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CT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』ジョン・ジョン&ガブリエルがR3へ!


PHOTO:© WSL/Poullenot

ポルトガル・ペニシェ「Supertubos」で開催中のCT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』は一日のレイデイを経て現地時間10月20日に再開。
ハリケーンからトロピカルサイクロンに変わった「Nicole」からの西〜西北西ウネリは期待外れとなり、前日はオンホールドの末にコンテストは行われず、この日も3-5ftレンジと「Supertubos」が本領を発揮するサイズには足らず...。
初日と同じような1ターンでショアブレイクが迫るアクションのスペースが少ない波が中心で、R2の5ヒートのみの進行に留まりました。

その5ヒートの内、最初の2ヒートはR1を取りこぼしたジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部・下)、ガブリエル・メディナ(BRA)が続けて登場。
ほぼ二人に絞られたタイトルレースの重要な鍵となるこのラウンド。両者の心境とすればもう少し良いコンディションでやりたかったのでしょうが、これも自然を相手とするサーフィンコンテストの宿命。
二人共にクロスゲーム、危ない勝負をなんとか切り抜けてR3へ。


PHOTO:© WSL/Cestari

「R2はとても重要なヒートだった。このヒートを待つ間、数日間はナーバスになったよ。昨日は次のコールが言い渡される度に気持ちを整理していたんだ。昨日は特に波が悪かったから、今日に延びて良かったさ。でも、まだコンディションはとても厳しい。午後は良い波になると良いね」

R1でガブリエルを倒したフレデリコ・モライス然り、ポルトガルのワイルドカードは非常にレベルが高く、ジョン・ジョンの対戦相手のミゲル・ブランコ(PRT)も素晴らしいライディングを披露して決して譲らない勝負でした。
そのミゲルとのオープニングヒートを勝ち上がり、インタビューに応えていたジョン・ジョンの表情は固く、早ければこのイベントで決まる可能性がある初のワールドタイトルを前にナーバスになっている様子。

ちなみにジョン・ジョンがポルトガルでタイトルを獲得するシナリオは、ガブリエルがR3敗退の13位以下、ジョーディが2位以下の場合、ファイナル進出が条件。
ガブリエルが9位以下の場合、優勝が条件。
ガブリエルがQF進出で5位以上になった時点で最終戦のハワイに持ち越されることになります。


PHOTO:© WSL/Poullenot


PHOTO:© WSL/Poullenot

ジョン・ジョンの勝利の後にルーキーのライアン・カリナン(AUS)と対戦したガブリエル(写真上)
序盤からとにかく波に乗りまくり、中盤にようやくスコアに結び付く波を見つけたものの、ライアンも同じレフトのピークでスコアを出してしまい僅差でヒートは進行。
ガブリエリの僅かなリードで後半はライアンが再びレフトの波で魅せますが、スコアは伸びず、僅か0.41ポイント差でガブリエルの勝利が決定。
父親率いるガブリエル陣営にしてみてば、ヒヤヒヤした勝負だったでしょう。

「本当に難しい波だったよ。スコアが出た2本の波も決して良くはなかったけど、幸いにもヒートを通過出来た。R3に進めてストークしているよ。ここでは皆が良いサーフィンをしている。エアー、バレル、ビッグターン。だから、自分の波に集中してベストを尽くすだけさ」

ヨーロッパレッグのファーストイベント、フランスでは2度の優勝、ルーキーイヤーから全てQF以上と驚異的な結果を残しているガブリエルですが、ポルトガルでは2012年にファイナル進出の2位のみで、相性の良い場所ではありません。
R3の対戦相手は、ガブリエルがジェレミー・フローレス(FRA)、ジョン・ジョンが「ジャイアントキラー」のフレデリコ。
このカードを見るとジョン・ジョンの方がナーバスになっていると予想されます。


PHOTO:© WSL/Poullenot

ロースコア〜ミドルスコア勝負が中心となったこの日に突出していたジェレミー(写真上)
ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)を相手に一本目にフロントサイドでクリーンなバレルをメイクして9.00。すぐにバックハンドでグラブレール、再びバレルを抜けて8.00。トータル17.00。序盤で勝負を決めてしまい、いとも簡単にラウンドアップ。

「良い波に全て乗れてラッキーだったよ。最初は左側にパドルしたら最初のバレルの波が入ったんだ。幸運が連鎖した感じかな。もし、ウィルコが同じ波に乗ったら逆の結果になったと思う。CTではなかなか勝てなかったから、本当に嬉しい。それも彼はランキング上位の選手だからね。彼らとの対戦にプレッシャーは無い。どちらにしてもここからランキングを上げるのは難しいからね」

最下位の25位が5回、その他はR3止まりの13位。ランキング34位と2007年からの長いキャリアで最悪のシーズンを送っているジェレミー。
CTからのリクオリファイは絶望的ですが、QSでは7位と圏内に入っているため、トリプルクラウンで余程のミスがない限り、来年もツアーで彼のチャージを見ることが出来そうです。

その他にR2を通過したのは、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)


PHOTO:© WSL/Cestari

ネクストコールは現地時間10月21日の午前8時(日本時間の同日午後4時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると「Nicole」からの西〜西北西ウネリが残り、新しい北西〜西北西ウネリが入る予想ですが、「Supertubos」は半島に遮られてしまう見込み。
22日は北西〜西北西ウネリが更に強まり、23日には西〜西南西ウネリが強まるものの、残念ながら風が合わない予想。
北西〜西北西を拾いやすいサブ会場の「Baleal」へ移動するか、週明けまで待つ可能性がありそうです。

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