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『Billabong Pipe Masters』開幕!ガブリエル&ジュリアンが勝ち上がる!

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PHOTO:© WSL/Cestari

現地時間12月13日、トリプルクラウン並びにCT最終戦『Billabong Pipe Masters』が開幕!
前日に行われたワイルドカードの2枠をかけたトライアル『Pipe Invitational』に引き続き、この日もトレードウィンドが強く、クリーンなバレルが皆無の難しいコンディションでしたが、すでに半分を消化してしまったウェイティングピリオドや今後の波予報などを考慮すると苦渋の決断。
それも自然を相手とするサーフィンコンテストの宿命、ワールドタイトルを獲得するためにはありとあらゆる条件で結果を積み重ねることが必要であり、その過酷なテストのようなコンテスト初日でした。

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PHOTO:© WSL/Sloane

最終戦までもつれ込んだタイトル争いはガブリエル・メディナ(BRA・写真下)が圧倒的に有利なポジションで、同率2位のジュリアン・ウィルソン(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)は少なくともファイナル進出がタイトルの条件。
3人ヒートのR1では3人の内、まずはフィリッペが最初に登場。ヒート前は円陣(写真上)まで組んで気合いを入れていたものの、ロースコア勝負の厳しいコンディションで敗退。敗者復活戦のR2行きを強いられた一方、次のヒートのジュリアンはまるでブラジルのビーチブレイクのようなバックドアで手堅くターンをして5.57をスコア。
ランキング25位とリクオリファイのラインを下回っているトーマス・ヘルメス(BRA)、直前に欠場を発表したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)のリプレイスメント、2019年のルーキーでもあるセス・モニーツ(HAW)を僅差で抑えてラウンドアップ。
ガブリエルに関してはこのヒートだけ波が良くなったと錯覚するようなライディングを披露。パイプラインでバレルとエアリアルをミックスさせて圧勝。
初日の3人を見る限り、ガブリエルが頭一つ抜けていた印象でした。

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PHOTO:© WSL/Sloane

「なるべく沢山の波に乗ろうとしたよ。次に進めて嬉しいね。今日の波は本当に難しい。今年は楽しかった。でも、浮き沈みがあり、能力が試されるようなシーズンだった。他の選手に比べて有利な状態でハワイに来れたことにストークしているけど、自分のことだけに集中しているのさ。タイトルを獲得するためにはファイナル進出が必要。集中して全てのヒートでベストを尽くすよ」

『Billabong Pipe Masters』では2014年、2015年と2度のファイナル進出、2015年にはブラジリアン初のトリプルクラウンも獲得しているガブリエル。
2014年以来、2度目のワールドタイトルに向けて大きく前進したと言えるでしょう。

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PHOTO:© WSL/Heff

タイトル争いの次の話題は怪我でシーズンを棒に振ったケリー・スレーター(USA・写真上)の復帰。
オープニングヒートでジョーディ・スミス(ZAF)、フレデリコ・モライス(PRT)と対戦したケリーはバックドアでレイトテイクオフからプルイン、ドギードアをこじ開けてこの日最初の8ポイントをスコア。
残念ながらバックアップを伸ばせずにジョーディに敗退したものの、『Billabong Pipe Masters』7度の最多優勝記録保持者としての貫禄を見せていました。

「ワールドタイトルが決まるこの舞台に立てることに興奮しているよ。間に入ってどうなるか見守りたい。あの3人の誰かとヒートを戦うかどうかはそれほど気にしていない。それよりもパイプラインを貸し切りでサーフィン出来るチャンスの方が自分にとっては重要さ。いつもは熾烈な波取り合戦があるからね」

11度もワールドタイトルを獲得しているケリー。その多くが『Billabong Pipe Masters』で決定していることもあり、ガブリエル、ジュリアン、フィリッペの今の状況が客観的に理解出来る一番の人間でもあります。

「彼らと対戦してみたいね。ガブリエルとは早いラウンドで当たり、重要な勝負になるかもしれない。他の選手とも対戦が実現する可能性がある。もしくは、ガブリエルが早いラウンドで負けず、自分がファイナルまで進んでジュリアンかフィリッペと戦うなんて面白そうだよね。恐らく、ジュリアンが一番プレッシャーを感じていると思う。フィリッペに関してはパイプラインで凄いパフォーマンスをしたことが無いし、期待されていないだろうね。ガブリエルはポイントとなる早いラウンドにプレッシャーを感じるだろうけど、リラックスしているようにも見える」

ケリーはR2でルーキーながらバリで優勝経験があるウィリアン・カルドソ(BRA)と対戦します。

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PHOTO:© WSL/Sloane

その他にR1を1位通過でラウンドアップを果たしたのはヤゴ・ドラ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)、マット・ウィルキンソン(AUS)、グリフィン・コラピント(USA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、コナー・コフィン(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、マイケル・ロドリゲス(BRA)
五十嵐カノア(JPN・写真上)はマイケル・フェブラリー(ZAF)に土壇場で逆転されてR2行き。

ネクストコールは現地時間12月14日の早朝7時30分(日本時間の15日午前2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると北西ウネリが強まるものの、トレードウィンドが強めに吹き続く見込み。

なお、今年も公式サイトでは日本語放送が楽しめます!
初日は脇田貴之、鈴木彩加、大橋海人の3名で進行。
期間中はケリーのようなビッグゲストが訪れる可能性もあるので、ぜひライブは日本語で!

【WSL Japan日本語ライブ中継ページ】

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『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

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