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ウィメンズCT最終戦『Beachwaver Maui Pro』はカリッサ・ムーアが優勝!

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PHOTO:© WSL/Cestari

ヴィクトリアズ・シークレットのモデルもショーで使用するヘアアイロンブランド、「Beachwaver」が今年からメインスポンサーとなった今年のウィメンズCT最終戦『Beachwaver Maui Pro』

同じマウイ島の「Pe’ahi」、通称「Jaws」を舞台としたBWT(ビッグウェーブツアー)の『Jaws Challenge』も開催されるほどの今シーズン最大の北西ウネリでホノルアベイは過去最高のエピックコンディションに恵まれ、現地時間11月28日に終了。

前日にはステファニー・ギルモア(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)によるタイトル争いに決着がつき、ステファニーがレイン・ビーチェリーに並ぶ7度目を獲得。
SFは昨年このホノルアベイでファイナルを戦ったマリア・マニュエルと対戦。残念ながらSFでクロスゲームの末に敗れたものの、笑顔でシーズンを終えていました。

ファイナルはマリアとステファニーに続く2度のホノルアベイのタイトルを持つカリッサ・ムーア。
ハワイアン同士の戦いはスロースタート、ラスト10分になってやっと動き出し、マリアのビッグターンに対してバレルライドで答えたカリッサが8.67をスコア。
更に終了間際に入ったセットでパワフルなレイバックをミックスした素晴らしいパフォーマンスでイベント唯一の10ポイントを出し、15.00 vs 14.67でカリッサに軍配が上がりました。

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PHOTO:© WSL/Sloane

「最高ね。家族全員が揃う中、このパーフェクトな波。恐らく、人生で最高のコンテストの日だわ。シーズンをこんな感じで終えるのは本当に良いわね。今は人生の全てを愛している。サポートクルー、サーフィン、WSLに感謝しているわ。本当に最高の気分よ」

ファイナル終了直後、まだ感情的な時にロージー・ホッジのインタビューに答えたカリッサ。
今シーズンはタイトル争いにこそ絡めなかったものの、ケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」で初めて開催された『Surf Ranch Pro』でウィメンズのファイナルラウンドで唯一の9ポイント台を2回も続けて圧勝。
最終戦と合わせて2勝、ランキング3位でフィニッシュと終わってみればまずまずのシーズンに。

「夢だった10ポイントを出した時点で感情的になり、泣いてしまったの。この美しい波でサーフィンさせてくれたローカルには感謝しきれないほどよ。しばらくは勝利の余韻に浸りたい。この海での完璧なサーフィンに勝るものはない。’サーフランチ’は確かに素晴らしいけど、ここはもっと良かった。自分の愛していることを熱心にやっただけよ。来年が楽しみだし、ステファニーのタイトルには興奮している。このビッグイベントの後、みんな休暇を頂かないとね」

2019年からはCTだけではなく、ロングボード、ワールドジュニア、ビッグウェーブツアーで賞金がメンズと平等になるとのこと。
これは他のスポーツに先駆けたサーフィンならではの環境改善であり、サーファーとして誇るべきWSLの決断だと思います。

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PHOTO:© WSL/Sloane

2017年は怪我でシーズンを棒に振り、2018年も開幕戦で3位に入った後、不調が続いてリクオリファイも難しい位置にいたマリア(写真上)でしたが、今回の2位でランキング9位に入り、来年もCTに残ることが決定。
昨年もファイナルに残ったホノルアベイは出身と違う島(マリアはカウアイ島)ながら相性の良い場所でもあります。

「ステファニーとカリッサ、この世代で最高のサーファーの二人と同じ舞台に上がれたことは大変名誉よ。同じハワイでのイベント、カウアイから大好きな友人も来てくれたし、とても嬉しいわ。最高の気分ね。来年もツアーに参加出来るようになり、やる気が出たわ。沢山の計画もあるの。サリーにとっては厳しい一日だった。彼女は’アニマル’、怪我をしていてもサーフィンしたかったでしょうね。私達は来年を楽しみにしている。上手くいけば、一緒にワールドタイトルの会話に参加するかもね」

マリアのコメントの通り、前日にバレルライドで2度の9ポイントを出して優勝候補の筆頭だったサリー・フィッツギボンズ(AUS)がR3でバレルに入った時にサーフボードが折れるほどのヘビーなワイプアウト。肩を強打してしまい、マリアとのQFには出たものの、1本目のライドでパドルさえも難しい状態になり、2本目を乗れずに悔しくも敗退することに...。

最高の2日間だった今年のホノルアベイですが、その裏には危険が潜んでいるということ。
ランキング5位で来年もツアーに残るサリー、4月からの開幕戦までには復活することでしょう。

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(7度目のタイトルを獲得したステファニー)
PHOTO:© WSL/Cestari

これで2018年のウィメンズのCT、QSが全て終わり、怪我によるワイルドカードを除く2019年のメンバーが決定。
メイシー・キャラハン(AUS)、ブリッサ・ヘネシー(HAW)がルーキーとなる一方、セージ・エリクソン(USA)、キーリー・アンドリュー(AUS)は脱落することになります。

なお、メンズのCTは12月8日〜20日にパイプラインで最終戦『Billabong Pipe Masters』が開催。
ガブリエル・メディナ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)の3名によるタイトル争いに注目が集まっています。

『Beachwaver Maui Pro』結果
1位 カリッサ・ムーア(HAW)
2位 マリア・マニュエル(HAW)
3位 ステファニー・ギルモア(AUS)、コートニー・コンローグ(USA)
5位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ペイジ・ハレブ(NZ)

2018 Women’s Championship Tour
最終ランキング
1位 ステファニー・ギルモア(AUS) 62,515pt
2位 レイキー・ピーターソン(USA) 54,260pt
3位 カリッサ・ムーア(HAW) 51,150pt
4位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA) 46,430pt
5位 ジョアン・ディファイ(FRA) 41,555pt

WSL公式サイト

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