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CT第9戦『Quiksilver Pro France』明暗を分けたR1


PHOTO:© WSL/Poullenot

現地時間10月6日、フランス南西部の美しいビーチ、ホセゴーで開催中のCT第9戦『Quiksilver Pro France』はR1が終了。
4-6ftレンジのオフショア。波は不安定ながら、R1の2ヒートのみ進行した2日前に比べるとコンディションは整い、フランスらしいビッグマニューバーにバレル。
タイトルレースを繰り広げているジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)、ガブリエル・メディナ(BRA)、ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)も登場してギャラリーも盛り上がっていました。

4名の内、フランスでの優勝経験があるジョン・ジョン、ガブリエルは1位通過でR3へ。
ウィルコ、ジョーディはR2の敗者復活戦行きを強いられています。


PHOTO:© WSL/Cestari

「今朝、最初にパドルアウトした時、波はメッシーだったし、最初のヒートは難しそうだったよね。でも、ヒート前にビーチから波をチェックしていたら、凄い良いピークを見つけたんだ。ここは常に波の変化が激しいけど、クリーンかつロングウォールだった。ガブリエルとの戦いは1ヒートを争う激しさになっている。これから先、良い波になってくれることを願っているよ」

タヒチ戦でキャリア初のトップに立ち、カレントリーダーだけに与えられるイエロージャージ着用しているジョン・ジョンは、ワイルドカードのジョアン・ドゥルー(FRA)、ルーキーのコナー・コフィン(USA)と対戦。
序盤はローカルナレッジを活かしたジョアンがバックサイドで素晴らしいターンを重ねて主導権を握っていましたが、ジョン・ジョンは中盤にフロントサイドでのバリエーション豊かなターンで7.37を返すと終了間際にはディープなバレルを抜けてハイエストスコアの8.73。前の波でバレルに入ったコナーと比較すると明らかにリスキーな位置に留まり、完璧にメイクしていました。


PHOTO:© WSL/Cestari

ジョン・ジョンのヒートの前にダスティ・ペイン(HAW)、ルーキーのライアン・カリナン(AUS)と対戦したガブリエル(写真上)も中盤からエンジンがかかり、バックサイドで7.27をスコアしてトップに立つと後半にはフロントサイドでグラブレール・ブローテール。スープの中でほぼ真っ逆さまになるようなラジカルな動き、ワンマニューバーで6.23。彼らしいアプローチでトータル13.50をマークしてラウンドアップを決めていました。

「フランスは大好きだよ。この良いビーチブレイクに帰ってこれてエキサイトしているんだ。ここに来る前はホームでしばらく休めたし、サーフィンも沢山していたから、気分は良いね。このコンテストではベストを尽くす。残り3戦、全て上手くやって最後のハワイで笑いたいね」

今イベントのディフェンディングチャンピオンでもあるガブリエルは、フランスを得意としており、2011年にツアー初優勝。
5年間で3度のファイナル進出、2度の優勝を決め、残りは全てQF進出と素晴らしい成績を残しています。

ブラジリアンにとってフランスのビーチブレイクはやりやすいようで、ガブリエルの他にも2015年のワールドチャンピオン、エイドリアーノ・デ・ソウザを始め、ミゲル・プーポ、イタロ・フェレイラ、カイオ・イベリがR3へ。
その他にR1を通過したのは、カイ・オットン(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、デイヴィー・キャッスル(AUS)

次のR2でウィルコはジョアン、ジョーディはライアンと対戦。
ウィルコは2戦続けてワイルドカードに敗れているだけに相当なプレッシャーがかかっていると予想されます。
タイトルレースを除くと注目カードはケリー・スレーター(USA) vs ワイルドカードのレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
来年のツアー入りが確実なレオナルドと30年近いキャリアのケリーがどのような戦いを見せるのか?
ケリーの側近、ベリーことステファン・ベルがレオナルドの継父であり、両者に大きな影響を与えていることもこの勝負を興味深くさせるでしょう。


PHOTO:© WSL/Poullenot

メンズR1終了後は徐々に風の影響が強まる中、ウィメンズ第9戦『Roxy Pro France』のR1が進行。
こちらは8戦中4勝と圧倒的な強さを見せているタイラー・ライト(AUS・写真上)が最終戦を待たずに初のワールドタイトルを獲得するかに注目が集まっています。

タイラーを始め、ジョアン・ディファイ(FRA)、セージ・エリクソン(USA)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)が1位通過でR3進出を決めた一方、ポルトガルで優勝してタイラーとの差を少し縮めたコートニー・コンローグ(USA)はR2の敗者復活戦行きに...。

「ここの波は一箇所だけで割れるわけではないし、多くの自由がある。自分だけが狙った波が当たると凄い楽しいわ。これもゲームプランの内よ」

天気が良く、気温的にも快適に過ごせる午後のフランスのビーチでインタビューを受けたタイラーはリラックスした表情。
タイトルレースのことを聞かれると、「このポジションは前にも経験したことがある。楽しかったけど、プレッシャーがあったわ。でも、今回はフリーな気持ちなの。自分にとって非常にバランスが良いライフスタイルって感じかな。フランスは大好きだし、上手くやっているわ」と話していました。

ネクストコールは現地時間10月7日の午前8時(日本時間の同日午後3時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると西北西ウネリが続き、8日には次の西北西ウネリが入る予想。
9日以降はサイズダウン傾向となる予想なので、その前にイベントは進行する可能性が高そうです。


PHOTO:© WSL/Cestari

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