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CT第5戦『Corona Bali Protected』 素晴らしいコンディションでウィメンズが開幕!

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PHOTO: © WSL/Sloane

メンズでは2013年以来、5年振り2度目、ウィメンズでは初の舞台となるバリ島「クラマス」でのCT第5戦『Corona Bali Protected』
コンテスト4日目はスタンバイしていたウィメンズが開幕。
前日よりサイズダウンした公式3-5ftレンジながらイベント期間中では最もクリーンで安定したコンディション。
クラマスらしいマシンブレイクが姿を現し、ハイレベルな戦いに。
後半は怪しい風が吹き込んだものの、R2まで一気に進行。
その後、今シーズン2度目となるスペシャルヒート『Corona​ Highline』が行われ、この日のスケジュールは終了しました。

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PHOTO: © WSL/Cestari

8ポイント台が5本。
9ポイント台が3本スコアされたR1。
ココ・ホー(HAW)を皮切りに今やウィメンズではスタンダードになっているバレルがいくつもメイクされていました。
その中でもH5に登場したシルヴァナ・リマ(BRA・写真最上部・上)は最もディープな位置に留まり、バレルを抜けた後のカービングも素晴らしく、9.13のハイエストスコア。
更にビッグターンの連続で8.60のバックアップスコアを重ね、決して内容が悪くなかったカリッサ・ムーア(HAW)、怪我からの復帰戦となったコートニー・コンローグ(USA)の存在感をなくすような大活躍。
二人をコンビネーションスコアに追い込んでの圧勝でした。

「H4が終わる3分前までのんびりリラックスしていたの。次は私の出番だわ!って焦った。私はH6だと勘違いしていたのよ。でも、幸運にもすぐに準備してアウトに出れたし、良い波に乗ってヒートを通過することが出来たわ。バリ島は大好き!ここにいることが幸せだし、次のヒートではもっと完璧な波でサーフィンしたい」

ツアー最年長33歳のシルヴァナですが、彼女のサーフィンはまだ進化中。
このままランキング10位に留まっているはずはないでしょう。

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PHOTO: © WSL/Cestari

7度目のワールドタイトル獲得に向けて最高のスタートとなった今シーズンのステファニー・ギルモア(AUS・写真上)もこの日の主役の一人。
ヒート中盤までじっくりと波を待ち、まるでホームのスナッパーロックスやキラの波に乗るように軽々とバレルをメイク。
カービングでのフィニッシュも彼女らしいスタイルで9.00。
セージ・エリクソン(USA)、ワイルドカードのキャロル・エンリケ(PRT)を完全に抑えてラウンドアップ。

「長い間、この場所でコンテスト中にバレルに入るのが夢だった。最高のイベントスタートになったわ。アウトに’プラスチックのストロー’が浮かんでいたので、ポケットに入れたの。友人と’ストローがいかに無駄’なのかについて語ることが多い。海や海岸でプラスチックのゴミが落ちていたら、それを拾って持ち帰るのが重要。これは大きな問題、私達(サーファー)は全力で海を守るべきよ」

くどいようですが、今イベントは直前にイベント名を『Corona Bali Pro』から『Corona Bali Protected』に変え、バリ島が抱えている大きな問題である’海洋プラスチック汚染’を世界中にアピールし、改善のための努力をしています。

詳細は以下で。

WSLが『Corona Bali Protected』にイベント名を変更した理由とは?

ステファニーのコメントにある通り、世の中には便利さを追求するあまり、無駄なプラスチックが溢れています。
それがキチンとリサイクルされれば良いのですが、現実はそうもいかず、バリ島の砂浜にはプラスチックゴミが沢山打ち上げられています。

その他にR1を通過したのはキャロライン・マークス(USA)、キーリー・アンドリュー(AUS)、マリア・マニュエル(HAW)

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PHOTO: © WSL/Sloane

敗者復活戦のR2ではセージ・エリクソン(USA)、タイラー・ライト(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA・写真上)、カリッサ・ムーア(HAW)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)と順当なメンバーがラウンドアップ。
コートニーは現在ランキング3位と絶好調のタティアナに抑えられてしまい、復帰初戦を最下位で終えることに...。

「今日のように波が完璧なマシンブレイクのような時はヒート戦略に集中することが必要。ブロンテのバックハンドは鋭い。だから、それを活かすようなセクションを持つ波に乗らせないようにプライオリティを有効活用しなければいけなかった。R3は3人ヒートなので難しいし、戦略も全く違う。落ち着いて次のヒートをどのように戦うのが最善か考えるわ」

ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)同様、ジャッジの基準が変わった今シーズン不調が続いているタイラー。
現在ランキング7位とキャリア最悪のシーズンを送っていますが、クラマスとの相性は良さそうなので、壁になっているQFを突破する可能性も十分にあるでしょう。

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PHOTO: © WSL/Cestari

この日の締めくくりとして行われたスペシャルヒート『Corona​ Highline』
今回の参加者はセージ・エリクソン(USA・写真上)、イタロ・フェレイラ(BRA)、マット・ウィルキンソン(AUS)、ココ・ホー(HAW)の4名。
4名が使用したサーフボードは前回のベルズで使用されたレトロツインフィンと変わり、シングルフィン。
それもシェイパーはロブ・マチャド。
リサイクル可能な素材で、チリの漁網からリサイクルされたフィン、プラスチックからリサイクルされたコンテストジャージを着用。

この模様はWSLの公式Facebookのみで配信され、コメンテーターにはロブ・マチャドも加わる豪華さ。
リアルタイムで選手のパフォーマンスを見てファンが投票を行い、最も票を獲得したのはセージでした。



ネクストコールは現地時間5月31日朝6時15分(日本時間の同日7時15分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しい南西〜南南西ウネリが入る予報。
早朝のみオフショアで、今日よりも風が入るタイミングは早くなる見込み。

WSL公式サイト

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