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モンスターウェーブがタイトルレースを掻き回した! CT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』3日目

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モンスターウェーブが姿を現した!
PHOTO: © WSL/Cestari

現地時間8月27日、CT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』はコンテスト3日目を迎え、予想通りの巨大なウネリがヒットしたチョープーでR3(Round of 32)から再開。
2つのヒートを同時進行するオーバーラッピングヒートで一気にR4(Round of 16)まで進み、QFを戦うベスト8が決定しました!

公式6-10ftレンジのチョープーはオーウェン・ライト(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)などヘルメットを被る選手がいたほどのリスキーなバレルながら、合計13本の9ポイント台と10ポイントを生み出し、CTの醍醐味を十分に味あわせてくれました。


17歳のワイルドカードがタイトルレースを揺るがす

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カウリ・ヴァースト
PHOTO: © WSL/Cestari

R3(Round of 32)の注目カードはカレントリーダーのコロへ・アンディーノ(USA) vs 17歳のワイルドカード、カウリ・ヴァースト(FRA)

カウリは国籍はフランスながらタヒチのロコボーイとして12歳の時にはチョープーでバレルに入っていた新世代の筆頭、一際目立つピンクのヘルメットを被って登場。
5〜6ポイント台を争う戦いでしたが、最後にカウリがこのヒートで最も深いバレルを抜けて7.83。
見事に逆転してチャンネルに停泊されていたボートからの大声援を浴び、先日チョープーでのバレルライドが話題になった12歳の弟ナイキとハイタッチを交わして喜びを分かち合っていました。

R3ではコロへの他、ランキング3位のイタロ・フェレイラ(BRA)、5位の五十嵐カノア(JPN)が敗退。
一方、2位のフィリッペ・トレド(BRA)、6位のジョーディ・スミス(ZAF)、7位のガブリエル・メディナ(BRA)がラウンドアップ。

その他、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、グリフィン・コラピント(USA)、カイオ・イベリ(BRA)、ジャック・フリーストーン(AUS)の5名が9ポイントを出してR4 (Round of 16)進出。

5度の最多優勝記録を持つケリーが早くも敗退

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ケリー・スレーター ピンドロップと呼ばれるワイプアウト
PHOTO: © WSL/Dunbar

9月7日〜15日に宮崎・木崎浜で開催される『ISA World Surfing Games』にアメリカ代表として来日が決定しているケリー・スレーター(USA)

2020年東京オリンピックに出場するためには2019年のCTランキングでトップ10に入り、なおかつアメリカ人の中で上位2名に入る必要がありますが、怪我で欠場しているとはいえ、まだジョン・ジョン・フローレンス(HAW)の方がランキングが上でポイント的にも有利。
得意のタヒチでの上位入賞が求められていましたが、最後に9.00を出したジャック・フリーストーン(AUS)に逆転されてしまい、早々と姿を消すことに...。

「見事にひっくり返されたね。最後にジャックと対戦したのは、マーガレットリバーで、その時も大きな波だった。凄い波の中、自分は沢山の波に乗ったけど、彼は賢くベターな波を見つけ出したんだ。チャンスは2度あったのに、活かせなかった。この結果によってワールドタイトルをパイプラインで狙うのに十分なポイントを得ることが出来なくなった。今日はいくつかの番狂わせが起きたけど、自分にとって残りのシーズンは厳しいものになるだろう。この敗退は本当に辛かった」

自分のヒートの大分前から入念に波を確認していたケリーでしたが、エクセレントスコアを出すことはなく、今シーズン初の17位。
上位陣が多く敗退したのが唯一の救いですが、自らのコメント通り、ワールドタイトルの可能性は消滅したと言えそうです。

R4でガブリエルがイベント初の10ポイント!

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ガブリエル・メディナ
PHOTO: © WSL/Cestari

ディフェンディングチャンピオンであり、「J-Bay」での第6戦で優勝して今イベントの大本命と言われているガブリエルがイベント初の10ポイントをスコア。
トータルでも19.23のハイエストでグリフィンをコンビネーションに追い込み、早くも「3度目のワールドタイトルの可能性」が持ち出されてきました。

「最高のヒートだったね。グリフィンと良い波をシェアして9と10ポイントを出せたのは幸運だと感じているよ。この瞬間をずっと待っていたんだ。このコンテストは大好きさ。特にこんな波になった時は最高だし、生き甲斐を感じる。明日も良い日になりそうだね。次の対戦相手はこの波でベストなサーファーの一人、ジェレミーだから厳しいヒートになると思うよ。今日のような良い波になると思うので、二人で楽しみたい。ここで良い結果を残せることを楽しみにしている。それは本当に重要さ」

R4を終えた時点で怪我で欠場しているジョン・ジョン以外、トップ5が全て敗退。
ガブリエルが2連勝をすれば、タイトル争いもかなり面白くなってきそうです。



その他、ジェレミー・フローレス(FRA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)
怪我から復帰後初の快進撃となったエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ルーキーで唯一のセス・モニーツ(HAW)、リプレイスメントのカイオ・イベリ(BRA)がベスト8入り。

ホブグッド兄弟のスペシャルヒート

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PHOTO: © WSL/Cestari

現役時代、このチョープーで最もフォトジェニックな兄弟と言われていたCJ&ダミアンのホブグッド兄弟がドキュメンタリームービーの発売を前にスペシャルヒートを遂行。

MC席に現役時代のライバル、ケリーを招いて行われたこのヒートはCJが不調だった一方、ダミアンは序盤と終了間際に大きなバレルを抜けて7ポイント台を2本をスコアして圧勝。
もし、ケリーが引退後にスペシャルヒートを行うなら相手はロブ・マチャドかなという楽しい話も交えて何もかもが特別だった一日が終わりました。

ネクストコールは現地時間8月28日の早朝7時(日本時間8月29日深夜2時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリはゆっくりと弱まる傾向ながら、十分なサイズが残る予報。
オフショアでファイナルデイにふさわしい素晴らしいコンディションが期待出来そう。

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