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■良い波を見つけよう!
今回は、サーフィンのレベルアップに欠かせない、「良い波」の見つけ方をレクチャー。一言に波と言っても種類はたくさんある。良い波を見つけるための知識を身につけて、よりサーフィンを楽しもう。また、波の種類に関する詳細は『Basic Surfing』を参照して、波の状態の表現方法と特徴を覚えておこう。

■良い波とは
「今日は波が良かった」「あそこは最近ずっと波が悪い」など、サーファーにとって波のコンディションは最大の関心事だ。それはもちろん、波によってその日の波乗りをどれだけ楽しめるかが決まってくるからである。では、良い波を見極めるには、どういう要素が大切かを知っておこう。

まず最初に、なるべく沖の方で波がブレイクしているかどうかを判断したい。いくら波の形やフェイスの状態が綺麗でも、岸のすぐ近くでしかブレイクしていない場合、それだけ乗れる距離も短いということになる。理想と言えるのはなるべく遠く(沖)から、ずっと同じ形、同じペースで岸近くまでショルダーが続く波である。

良い波が割れる条件としては、低気圧などでしっかりとしたうねりが発生していることはもちろん、さらにそのうねりの向きが岸に対して真っすぐに入ってきているかどうかが問題だ。風がそれほど強く無いにも関らず、波が横にねじれて入ってくる様に見える場合は、うねり自体の向きが合っていない事が考えられる。

また、風向き、強さはコンディションをコントロールする大きな要素だ。基本的に風は弱いオフショアか無風が良いとされている。そのため比較的風が弱い朝一や夕方などが狙い目となってくるのだ。

■地形、潮周りを見極める
次に、地形の善し悪しも肝心だ。もし海底がリーフなど、地形が一定の場合はブレイクの状態が整いやすく、うねりや風向きなどの条件が揃えば一定のリズムで波が割れるため、ロングライディングをしやすい。

対照的にビーチブレイクの場合は、海底は軽い砂なので地形が変わりやすく、頻繁に深さが変わる可能性が高い。海底の砂が移動すると、深い場所と浅い場所が交互にできることになり、深くなっている場所で急に波が厚くなってしまうなど、ブレイクのリズムが一定では無くなる。

これとは反対に、岸から沖まで均一に砂が溜まっている場合は、均等のリズムで波が割れるため乗りやすく、「いい波」と感じるはずだ。

これに加えて、潮の干満がブレイク・コンディションにも影響してくる。基本的に波が干いている状態から満ち潮に向かうときは、水の量が増すのと同時に波のサイズがアップする可能性が高い。基本的に潮が上げ過ぎてしまうと波が割れづらくなり、潮が干き過ぎてしまってもサイズダウンしてしまう。

波はこういった様々な条件によってコンディションが変化する。風向や風力だけでなく、うねりの向きや地形の善し悪しなどといった複合的な要素から、本当に「良い波」かどうかが見極めよう。良い波を当てるには、自分の都合では無く、自然のリズムを優先することが大切なのだ。

2006-11-24 17:55:21