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CT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』 ジョン・ジョン&ジョーディがQFへ!


PHOTO:© WSL/Poullenot

現地時間10月22日、ポルトガル・ペニシェで開催中のCT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』は19ヒートのマラソンデイとなった前日と一転して5ヒートのみ進行。
サブ会場の「Pico do Fabril」で潮が上げている朝にR4の4ヒートとR5の1ヒートが行われ、QFを戦う8名の内、5名が決定しました。

前日のR3ではジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)、ジョーディ・スミス(ZAF)がラウンドアップを決めた一方、ガブリエル・メディナ(BRA)が敗退。
この日行われたR4でもジョン・ジョン、ジョーディは勝ち上がり、QF進出。
ジョン・ジョンがポルトガルでワールドタイトルを獲得する条件は自身の優勝、もしくは2位の場合でもジョーディが優勝しなければOKという計算です。
最終戦のハワイに持ち越されたとしても有利なのはジョン・ジョンですが、初めてのタイトルだけにそのプレッシャーは相当なものと予想されます。

エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)とのR4でジョン・ジョンはフランス戦でも見せたような彼にしか見つけられないディープなバレルをメイクして8.50。
後半にはビッグマニューバーで7.83をマークして二人をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝。

「バレルになった波は、プライオリティを持っていたエイドリアーノの出方を見ながらパドリングをしたんだ。彼がその波に乗りそうだったけど、念のために乗れる位置に移動。ラッキーにも彼は乗れず、自分に回ってきたのさ。タイミング的に完璧だったね。薄暗い内に波を見た時はサイズが上がり過ぎてクローズアウト(ダンパー)していたけど、明るくなったら完璧なレフトが割れていたんだ。ここは素晴らしい地形。潮が引いてもこの波が維持してくれることを願うよ」

緊迫したタイトルレースについてマイクを向けられると、「ここではただ楽しんでやっている。でも、フランスにしても、その前のローワーズにしても凄いナーバスなのは確かさ。昨日、ガブリエルが負けて、自分のやることは出来るだけ多くのヒートを勝ち上がること。そして、優勝出来れば素晴らしいね」とジョン・ジョンは話していました。


PHOTO:© WSL/Poullenot


PHOTO:© WSL/Cestari

R3でガブリエルが敗退した時点でポルトガルでのジョン・ジョンのタイトル獲得を阻止出来る唯一の選手となったジョーディ(写真上)は、コナー・コフィン(USA)、スチュアート・ケネディー(AUS)とR4の最終ヒートで対戦。
コナーのリードで始まり、バレルをメイクしたスチュアートが2位につけて進行。
ジョーディは僅か1本しか乗れず、3位に追い込まれていましたが、ラスト3分を切ってからニード5.04のシチュエーションでバックハンドのビッグターンをメイク。
会心のパフォーマンスにフィニッシュを決めた後はビーチに向かってシャカサインを連発して興奮。このライディングに8.83がコールされて逆転が決まるとジョーディは満面の笑顔でMCを笑わせていました。

「コンテストで戦う時、やるべきことはいつも同じさ。朝一にサーフィンして平穏を保ってからコンテストジャージを着る。今朝は僅か1本しか乗れなかったけど、それが最高だったんだ。ヒートで乗った2本も良かったね。2回海に入って3本しか乗っていないけど...。今朝は興奮するような波だった。ここはハイタイドがベターで乗りやすいんだ。すでに潮が引き始め、巨大な’リップボウル’になり初めている。ソリッドな6ftのセットも入っていたよ。最後の波はプライオテリィもなかったのに乗れてラッキーだったね」

今シーズンはタイトルレースに絡んでいる選手全てに成績のアップダウンがあり、ジョーディ自身も開幕戦は最下位からスタート。
その後のオーストラリアレッグは2位、9位と上手くやったものの、ブラジル、フィジーは13位。J-Bayから再び追い上げを始め、トラッセルズの優勝でタイトルレースに加わったのでした。

「これでQFに進める。つまり、優勝のチャンスが少し広がったね」

フランスで早々と敗退した後は珍しく怒りをあらわにしてロッカールームに姿を消していたジョーディ。
すでに心はリセットされているようで、良い流れにも乗っています。


PHOTO:© WSL/Cestari

ジョン・ジョンがQFに進出した時点で僅かな可能性が残っていたコロヘ・アンディーノ(USA・写真上)がタイトルレースから脱落。
しかし、コンテストでは生き残っており、R4ではジョエル・パーキンソン、ジュリアン・ウィルソンと二人のオージーを相手にバックハンドでパワフルなターンを重ね、この日唯一の9ポイントをマーク。終始主導権を握ってQFへ。

「難しい波だったよ。今朝波をチェックした時は凄い波が上がっていて、大半はクローズアウトしていた。ウネリの向きが正面過ぎたんだ。ヒートでは良い波に乗れてターンも出来て本当に嬉しい。ジョエルを倒したのは初めてさ。彼はいつも強敵だった。ジュリアンとは沢山対戦してきたけど、倒すのは至難。二人を敗ったことにストークしているよ」

CTからのリクオリファイを果たせず、QSのランキングで残った2015年とは一転して現在5位とキャリア最高のシーズンを送っているコロヘ。
フランスでは親友のキアヌ・アシング(HAW)が初優勝を果たしただけに彼自身も狙っていることでしょう。

ネクストコールは現地時間10月23日の午前8時(日本時間の同日午後4時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると低気圧からの北西〜西北西ウネリが強まる予想ですが、南西〜南南西風が強く、「Supertubos」は風が合わず。半島を挟んで北側のサブ会場はサイド気味にかわすものの、タイトルが絡んでいるだけにコンテスト進行の判断は慎重になりそうです。

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