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CT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』開幕!

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PHOTO: © WSL/Masurel

フランス戦での結果によってガブリエル・メディナ(BRA)がトップに立ち、フィリッペ・トレド(BRA)が2位に転落。
ジュリアン・ウィルソン(AUS・写真最上部)が再び加わったワールドタイトルレース。
早ければガブリエルの2度目のタイトルが確定する可能性があるヨーロッパレッグのセカンドイベント、ポルトガル・ペニシェ「Supertubos」を舞台としたCT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』がウェイティングピリオド初日の現地時間10月16日に開幕!

公式6-8ftレンジの新しい西北西ウネリが入りながらも、まとまり無いコンディションから始まった初日。
オフショアで回復傾向となることを予想してコンテストディレクターの元CT選手、トラビス・ロギーはゴーサインを出し、いくつかのバレルはありましたが、本来の「Supertubos」らしい規則的で美しいシリンダーバレルは姿を現さず、難しい波での勝負を強いられていました。

初日はR1の全てのヒートに加え、R2のH6まで一気に進行。
R1ではガブリエル、ジュリアンが快勝した一方、フィリッペはR2行き。
フィリッペ(写真下)は次のR2で8.17のハイエストスコアをマークしてワイルドカードのサミュエル・プーポ(BRA)に圧勝したものの、フランス戦同様の流れに不安が残るところ...。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

「フランスから家族と一緒に2日間かけて運転してすぐに記者会見。次のコンテストが早過ぎて気持ちを切り替える時間が余りないように感じる。でも、快眠して今朝は早くからここに来たよ。とても難しいコンディションだったけど、それに挑戦するのも結構好きなんだ。いくつかのスコアを出せて嬉しいよ。ここでも引続き試される位置にある。昨日の波はフラットに近かったから、今朝波を見た時は興奮したね。自分を奮い立たせ戦いに出たのさ」

フランス戦ではライバルのガブリエルをSFで倒し、圧倒的な強さで今シーズン2勝目を決めてタイトルレースに返り咲いたジュリアン。
3人の中で最も早くヒートを戦い、見せつけるようにバックハンドでのロングバレルとクローズセクションへのリスキーな1ターンで7ポイント台を2本スコア。
コナー・オレアリー(AUS)、リプレイスメントのヴァスコ・リビイロ(PRT)を完全に抑えていました。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

フランス戦でのフィリッペの早期敗退と自身の3位という結果で今年初のカレントリーダー、イエロージャージを着用してヒートに挑んだガブリエル(写真上)はバックハンドでの際どいセクションでのターンとバレルで2つの6ポイントをスコア。
難しい波に手こずっていたパトリック・グダスカス(USA)、サミュエル・プーポ(BRA)を尻目に危なげない勝利。

「再びイエロージャージを着るのは良い気分だね。波は本当に難しいけど、ウネリはあるし、次に進めて嬉しいよ。ここのサポーターには愛を感じる。まるでホームでサーフィンしているみたい。ポルトガルに戻って来れて最高さ」

このポルトガルではガブリエルだけが優勝した場合にワールドタイトルを確定させるチャンスがあり、それを阻止するためにフィリッペは9位以上、ジュリアンは3位以上が必要。
ガブリエルが優勝を逃した場合、無条件でタイトルレースは最終戦のハワイに持ち越されます。

ちなみにポルトガルでは3名共に優勝経験があり、昨年はガブリエルとジュリアンがファイナルを戦い、後半に激しいエアー合戦となり、ガブが土壇場で逆転優勝。
フランス、ポルトガルと2連勝してヨーロッパレッグを完全制覇していました。

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PHOTO: © WSL/Masurel

その他、R1ではフランス戦にリプレイスメントで参加して快進撃を続け、見事ファイナル進出の2位になり、再びリプレイスメントでの参加資格を得たライアン・カリナン(AUS)を始め、ジョーディ・スミス(ZAF)、イタロ・フェレイラ(BRA)、トーマス・ヘルメス(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、コナー・コフィン(USA)、イアン・ゴウベイア(BRA)、ジェシー・メンデス(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)がラウンドアップ。

フランス戦ではR2敗退となった五十嵐カノア(JPN・写真上)もマット・ウィルキンソン(AUS)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)を相手に7ポイント台を2本スコアしてコンビネーションの圧勝。トータル14.77は初日のハイエストヒートスコア。昨年3位に入っているポルトガルとの相性は良さそうです。

6ヒート行われたR2ではフィリッペの他、オーウェン・ライト(AUS)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ウィリアン・カルドソ(BRA)、マイケル・ロドリゲス(BRA)が勝利。

なお、今イベントは「Rip Curl」がスポンサーということでMC席には今シーズンのベルズで引退したミック・ファニングがゲストで登場。
彼自身、この会場が正式にツアーに入る前の2009年の『Rip Curl Pro Search』の時に優勝、2014年に2度目の優勝経験があります。

熾烈なタイトルレースに関してミックは、「フランスでの結果の後、今日はそれほど重要ではないけど、流れはガブリエルとジュリアンにシフトしているように感じる。ジュリアンは現在’ゾーン’に入っているし、ガブリエルは本当にリラックスしている。ガブリエルは2連勝した後、フランスで3位に入り、大きな自信を得ているよ。彼らはこのようなコンディションに強い。多くの武器を持っているんだ」とコメント。

ガブリエルはチームメイト、ジュリアンは同じオージー同士であのシャークアタックで修羅場をくぐった者同士と多少のひいき目はあるにせよ、初日の二人の安定感は際立っていました。

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ネクストコールは現地時間10月17日の午前7時45分(日本時間の同日午後3時45分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると西北西ウネリはピークを過ぎるものの、十分なサイズが残る予想。
風はサイド〜オフショアからのスタート。
数日間はウネリが続く見込みなので、一気にイベントが進行する可能性もあります。

WSL公式サイト



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