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『Quiksilver Pro Gold Coast』3日目 ガブリエルが驚異のライディング!

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PHOTO: © WSL

サイクロン「Oma」の影響で崩れた地形により、デュランバーでの開催が続いている今年のCT開幕戦『Quiksilver Pro Gold Coast』
’スウェルマグネット’と呼ばれるこの場所は一年を通してフラットになることがほとんど無く、コンテスト3日目を迎えた現地時間4月5日も公式3-5ftレンジの十分なサイズに朝の内はクリーンなフェイス。デュランバーらしいリッパブルな波質でR3が進行。

今シーズンのフォーマットの変更によってR3からは全てマンオンマン。自然が相手のサーフィンコンテストのデメリットをカバーするために2つのヒートを同時進行できる「オーバーラッピングヒート」が使用され、一気に16ヒートとウィメンズの『Boost Mobile Pro』もR3が終了。
週末に予定されているファイナルデイに向けて徐々に選手が絞られてきました。

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ガブリエル・メディナ
PHOTO: © WSL/Cestari

二人のディフェンディングチャンピオンが敗れるという波乱と2xのガブリエル・メディナ(BRA)の驚異のライディングが主なトピックとなったこの日。

初日にもハイエストスコアを出していたガブリエルは更に勢いが増し、スポンサーワイルドカードのマテュース・ハーディ(BRA)を相手にバックハンドでビッグターンを重ねて9.33。更に終了間際にはフロントサイドで信じられないような高さのエアー、フルローテーション。テールを抜いたフィニッシュまでメイク。この波でこれ以上ないようなコンビネーションで9.80。
パーフェクトに近いスコアでチャンピオンの威厳を十分に感じさせ、会場を沸かせていました。

「毎年出だしが遅いから、頑張ろうとしているんだ。今年はオーストラリアで良い結果を残すために凄い集中しているよ。2本の良い波に乗って気分は良いね。マテウスとの対戦も楽しかった。彼はきっとこの舞台に上がってくるよ。いつかツアーの一員として会えるだろうね」



2度目のグランドチャンピオンを獲得した昨年を含め、毎年前半戦は調子が悪く、後半戦に一気に追い上げてくるタイプのガブリエル。
もし、前半戦も好成績が続くのであれば、他の選手にとって更に脅威となるでしょう。
現地『F+』のつのだゆき編集長によると今のガブリエルは’ひとり次元が違うかな’とのこと。
ここまでの彼のライディングを見る限り、あの勢いを止められる選手はいないと思います。

ガブリエルの他、イタロ・フェレイラ、フィリッペ・トレド、ヤゴ・ドラ、ウィリアン・カルドソと5名のブラジリアンがR4へ。

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ジョン・ジョン・フローレンス
PHOTO: © WSL/Dunbar

ガブリエルの最大のライバルであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)も好調に復帰後初のイベントを勝ち上がっています。
R3では得意のレイバックを取り入れたライディングでツアーのベテラン、エイドリアン・バッカン(AUS)に圧勝。
それでもガブリエルのサーフィンと比較するとまだ本当の力は出していないような印象。

「昨年の怪我による欠場はある意味休暇のようだった。ツアーから一歩離れてコンテストがどれほど好きなのかを実感したんだ。私がここに戻ってきた理由はもう一度ワールドタイトルを獲得したいからさ。昨年のメディナのタイトル獲得を見て、またあの場所に戻りベストを尽くしてタイトルが欲しいと思ったよ。史上最強のライバルである彼がまたタイトルを獲る姿を見て興奮したね。ツアーに復帰出来て本当に良かった。この大家族から離れて寂しかったよ」

R4でジョン・ジョンはフィリッペ・トレド(BRA)、ガブリエルはヤゴ・ドラ(BRA)と対戦します。

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リーフ・ヘーゼルウッズ
PHOTO: © WSL/Dunbar

前日のR2でケリー・スレーター(USA)が敗れるという番狂わせがありましたが、この日はディフェンディングチャンピオンのジュリアン・ウィルソン(AUS)がトライアルから勝ち上がってきたリーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)に敗退。終わってみればリーフは8ポイント台が2本のトータル16.07。ジュリアンは6ポイント台が2本の13.40と大差に...。

「ジュリアンを尊敬して育ってきた自分にとって彼に勝ったことは本当に大きなことだよ。彼には今年ワールドタイトルを獲って欲しいから勝ったことに唖然としているだけどね。まあ、彼はまだ出来ると思う。自分的には勝てて本当に興奮しているよ。メジャースポンサーを失ったばかりなので、ヒートで勝つことはQS出場の大きな資金になる。変なことに昨年メジャースポンサーが離れてから調子が良いんだ。この舞台に立ち、プロのコンテストを見ることが出来て嬉しい。自分が彼らを倒していくなんて最高の気分さ」

今シーズン、シリーズ化した第1戦目のエアリアルに特化したイベント、『Red Bull Airborne』ではファイナルに残り、イタロ・フェレイラ(BRA)に続く2位になったリーフ。
プレッシャーがないだけにあのエアーを武器に更に勝ち上がっていく可能性もありそう。
昨年のマイキーのように毎年オーストラリアレッグではワイルドカードが大暴れするので、他の選手にとってリーフは要注意人物。
R4ではグリフィン・コラピント(USA)との僅か0.03ポイント差のクロスゲームに勝ったルーキーのセス・モニーツ(HAW)と対戦。
面白い勝負になりそう。

その他にR4進出を決めたのは五十嵐カノア(JPN)、コナー・コフィン(USA)、コロへ・アンディーノ(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、オーウェン・ライト(AUS)、マイキー・ライト(AUS)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)

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レイキー・ピーターソン
PHOTO: © WSL/Miers

ウィメンズの『Boost Mobile Pro Gold Coast』もR3が終了してQFを戦うベスト8が決定。
ステファニー・ギルモア(AUS)、キャロライン・マークス(USA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、マリア・マニュエル(HAW)、セージ・エリクソン(USA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA)

ディフェンディングチャンピオンのレイキー・ピーターソン(USA)はリプレイスメントのセージ・エリクソン(USA)に敗退。
コートニー・コンローグ(USA)もここで姿を消すことに...。

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サリー・フィッツギボンズ
PHOTO: © WSL/Cestari

ネクストコールは現地時間4月6日の6時30分(日本時間の同日5時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると東南東ウネリが続き、新しい東ウネリにも反応する予想。
風は南〜南西、午後は南東〜東南東風に変わる予報。
予想では日曜日の午後に風が悪化するようなので、それまでにイベントは終了する可能性が高いでしょう。

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