参加して1位通過の離れ業を披露。
キング・ケリーも現れ、早くも多くのファンに囲まれていました。

メンズ初日はR1の36ヒートの内28ヒートが進行。
20分の4人ヒート。

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ギリギリで間に合ったイタロ
PHOTO: ISA / Pablo Jimenez

R1はCT選手にとってウォーミングアップのようなラウンド。
オーストラリア代表のジュリアン・ウィルソン、ライアン・カリナン。ブラジル代表のイタロ・フェレイラ、フィリッペ・トレド。
アメリカ代表のコロへ・アンディーノ、コナー・コフィン、ケリー・スレーター。
南アフリカ代表のジョーディ・スミス。フランス代表のミシェル・ボウレズ、ジェレミー・フローレスがラウンドアップ。

その他、ポルトガル代表のフレデリコ・モライス、ヴァスコ・リべイロ。ニュージーランド代表のビリー・ステアマンド。モロッコ代表のラムジ・バークヒアムなどがハイスコアを出して目立っていました。

「ISAワールドサーフィンゲームスは日本開催の1990年以来さ。素晴らしい記憶を取り戻すことが出来て本当に嬉しいよ。違う国の優秀なサーファーを見ることが出来るのも素晴らしい。今日はインドネシアやモロッコのサーファーが誰よりも良く見えたね。その国から一人でも勝てば面白いだろう」とケリー。

ヒート終了後は長いファンサービスを行なっていたケリー。
彼の根強い人気の秘密はサーフィンだけではなく、誰よりもファンを大事にするところなのでしょう。
コンテストは9月15日まで。会場に行けば生ケリーに会えますよ〜。

日本代表’波乗りジャパン’

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五十嵐カノア
PHOTO: ISA / Sean Evans

初日は日本代表’波乗りジャパン’の3名の内、2名が登場。

五十嵐カノアは二人のイスラエル代表を相手に快勝。
大原洋人も1位通過を果たしています。

コンテスト4日目の注目ヒート


コンテスト4日目は国別対抗のアロハカップとメンズR1の残りヒートが進行予定。

アロハカップの出場国は日本、南アフリカ、ペルー、アルゼンチン、オーストラリア、アメリカ、フランス、スペイン。
日本の得意分野でもあるので、要注目!

メンズR1では村上舜がH29、インドネシア代表の和井田理央がH31。
ブラジル代表のガブリエル・メディナがH34に登場。

[『2019 ISA World Surfing Games』特設ページ]
『2019 ISA World Surfing Games』

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