『Corona Open J-Bay』3日目 ケリーが骨折！？

PHOTO: © WSL/Tostee

素晴らしい予報に恵まれている今年の「J-bay」でのCT第6戦『Corona Open J-Bay』
R2の2ヒートだけ行われた翌日、現地時間7月17日に新しい南西〜南南西ウネリが入ったパーフェクトなコンディションでR2の残りヒートを消化。
今イベント初のパーフェクト10をマークしたフィリッペ・トレド(BRA・写真最上部)、ルーキーの活躍、あまりの波の良さに隣のピークまで乗ってしまい、ボディーボーダーにドロップインされたコロヘ・アンディーノ(USA)、そして、フリーサーフィン中に右足の中指と薬指を骨折してしまったケリー・スレーター(USA)と多くのトピックスがあったこの日。

まず、ケリーの容態をお伝えすると朝のフリーサーフィンでバレルに入った時にサーフボードが足の甲にヒット。レントゲン写真をポストした本人のInstagramによると完璧に折れており、ハンマーで叩かれたような痛みがあったとか...。
ビーチに上がってからも自力で歩くことは出来ず、氷で足を冷やし、そのまま病院へ。
すぐにアメリカに帰国して手術が必要なほどで、約1ヶ月後のタヒチ戦の復活も難しそうな重傷です。

画期的なウェーブプールの完成、アパレルやサーフボードブランドの経営などビジネス的には好調のケリーですが、シーズン前に公言していた12度目のワールドタイトル獲得は遠く、それに追い討ちをかけるような今回の怪我。
R1では好調だっただけに残念でなりません。
’Sometimes a bad thing is a good thing’とポジティブな言葉があったのが救いでしょう。


PHOTO: © WSL/Sherman

コンテストに話を戻すとフィリッペのヒートはほぼパーフェクトで間違いなくこの日のハイライト。
ブラジル戦でのペナルティでフィジー戦を欠場した彼は髪の毛を染めて髭を蓄え、イメージチェンジ。今シーズン取り組んでいるレールサーフィンがここ「J-bay」の美しいオープンキャンパスで開花。巨大なスプレーを上げてのビッグマニューバーにバレルで9.63。更にディープなバレルをメイクして10ポイント。
トータル19.63で対戦相手の五十嵐カノア(USA)を圧倒。カノアも後半に綺麗なバレルに包まれますが、7ポイント止まり...。
爆発したフィリッペの前に手も足も出ない状態でした。

「パーフェクトな’J-Bay’の波で復活出来て最高だよ。ここでは楽しむだけさ。私達のヒートはノンストップに凄い良い波が入っていた。気分良く興奮しながら戦い、良いショーを披露することが出来たね」

フィリッペのR3の相手はケリーだったため、不戦勝でR4進出が決定。
’ついている人はどこまでもついている’
フィリッペにとって今年の「J-bay」は良い流れに乗っていると言えそうです。


PHOTO: © WSL/Sherman

R1ではベテラン勢の強さが際立ち、苦戦を強いられていたルーキーでしたが、R2ではコナー・オレアリー(AUS・写真上)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、エゼキエル・ラウ(HAW)、フレデリコ・モライス(PRT)がスコアを伸ばしてラウンドアップ。

フィジー戦ではルーキーにして初のファイナル進出、ランキングでも7位と大活躍のコナーは今回もルーク・イーガンのコーチの元で仕事をこなし、ミゲル・プーポ(BRA)とのバックハンド対決、僅か0.30のクロスゲームを制していました。

「勝ててストークしている。フィジーでファイナルに進めたことがこのイベントを含めた残りシーズンの大きな自信になっているんだ。結果はまだこれからだけどね。南アフリカは自分のホームに近い感じがする。とても美しいこの場所で快適に過ごしているよ」

グーフィーフッターには難しいとされている「J-bay」の波ですが、今年はコナーを始め、7名がR3進出を決めています。

なお、今イベントではモノクロのポートレートでお馴染みのスティーブ・シャーマンが公式フォトグラファーを務めており、普段のコンテストとは違う一面の選手の姿が見ることが出来ます。
興味がある方はWSL公式サイトをチェックしてみてください。


PHOTO: © WSL/Sherman

ネクストコールは現地時間7月18日の朝7時15分(日本時間同日午後2時15分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西〜南南西ウネリが更に強まる予報。
ライブ中継は公式サイト、もしくはスマホやタブレットの公式アプリから楽しめます。

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