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『Billabong Pro Teahupoo』3日目 最強のワイルドカードが大暴れ!


PHOTO: © WSL/Cestari

ウェイティングピリオド後半の期待出来ない予報を考慮して足早に進行している今年の『Billabong Pro Teahupoo』
現地時間8月22日には新しい南南西ウネリが入る中、R3の12ヒート、R4の4ヒートが行われ、残るはファイナルデイのみに!

R3の注目カードは、カレントリーダーのウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)とR1でウィルコを敗っている最強のワイルドカード、ブルーノ・サントス(BRA・写真最上部)
タイトルレースにも大きな影響を与えるこの一戦はブルーノが次々とバレルをメイクしてスコアを重ねる一方、ウィルコはラスト5分までノーライド。
ラインナップではウェットを着たコーチのマイクロことグレン・ホールが寒いのか、イライラしているのか、執拗に手をこすりながら、勝負を見守る姿が何度も映し出されていました。
ウィルコがやっとキャッチした一本目はバレルインの中で潰され、2本目もスコアは伸びず...。
あっけなくタイムアウトとなり、J-Bayに続き、2戦連続13位でフィニッシュ。


PHOTO: © WSL/Cestari

「自分達の前のヒートを見ていたんだけど、後半に凄い波が良くなってきていたんだ。だから、ヒートが始まって良い波が入ったらすぐに乗ろうと考えたのさ。ウィルコとオレはプライオリティを争ったけど、セットが入った時、自分の位置からは奥過ぎた。最初は小さめの波でスコアを出し、それでもリードするには十分だったよ。勝てて最高の気分。ウィルコは今年とても上手くやっているから、対戦相手としてはハードだった。強い相手を倒すと自信が増すよ。このまま勝ち進みたい。一歩一歩ね」

昨年もカレントリーダーだったエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)をR3で倒す大仕事をこなしていたブルーノ。
選手こそ違えどカレントリーダーを倒したのは今年も同じで、いつも同じメンバーで戦っているワールドツアーの絶妙なスパイス。
トップ34にとっては脅威としか言いようがありません。


PHOTO: © WSL/Cestari

一方、負けたウィルコ(写真上)もヒート終了後のインタビューに答え、「スタートを上手くやりたかったけど、最初のセットが入った時、二人の位置からは奥過ぎたんだ。完璧な位置にいたと思ったのに。でも、同時に彼も簡単にはラインを見抜けていないと確信したよ。ゆっくりと自分は引き離されてしまったけど...。戦略的には8ポイント以上を狙って波を待っていたから、彼が5〜6ポイント台で止まっていたのは嬉しかった。負けたのは悔しいね。でも、ブルーノにはイベント後半も頑張って欲しい。まだシーズンは長いし、また良い結果を残すことに集中する。何回か優勝をしたい。一度ホームに帰って新しいボードを手に入れ、次のローワーズのため、ハイパフォーマンス・サーフィンに力を入れるよ」とコメント。

ウィルコがイベントから姿を消した一方、ランキング2位のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と3位のガブリエル・メディナ(BRA)はR3を通過してR4へ。共にR4を落として敗者復活戦のR5行きを強いられていますが、ジョン・ジョンがR5を通過してQFに残ればウィルコはトップから脱落し、ジョン・ジョンがカレントリーダーになります。


PHOTO: © WSL/Cestari

ブルーノ(写真上)はR4(1位はQFへ。2位と3位はR5へ)でも快進撃を続け、チョープーで4度も優勝経験があり、今イベント初の10ポイントを出したケリー・スレーター(USA)、2013年に優勝経験があるエースことエイドリアン・バッカン(AUS)を相手に9.30を含むトータル18.30でQFへ。

「3人のイベントチャンピオンが重なったあのヒートを勝ててストークしている。エースはここで素晴らしいサーフィンをするし、ケリーは偉大。特にケリーを倒すのは夢だった。彼とは4〜5回対戦した経験がある。どこでも良いからケリーを倒すことを子供のように夢見ていたのさ。この場所は特別。ケリーがパーフェクト10を出したクレイジーなヒートだった。QFに進み、二人の大好きなサーファーを敗り、凄い興奮しているよ」

完璧に姿を消してからバレルを抜けて10ポイントを出したケリーの直後にテイクオフしたブルーノ。
そのバレルライドは9.30ながらパーフェクトに近いと言える圧巻のパフォーマンスでした。
2008年にワイルドカードから優勝した経験がある彼が再度トロフィーを手に入れる可能性も十分にありそうです。

その他にR4からQF行きを決めたのは、コロヘ・アンディーノ(USA・写真下)、ジョシュ・カー(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)


PHOTO: © WSL/Cestari

ネクストコールは現地時間8月23日の早朝7時30分(日本時間8月24日深夜2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しく入った南南西ウネリのピークは前半となり、朝は弱いオフショアの見込み。
残り11ヒート。この先の予報を考慮するとファイナルデイになる可能性が高そうです。

WSL公式サイト

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