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『Australian Open of Surfing』終了!大原洋人は3位!


© Owenphoto

1月からスタートしたQSのオーストラリアレッグを締めくくるビッグイベントQS6,000『Australian Open of Surfing』がシドニー北部のマンリーで2月27日〜3月5日に開催。
サーフィンをベースにスケートボード、BMX、ライブ、アートを融合させ、MCやインタビュアーにはジョー・ターペル、ローカルヒーローのリッチ・ラベット、ロブ・ベイン、レイン・ビーチェリー、元CT選手のジョン・シモオカなど豪華な陣営を揃え、本場カリフォルニア・ハンティントンビーチに迫る集客力で今年も大いに盛り上がっていました。

イベント前半は風の影響が入った難しいコンディションの日が多く、五十嵐カノアを始め、多くのCT選手やニューキャッスルのQS6,000『Maitland and Port Stephens Toyota Pro』で優勝したヤゴ・ドラ(BRA)などが早いラウンドで敗退する番狂わせも続出...。
その一方、2015年に『US Open of Surfing』を制して一躍時の人となった大原洋人(写真下)がホームの千葉と似ているこの舞台で快進撃を続け、R2では昨年リクオリファイを逃したものの、2013年から4年ツアーを回ったナット・ヤング(USA)を抑えてトップ通過。
R3ではCTルーキーのレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)を抑え、アダム・メリング(AUS)と共にラウンドアップ。


3人ヒートに変わったR4ではナットと再対戦、ナットを2位に従え、ライアン・カリナン(AUS)を抑えて再びトップ通過を果たします。
R5からはマンオンマン。2015年の『MURASAKI SHONAN OPEN』で大橋海人を倒して優勝したブラジリアンのルーエル・フェリーペと対戦し、素晴らしいバックハンドのサーフィンを披露して9.83のイベント2番目のハイスコアをマークして快勝。


PHOTO:© WSL/Smith

そして、迎えたファイナルデイ。前日の強い風とウネリが南西風によってまとまり、公式2-3fレンジのクリーンなグッドコンディション。
ナットと3度目の対戦になったQFでは一本目にライトの波でファーストターンから派手なレイバック、リップと繋げて8.00。すぐにレフトで6.17のバックアップを重ねると更に大きめのレフトのセットで8.77。トータル16.77でナットをコンビネーションに追い込んで圧勝。

続くSFではニューキャッスルで2位に入るなど好調なブラジリアンのグーフィーフッター、ジェシー・メンデスと対戦。
序盤からクロスゲーム。大原洋人が僅かにリードしていた後半にジェシーがハイラインから高さのあるフルローテーションエアーで8.00をスコアして逆転。
ニード6.57のシチュエーションでセットが止んでしまい、タイムアウト...。

ファイナル進出は逃しましたが、3位で3,550ポイントを稼ぎ、QSランキングを22位から一気に4位までアップさせ、クオリファイ圏内に入ってきました。



5戦出場したオーストラリアレッグを振り返ると最初の2戦、1,000は33位と17位。
ブーメランビーチでの1,000『Komunity Project Great Lakes Pro』で5位。ニューキャッスルの6,000では17位、そして今回の3位と右肩上がりの成績で過去最高のシーズンスタートを切っています。
次のQSのビッグイベントはホームの志田下で開催される6,000『Ichinomiya Chiba Open』なので、この勢いが持続する可能性も高そう。


© Owenphoto

イベントの方はジェシー(写真上)がファイナルで今イベントのナンバー1シードで唯一のパーフェクト10をメイクしているジュリアン・ウィルソン(AUS)と対戦。
序盤からジュリアンが8.37、9.33とハイスコアを重ねて圧倒しますが、残り数分でジェシーは長いレフトの波をキャッチ。
スタイリッシュなターンで9.40をマークして土壇場で逆転に成功。
2戦続けての2位を免れ、昨年のポルトガルでのQS10,000以来の優勝を決めました。

「優勝出来て本当に嬉しいよ。ジュリアンとのファイナルは最高だったさ。自分はベストを尽くすだけだった。オーストラリアではQF以上の結果を残していなかったから、2戦続けてファイナル進出は素晴らしい。過去にQSで優勝しながらもクオリファイは逃していた。シーズンの前半に1位と2位になれて最高の気分だし、今年はCTという夢の実現を成し遂げることが出来るか楽しみさ」

2014年にはブラジリアンのエイドリアーノ・デ・スーザが制したこともある今イベント。
マンリーには留学しているブラジリアンも多く、ジェシーの優勝が決まった後のビーチは大騒ぎでした。
賑やかなビーチ凱旋の後は彼女のタティアナ・ウェストン・ウェブにご褒美のキスとハグを交わし、ご満悦だった様子。
オーストラリアレッグの終盤で2位と優勝を重ねたジェシーはQSのカレントリーダーの座も手に入れています。


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同時開催のウィメンズQS6,000『Girls Make Your Move Women’s Pro』はCT選手がファイナルデイの大半を占め、昨年のファイナリスト、マリア・マニュエル(HAW・写真上)とニューキャッスルでQS初優勝を決めたばかりのジョアン・ディファイ(FRA)がファイナルへ。

ジョアンが主導権を握っていた前半、マリアは波を探し回るものの、スコアは延びず...。
しかし、後半にライトの波で8.57を重ねるとすぐに9.30を重ね、ジョアンをニード9.54の厳しいシチュエーションに追い込んで優勝。
昨年は2位、今年は優勝と今イベントとの相性の良さを示していました。

「今回は引き立て役に回らずに済んで嬉しいわ。前回2位だったイベントは大きなプレッシャーになると思うけど、それを解消するためにリラックスしたアプローチで挑み、功を奏したみたい。CT選手とのヒートはとても楽しかったし、スナッパーロックスでの開幕戦に興奮したわ」

今年でワールドツアー6年目を迎えるカウアイ島出身のマリアはサーフィンの実力はもちろん、そのエキゾチックな美貌から憧れの存在であり、会場では常にサインを求めるファンに囲まれていました。

QSのオーストラリアレッグが終わり、次はいよいよCT開幕戦。
今年はメインスポンサーだった「Samsung」が撤退し、運営に関して不透明な部分がありますが、選手達は最高のパフォーマンスを披露してくれるでしょう。
ゴールドコーストのスナッパーロックスを舞台とした『Quiksilver Pro Gold Coast』&『Roxy Pro Gold Coast』は3月14日〜25日に行われます。

『Australian Open of Surfing』結果
1位 ジェシー・メンデス(BRA)
2位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
3位 アレックス・リベイロ(BRA)、大原洋人(JPN)
5位 マルコ・フィルナンデス(BRA)、ミッチ・クルーズ(AUS)、ナット・ヤング(USA)、ヨーガン・クウジネット(FRA)

『Girls Make Your Move Women’s Pro』
1位 マリア・マニュエル(HAW)
2位 ジョアン・ディファイ(FRA)
3位 タイラー・ライト(AUS)、ポーリン・アドゥ(FRA)
5位 フィリッパ・アンダーソン(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、キーリー・アンドリュー(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)

WSL公式サイト

『Australian Open of Surfing』公式サイト

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