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CT第9戦『Quiksilver Pro France』は残り4名に絞られた!


PHOTO:© WSL/Poullenot

全11戦で争われる2016年のワールドツアーもいよいよ残り3戦。
最終戦のハワイを前にクライマックスを迎えているタイトルレースも今年はWSLファンにとって面白い展開になってきました。

フランス南西部・ホセゴーで開催中のCT第9戦『Quiksilver Pro France』は現地時間10月9日にQFまで進行してSFを戦う4名が決定。
その中の2名にタイトルを争っているジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部・下)、ガブリエル・メディナ(BRA)が残り、SFの結果次第では直接対決の可能性も!

前日のR4を取りこぼしたジョン・ジョンはR5で昨年のワールドチャンピオン、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)と対戦。
前日よりサイズダウンした3-4ftレンジの波はマッシーで、スコアも延びず、両者共に決め手となるライディングがなく、クロスゲーム。それでも流れはジョン・ジョンにあり、僅差でエイドリアーノを下してQFへ。


PHOTO:© WSL/Poullenot

QFはR4でパーフェクト10、それも今シーズンの全てのヒートの中でベストと言えるようなフルローテーションエアーをメイクしたフィリッペ・トレド(BRA)と対戦。R4では僅差でフィリッペに負けてしまったジョン・ジョン。風の影響が入った難しい波で中盤にフロントサイドのエアーリバース。ワンマニューバーで7.73をスコア。残り1分を切ってからフィリッペもエアーリバースをメイクしますが、ジョン・ジョンの波と比べるとサイズは小さく、ニード8.33のシチュエーションで5.07と及ばず...。
ジョン・ジョンがR4のリベンジを果たしてSF進出を決めていました。

「フィリッペには完璧なコンディションだったのに、彼をヒートで倒せてストークしている。潮が引き過ぎてインサイドセクションがとても難しくなっていたんだ。ワイドで速過ぎる波が多かったよ」

前日までのジョン・ジョンのヒートを振り返ると彼にしか見つけられないバレルが勝負の鍵となった場面が多く、2014年にフランスで優勝した時もバレルで10ポイントを出した経験があります。
残念ながらウェイティングピリオド中は大きなウネリが入る予報がないため、バレルよりもターン、エアー勝負になりそうですが、QFを見る限り、問題はないでしょう。

SFではキアヌ・アシングとのハワイアン対決。キアヌも今イベントで良い流れに乗っているだけに怖い存在です。


PHOTO:© WSL/Poullenot

今シーズンはオーストラリアレッグでの不調を中盤から一気に取り戻し、フィジーで優勝。2度目のワールドタイトル獲得のチャンスが巡ってきたガブリエル(BRA・写真上)
QFではジュリアン・ウィルソン(AUS)と対戦し、序盤に今イベントで徹している手堅いライディングの組み立てでスコアを重ねた後、リスクを取る方向にシフト。バッハンドで高さのあるフルローテーションを2本メイク。ジュリアンに付け入る隙を与えずにSFへ。

「良いヒートだったね。昨日もヒートがあったから、今日は疲れを感じていた。でも、サーフボードの調子は良く、エアーの着地も上手くいってストークしているよ。タイトルレースを争えるのは嬉しいけど、相手がジョン・ジョンというのは誰よりも厳しい条件だよね。全てが良い方向に向かい、最後はハワイで決着がつくことを願うよ」

2011年のルーキーイヤーに優勝してから全てQF以上をメイクして昨年は2度目の優勝を果たしているガブリエル。
異国の空気が彼に良い緊張感を与え、ブラジルに似たビーチブレイクがそれを解き放す。
彼のフランスでの強さの秘訣はその辺の良いバランスにあるようです。
次のSFの相手はコロヘ・アンディーノ(USA)です。


PHOTO:© WSL/Cestari

ウィメンズの第9戦『Roxy Pro France』もQFまで進行。
こちらもタイトルを争っている二人、タイラー・ライト(AUS・写真上)、コートニー・コンローグ(USA)が共にSFに進出。
メンズと違って8戦中4勝とタイラーのリードが大きいためにファイナルデイの結果次第では最終戦の前に決まってしまう可能性があります。

「フランスのギャラリーは誰か一人を応援するという感じではなく、純粋に勝負を楽しんでいる。それは素晴らしいことだし、私の好みよ。SFでは自分のことに集中する計画。どちらが勝つかは分からない。でも、自分が出来ることは理解しているし、それで満足なの。本当に良いチームに支えられ、ヒートでのみんなの目標も揃っている。全てのヒートに勝ち、全てのファイナルで勝つ。それ以外は考えていないし、求めてもいないわ」

マイクロことグレン・ホールを同じくコーチにするローラ・エネバー(AUS)とのQFでは序盤からスコアを重ね、後半まで一本も乗れなかったローラを圧倒したタイラー。
ライバルのコートニー(写真下)もニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)とのQFで9.17をスコアするなど調子は良く、ファイナルで直接対決が実現すれば非常に興味深い戦いになりそうです。


PHOTO:© WSL/Cestari

ネクストコールは現地時間10月10日の午前8時(日本時間の同日午後3時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると午後に西北西ウネリが少し強まる予想。
11日はサイズダウンして12日〜13日に次の西北西ウネリが入る見込み。

ライブ中継は公式サイトで配信、スマホなら公式アプリが便利です。

WSL公式サイト

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