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『Hawaiian Pro』ジョン・ジョンが優勝してトリプルクラウンをリードする!


PHOTO: © WSL/Heff

最終戦を待たずにジョン・ジョン・フローレンスがハワイアンとして4人目のワールドタイトルを獲得した今シーズン。

次の注目はハレイワ、サンセット、パイプラインの3戦で争われるトリプルクラウンの栄冠を誰が手に入れるか?
今年はジョン・ジョンに加え、ケリー・スレーターが4年振りにハレイワでの『Hawaiian Pro』に参加。1998年以来、3度目のトリプルクラウンも視野に入れながら、本命であるパイプマスターズの座を狙っていると公言。

また、ハレイワ、サンセットはQSのハイグレード10,000のため、クオリファイを目指す選手にとっては正念場でもあります。

『Hawaiian Pro』開催前のトップ10(クオリファイ圏内)は、五十嵐カノア、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、コナー・オレアリー(AUS)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、イーサン・ユーイング(AUS)、イアン・ゴウベイア(BRA)、ビノ・ロペス(BRA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ライアン・カリナン(AUS)、ジェシー・メンデス(BRA)
CTの選手は除外されるため、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、エゼキエル・ラウ(HAW)、エヴァン・ゲイセルマン(USA)までが圏内となりますが、この2戦の結果次第では更に下位の選手にもチャンスがあり、ランキングが大きく入れ替わる可能性も十分にあります。

現地時間11月12日に開幕した『Hawaiian Pro』は断続的に冬のノーススウェルが入り、コンディションが良かった4日間で全てのスケジュールが終了。


PHOTO:© WSL/Cestari

日本人選手では新井洋人、大原洋人、村上舜の3名が参加。
ファーストヒートのR2は通過したものの、トップシードが登場したR3で全て敗退。

昨年の最終戦のパイプライン、ヒート中に骨盤2カ所を骨折して病院送りになり、長いリハビリを強いられてシーズンを棒に振ったオージーのビード・ダービッジ(写真上)も復帰後の最初のヒートを勝利で飾れず、R3で姿を消していましたが、スタイリッシュなライディングは健在で、ファンを安心させていました。

ファイナルデイは現地時間11月18日、パイプラインがセカンドリーフから割れるような北〜北西ウネリが入り、トレードウィンドも強まる一方。
ノースショアらしいパワフルなブレイクとなったハレイワで最後に笑ったのはジョン・ジョンでした!

「人生で最高の一年であることは間違いないね。ホームに戻り、家族と友人で過ごせるのは本当に嬉しいよ。今の自分は母親と兄弟の支えのおかげさ。そして、隣人のジョンソンファミリー、パイゼル(シェイパー)の大きな助けもあった。今日ここで応援してくれたみんなや、いつも素晴らしい仕事をして助けてくれるセキュリティのチーム、ウォーターパトロール、WSLにも感謝したい。この優勝は本当に嬉しいよ」


PHOTO: © WSL/Heff

ワールドタイトルの他、6シーズンぶりに開催された『The Quiksilver In Memory of Eddie Aikau』での優勝。
これでトリプルクラウンまで獲得すればケリーやアンディさえ成し遂げることが出来なかった完全制覇を達成することになります。
パイプラインでのアドバンテージを持っているジョン・ジョンにとってハレイワでの優勝はトリプルクラウン獲得に大きく近づいたことを意味し、次のサンセットで良い結果を残せなくても可能性は高いと言えるでしょう。

「ワールドタイトルはもちろん、パイプラインもトリプルクラウンも全て勝ち取りたい。本当に良いコンペティターになるため。それが今の目標さ。自分自身や、コンペティションについて学ぶことがまだまだ沢山ある。だから、来年も楽しみなんだ」


PHOTO:© WSL/Cestari

ファイナルではスロースタートだったジョン・ジョン。
序盤はフレデリコ・モライス(PRT)、マーク・ラコマー(FRA)が8ポイント台をスコアしてリードしていました。
中盤、ジョン・ジョンはフロントサイドでパワフルでスタイリッシュなマニューバー、8.83をスコアして3位から一気にトップに立ちましたが、後半にはフレデリコが7.93を返してトータルスコアでジョン・ジョンと並びます。
この時点でハイスコアが勝るジョン・ジョンがリード、フレデリコはニード7.34のシチュエーションで素晴らしいライディングを2本続けて披露。一本目は7.33と僅かに足らず、最後の波は優勝を左右するだけでにジャッジにも時間がかかり、ホーンが鳴ってからしばらくしてから出たスコアはまたしても7.33...。
僅か0.01ポイント差で逆転には及ばず、ジョン・ジョンのハレイワでの優勝が決まり、ビーチ凱旋をして表彰台へ。

「クレージーだったね。フレディー(モライス)は2本も乗って、共に僅差だった。あんなの初めてさ。ストークしているよ。何かを乗り越えた感じ。ビーチにいて何が起こったか分からなかったし、自分が優勝したことが信じられなかったね。今回はホームに戻って、ただハレイワで楽しむつもりだったのに、優勝なんて最高さ」

ちなみにジョン・ジョンはハレイワで優勝するのは初めて。
トリプルクラウンの方は2011年、2013年と2度も獲得しています。

今回の結果によって冒頭でお伝えしたQSランキングにも変化があり、フレデリコが一気に18位もランキングを上げてクオリファイ圏内の10位に!
カレントリーダーはSF進出を果たしたコナーです。

トリプルクラウンの第2戦は『Vans World Cup』
サンセットビーチに舞台を移動して11月24日〜12月6日に開催されます。

『Hawaiian Pro』結果
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
2位 フレデリコ・モライス(PRT)
3位 マーク・ラコマー(FRA)
4位 エイドリアン・バッカン(AUS)

WSL公式サイト

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

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