TOP
★台風
台風日本のはるか南海上で発生した熱帯低気圧が更に発達し台風となる。日本近海の海水温が低いと途中で勢力が衰えてしまい消滅するケースもあるが、進路上の海水温が高いと台風は発達しながら北上する。特に7〜9月頃は日本近海の海水温が高いために台風は勢力をあげ、日本の南岸沿いに「台風スウェル」と呼ばれる波長の長いパワフルなウネリを届ける。日本に台風からのスウェルが届くタイミングは、台風の勢力・進行方向・速度・位置する経度、及び日本付近の天気図によって大きく異なるが、一般的に台風が北緯20°線に到達した時とされている。そして日本に影響を及ぼす台風は春から秋にかけて赤道付近の熱帯収束帯で発生する場合が多い。熱帯地方には偏東風または赤道貿易風と呼ばれる東風が吹いており、台風はまずこの偏東風に乗って西寄りへと移動する。その後、台風の自転の関係から北へと進路を変え、さらに台風が日本列島周辺の上空に吹く偏西風の影響下に入ると、徐々に東寄りに進路を変えながら、最終的に北東方向に抜けていく。しかし、台風に東よりの進路を取らせる偏西風の強さや位置、そして台風の進路を妨げる高気圧の位置や勢力により、台風のとる進路は大きく変化する。さらに、前線の有無や潮流、潮の干満などもウネリの到達するタイミングに大きな影響を与える。特に日本近海では、台風の大きさや強さ、進行速度など刻々と状況が変化するので、台風情報からは目が離せなくなる。
(注意)台風スウェルの特徴の1つとして挙げられるのが、「おばけセット」「クリーンナップセット」と呼ばれる時折入ってくる大きなウネリである。はるか遠くの外洋から届く台風スウェルはセット間隔が長く、一見フラットに見えたりファンウェイブコンディションに見えるポイントでも本来の台風スウェル自体が入ってくれば同じ海とは思えないほど様変わりすることがある。台風スウェルは、周期的にその時のアベレージサイズより1〜2サイズアップのビッグウエイブがもたらすことが多々あるので、海に入る前のポイントチェック時には通常よりも時間をかけ、たまのセットを見逃さないような念入りなチェックが必要である。また、台風接近時のサイズアップによる強力なカレントや強いオフショアによるサーファーの漂流事故が毎年多発しており、初・中級者は自分のレベルをよく把握し、自分のレベルを超えた海には入らない勇気を持ってもらいたい。

<<前へ