CT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』QFはバレル合戦! | サーフィンニュース BCM | コンテスト

TOPNEWS > コンテスト
NEWS / BCMサーフィンニュース

コンテスト

CT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』QFはバレル合戦!


PHOTO:© WSL/Cestari

現地時間10月24日、ポルトガル・ペニシェで開催中のCT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』は一日のレイデイを経て再開。
前日の南西よりの風がおさまり、サブ会場の「Pico do Fabril」からメイン会場の「Supertubos」に戻ったこの日。
朝はウネリがまとまりなく、オンホールド。お昼前にR5のH2から再開した後もコンディションは今ひとつでロースコア勝負。
再びオンホールドとなり、最終コールでQFから再開。午前と比べると明らかに波は良くなり、「Supertubos」らしいバレル合戦でSFを戦う4名が決定しました!

注目のタイトル争いは、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ジョーディ・スミス(ZAF)共にQFを勝ち上がり、SF進出を決めたため、SFでジョン・ジョンが勝ち上がり、ジョーディが敗退した場合、最終戦を待たずにジョン・ジョンの初のワールドタイトルが確定。
両者共にファイナル進出を果たした場合でも、ジョン・ジョンが優勝すれば決まることになります。


PHOTO:© WSL/Poullenot

QFでの両者を見ると全くの互角。
イベント初のパーフェクト10をメイクしたジョーディ(写真最上部・上)に対してジョン・ジョンのバレルのスキルも揺るぎなく、ファイナルデイがバレル勝負ならば、面白い戦いが期待出来そうです。

QFの最終ヒート、シーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)を敗ったジョーディは、10ポイントの波の感想を聞かれ、「あれは凄い良い波だったね。他にもチャンスはあった。あの波の前に乗ったレフト、他にもライトの波でバレルに入ったけど、出口が見つけられなかったのさ。今日の波の感じだと遅かれ早かれ、バレルのドアは開くと思ったよ。あんな長いバレルは今回の滞在で初めて。コンテストで、それもスコアが必要な時にあんな良い波に乗れて最高だね」とコメント。

シーバスの二つのバレルから始まったこのカード。
ジョーディはスロースタートでしたが、中盤にシーバスより大きなライトの波でバレルイン、ドギードアをこじ開けて7.40をスコア。
まだシーバスがリードを握っていた後半、ニード6.17のシチュエーションでライトの波にレイトテイクオフしたジョーディはバレルにプルイン、完全に姿を消してから潰される間際にメイク。
バレルから出た後は放心状態、その後に天を仰ぎ、ホワイトウォーターに揉まれながらシャカサインを連発して喜びを表現していました


PHOTO:© WSL/Poullenot

早ければあと1ヒートの勝利に迫ったジョン・ジョン(写真上)のタイトル。
ジュリアン・ウィルソン(AUS)とのQF、H2では序盤からバレル狙いで次々とテイクオフを繰り返し、最初のハイスコアはバックドアのようなライトの波で9.30。すぐに同じピークで7.60を重ね、トータル16.90。
ジュリアンもライトの波で二つのバレルをメイクしましたが、ジョン・ジョンと比べるとポジションは浅く、スコアも伸びず...。

「今朝はまだ薄暗い内からコナー(コフィン)と海に入ったんだけど、まだ荒れていてウネリはまとまっていなかった。大きなクローズアウト(ダンパー)のセットの合間に数本のファンウェーブがある程度だったよ。コンテストもオンホールドが続き、一日が終わりかけた時、最後のコールで波が良くなり、凄い楽しいピークが現れたんだ。こんな波の時はフリーサーフィンのように波に乗りまくるべき。それが例え小さく見えても実際に乗ってみると大きかったりするんだよ」

大好物のバレルの前に緊張もほぐれた様子でインタビューに応えていたジョン・ジョン。
これでまたタイトルが一歩近づきました。


PHOTO:© WSL/Cestari

ジョン・ジョン、ジョーディの他にSF進出を決めたのは、コロヘ・アンディーノ(USA)とルーキーのコナー・コフィン(USA・写真上)
タイトル争いにも絡んでいたコロヘは今シーズン3度目のSF進出ですが、コナーはマーガレットリバーでのQF進出5位が最高位のため、SFは初。
ランキング24位とリクオリファイのギリギリライン。一つでも多くのヒートを勝ちたいところでしょう。

QF終了後のインタビューでは、「ポルトガルは大好き。昨年のQSで良い結果を残してクオリファイにも大きな影響を与えたこの場所は自分にとって特別なんだ。セミファイナルに残れたのはとても嬉しいし、楽しみだよ」とコメント。

ライトのバレルがメインとなったこの日。バックハンドで手こずっていたミゲル・プーポ(BRA)を相手にフロントサイドでクリーンなバレルをメイクしていたコナー。
4名のレギュラーフッターが残ったSFの組み合わせはジョン・ジョン vs コロヘ。ジョーディ vs コナーです。


PHOTO:© WSL/Poullenot

ネクストコールは現地時間10月25日の午前8時(日本時間の同日午後4時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西よりの風波、低気圧からの北西〜西北西ウネリは弱まる傾向。
朝は南東風が強く、午後は南〜南南東風にシフトしながら弱まる予報。
翌日以降は更にサイズダウンが進む予想のため、残り3ヒートはこの日に行う可能性が高そうです。

WSL公式サイト

BCM の Facebook に「いいね!」をしよう

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。