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トリプルクラウン第2戦『Vans World Cup』2日目 ビリー・ケンパーが勝ち上がる!

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PHOTO:© WSL/Heff

「Jaws」を舞台とした強烈な『Jaws Challenge』、美しいホノルアベイのウィメンズCT最終戦『Beachwaver Maui Pro』
マウイ島での夢のような2日間から一夜明け、現地時間11月28日にオアフ島・ノースショアのサンセットビーチでトリプルクラウン第2戦『Vans World Cup』が再開。
公式6-8ftレンジのオフショア、初日と同じようなパーフェクトコンディションでR2の全てのヒートが終了しました。

R2からはセカンドシードが登場。
2018年のクオリファイのラストチャンスとなった大原洋人は残念ながらハレイワに続いてファーストヒートで敗退...。
R1から勝ち上がってきた稲葉玲王(写真下)もオージーのソリ・ベイリーなどに抑えられて姿を消しています。

この日最初に注目されたのはR1で巨大なバレルをメイクしてパーフェクト10を出し、その後にマウイ島に戻って『Jaws Challenge』に参加。
3度目の優勝を決めたビリー・ケンパー(写真最上部)でした。
バレルこそなかったものの、ビッグターンでスコアを重ねてヴァスコ・リビイロ(PRT)と共にR3進出。

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PHOTO:© WSL/Heff

「怪我から復活後、ノースショアで初めてのヒートを戦い10ポイントを出したことが大きな自信になったよ。その勢いのまま’Jaws’に乗り込み、残りの人生に関わるようないくつかの波に乗り、優勝出来た感じがする。そして、ここにも同じ気持ちで同じ目標を持って戻ってきたんだ。一歩一歩確実にヒートを勝ち上がっていきたいね」

この4日間、ノースショアのアーリーシーズンでMVPを与えられるような活躍をしているビリーですが、ヒートを離れれば良き父であり、愛息子の前では全く違う表情を見せています。

「自分にとってコンテストは4日目。最高の気分さ。何かに専念して多くの仕事をこなす時、それは試練だけど今は全てが上手く回っている。本当に楽しんでいるんだ。子供と妻、友人、家族と楽しく過ごしている。感情の起伏が大きい日が続いているよ」

ビリーは年初のQS1,000『Sunset Open』で優勝。
彼の大きなサーフィンはサンセットビーチのようなオープンフェイスの波に映えるため、今イベントでも上位が期待されています。

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PHOTO:© WSL/Keoki

この日最大のバレルをメイクしたのはハワイアンのジョシュア・モニーツ(写真上)
序盤にアグレッシブなターンで6.33をマークしたジョシュア。ラインナップのアウトから割れるようなセットのタイミングを見極め、完璧なポジションからテイクオフ、バレルインにターンまで決めてパーフェクトに近い9.83を叩き出していました。

「自分がパドルアウトする前、オフショアが強まって珍しくバレルになったんだ。最初のセットは私達の目の前で規則的に入り、とても良さそうに見えて’次の波に乗ろう’と考えたのさ。ブレイクして完璧に少しダブルアップしてきた。波に合わせてパドルを遅らせてテイクオフ、バレルに入り、出てこれたんだ」

ハレイワの結果によって弟のセスのクオリファイが決まり、現在56位のジョシュア自身も今イベントで上位に入ればチャンスがあります。
もし、兄弟でCTを回ることになれば、ハワイアンではアンディ&ブルースのアイアンズ兄弟以来になります。

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PHOTO:© WSL/Keoki

ホノルアベイのウィメンズCT最終戦『Beachwaver Maui Pro』にワイルドカードで出場し、ステファニー・ギルモア(AUS)の7度目のタイトル獲得に大きく貢献したアラーナ・ブランチャード(HAW)のパートナー、ジャック・フリーストーン(AUS・写真上)もこの日目立っていた一人。
R2ではビッグターンで8.23のハイスコアを出してカルロス・ムニョス(CRI)と共にラウンドアップを決めています。

「彼女が世界最高の選手と戦う機会を得たことは素晴らしかったね。彼女は4〜5年前のCT時代に戻ったように落ち着いていた。自分にとっても本当に刺戟的だったよ。私達はとても幸せさ。彼女を誇りに思うよ」

2016年、2017年にCTを回ったジャック。
今シーズンは再びクオリファイを目指してQSを戦い、現在22位。
彼もまた今イベントで上位に入ればチャンスがあり、この日の結果で確実に夢の舞台への復帰に近づいています。

その他にR3進出を決めたのは、ジャック・ロビンソン(AUS)、マイケル・フェブラリー(ZAF)、アリッツ・アランブルー(ESP)、ラムジ・バークヒアム(MAR)、タナー・グダスカス(USA)、カイオ・イベリ(BRA)、アレホ・ムニーツ(BRA)など。

R3からはトップシードが登場。
五十嵐カノア(JPN)はH4でレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、ジャック・ロビンソン(AUS)などと対戦。
トリプルクラウンのリーダー、ジョエル・パーキンソン(AUS)はH3でセバスチャン・ズィーツ(HAW)などと対戦します。

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PHOTO:© WSL/Heff

現地時間11月29日はサイズダウンによりコンテストはオフ。
ネクストコールは現地時間11月30日の朝9時(日本時間の12月1日午前4時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によるとサイズダウンが進み、翌日の12月1日には新しい西北西ウネリが入る予想。

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

WSL公式サイト

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